【テスラ/エジソンが恐れた天才】RE-3521

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洋画

作品データ

公開年月 2020/08/21
ジャンル ヒューマンドラマ
原作 なし
監督 マイケル・アルメレイダ
脚本 マイケル・アルメレイダ
製作 マイケル・アルメレイダ、クリスタ・キャンベル
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1884年、雇い主のトーマス・エジソンと対立して仕事をクビになってしまう。
トーマス・エジソンが直流方式の送電システムを構築しようとしたが、ニコラ・テスラは交流方式を採用するべきと主張していた。
テスラとエジソンの対立は電流戦争に発展し、最終的にテスラが勝利するも、発明の為の資金調達に苦心するのだった。

登場人物&出演者

ニコラ・テスラ(演:イーサン・ホーク)

近年の出演作に『真実』、『ハイウェイの彼方に』などがあります。

主人公。オーストリア帝国から成功を夢見てアメリカへ来た。エジソンの下で働くも待遇に不満を持っている。

エジソンの呪縛から解放されて会社を立ち上げるも失敗し、工事作業員を経て出資者に出会う。
アンやサラに惚れられても、あくまで発明を優先して無線送電システムに着手をしていた。
出資者に恵まれない状況が続く中で、アンの父親が発明に興味を持って多額の資金を得ていた。
最後は無線送電システムに失敗し、アンの父親にも見捨てられ、失意のまま孤独死していた。

アン・モルガン(演:イヴ・ヒューソン)

代表作に『ブリッジ・オブ・スパイ』、『フッド:ザ・ビギニング』などがあります。

ヒロイン。特許を推薦してくれた教授の姪。テスラが持ってきた発電モーターを見てひと目で惚れ込んでいた。

実際は父親が大富豪で企業買収で悪名高い人物で、エジソンに対して多大な資金援助をしている。
無粋なテスラをなんとか振り向かせようと挑戦するが、潔癖症な彼となかなか距離が縮まらず。
父親から資金援助を得たテスラの発明がなかなか進まず、愛は必要だと説得しようとした失敗。
最後はテスラを諦めて別の人と結婚し、自分は幸せだと自慢してテスラの孤独死を語っていた。

アンソニー・シゲティ(演:エボン・モス=バクラック)

代表作に『イルマーレ』、『Mr.&Mrs.スティーラー』などがあります。

テスラの助手。ブダペスト時代からテスラに従っていて、交流方式の発電モーターを一緒に開発した。

アメリカに渡って発電モーターの出資を得る為に協力し、見事に勝ち取って一緒に喜んでいた。
元々はテスラと同じく発明家であったが、大天才を前にして気後れして助手に甘んじていた。
テスラとアンの関係性を見ていると、自分よりも彼女が相応しいと感じて身を引こうと考えた。
最後は温めていた発明が先に越されたと知り、新たなチャンスを得る為にテスラと離れた。

ジョージ・ウェスティングハウス(演:ジム・ガフィガン)

代表作に『ファイナル・ハザード』、『アイヒマンの後継者/ミルグラム博士の恐るべき告発』などがあります。

列車の空気ブレーキを発明して富を築いている。過去に南北戦争への従軍経験があって北軍の伍長まで上り詰めている。

テスラの発明した発電モーターに興味を持ち、エジソンに対抗できるとして喜んで手を組んだ。
エジソンが直流方式の正当性を示す為に電気椅子の死刑対決するが、テスラの勝利に終わった。
当初からエジソンの会社との合併を狙っていて、多額の特許使用料について頭を悩まされていた。
最後はテスラに特許の破棄を頼み込むと、その場で契約書を破り捨ててくれて念願を果たした。

サラ・ベルナール(演:レベッカ・デイアン)

代表作に『セレステ∞ジェシー』、『クローズド・ガーデン』などがあります。

フランス出身の国際的なスター。世界中を忙しく飛び回っている。噂では棺を持ってきて中で寝ているという。

シカゴ万博と巡業の為にアメリカを訪れると、アンのコネでテスラと出会って興味を持った。
エジソンとも友人のような関係であり、彼とテスラが楽屋で鉢合わせすると二人の様子を楽しむ。
二度目の巡業で停電に遭遇し、その原因がテスラの研究だと知って彼を呼び出して語り合う。
最後は舞台で絶賛の嵐を受ける中、テスラが研究を優先して見に来なかった事に不満を持った。

トーマス・エジソン(演:カイル・マクラクラン)

近年の出演作に『カポネ』、『ハイ・フライング・バード/目指せバスケの頂点』などがあります。

アメリカを代表する発明家。直流方式の送電システムを推し進めるが、テスラの提唱する交流方式を否定していた。

婦人を亡くしたばかりで睡眠時間が少なく、そのせいで社員たちも寝不足になるも気にしない。
直流方式を推し進めていたが、交流方式で対決に持ち込んだテスラに徹底抗戦を示すも敗れる。
電気発明から撤退して映画などに着手すると、テスラと再会して彼の成功に皮肉を言っていた。
最後は鉱山で石炭の発掘に着手していたが、結局は失敗して多額の資金を失うも満足していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『サンダンス映画祭』にてプレミア上映された作品となります。
歴史的な発明家の一人であるニコラ・テスラの半生を描いているという事で期待しました。
何よりニコラ・テスラを演じているのが、演技達者なイーサン・ホークという点でもハズレはないと思っていました。
しかし、蓋を開けてみたら、伝記映画の独特な単調な流れを工夫しようとした演出が見事に失敗していました。
どうしても伝記映画というのは出来事を並べて語るだけになってしまうので、よほどの興味がないと睡魔に襲われてしまう。
それを解消する為に本作ではフェイクシーンを多く取り入れているが、残念ながら逆効果にしか感じられなかったです。
正直言って、ニコラ・テスラという気難しい人間を描くのは大変だろうが、その分だけやり甲斐があると思います。
ですが、本作の監督は安易な手法を取ってしまった上に、余計な恋愛を描こうとして大きくテンポを悪くしていました。
冒頭からニコラ・テスラに惚れた女性の一人であるアンがナレーション形式に語っているが、あくまで第三者視点に留めて欲しかった。
ニコラ・テスラに愛を語っていたところで邪魔にしか感じられず、彼を魅力は半減させる存在にしか見えなかったです。
そもそも、ニコラ・テスラの恋愛物語を誰が求めているのか考えれば分かる事だし、彼の挙げた功績を知りたいから鑑賞している。
そこに関係ない恋愛物語を見せられても興味がなくなるし、だからと言って成就するワケじゃないから本当に邪魔でしかなかったです。
だったら、最も有名な電流戦争を物語の中心に据えて、テスラとエジソンの対決をやっていた方が娯楽映画として面白かったと思います。
監督は伝記映画を盛り上げようとする試みは悪くないが、あまりにも鑑賞する側の要求を無視した構成に残念としか言えないです。

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