作品データ
公開年月 | 2009/03/21 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『テケテケ』 |
監督 | 白石晃士 |
脚本 | 秋本健樹 |
製作 | 松下順一 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
女子高生の大橋可奈の周りでは“テケテケ”という都市伝説の噂が広まっていた。
それは「テケテケ」という足音に振り向くと下半身のない女性に襲われ、体を真っ二つにされて下半身を奪われるというモノ。
ある日、可奈のクラスメイトが下半身がない死体で発見され、やがて彼女の前にテケテケが姿を現すのだった。
登場人物&出演者

代表作に『闇金ウシジマくん』、『紙の月』などがあります。
主人公。女子高生。依存体質の綾花とは親友で、彼女の頼み事なら仕方なく引き受ける。
代わりに圭太へ告白する条件に昼飯を提案され、仕方なく引き受けて見事に成功させる。
実際は圭太から気があって絶望的な鈍感さで気付かず、察知した綾花から嫉妬される。
綾花を亡くして線路上の歩道橋でテケテケに遭遇し、理絵と一緒に解決方法を探していく。
最後は目の前で理絵が殺され、1年間も廃人になってしまい、赤いモノを怖がるようになる。

近年の出演作に『TERROR OF HOUSE』、『さまよう獣』などがあります。
可奈の従姉妹。勝手に可奈の部屋に入って、新しく出来た恋人の画像を自慢気に見せていた。
大学で文化人類学を専攻していて、可奈と同じく実は“テケテケ”について調べていた。
可奈が三日後に殺される事を知ると、一緒に解決方法を見つける為に捜索をしていく。
実はテケテケについて調べているうちに遭遇してしまい、可奈と同じく殺される運命だった。
最後はテケテケの墓を直すも通じず、額から赤い血を流したせいで見つかって殺された。

代表作に『京都太秦物語』、『東京家族』などがあります。
可奈の同級生で親友。何かと可奈に依存している。頭があまり良くない。
いつも可奈と一緒にいて、サッカー部のエースである圭太と付き合いたいと相談する。
可奈を使って代わりに告白させると、付き合う事になって一人ではしゃいでいた。
圭太と一緒に学校から帰るが、明らかに可奈の方に気があると分かって嫉妬していた。
最後は可奈に謝ろうと引き返すが、テケテケに遭遇して逃げられずに殺された。

代表作に『リアル鬼ごっこ3』、『桃源郷ラビリンス』などがあります。
可奈と綾花の同級生。サッカー部のエース。中学校の時に一年だけ可奈と同じクラスだった。
綾花の告白を受けてあっさりと付き合うが、実際は可奈の事が好きでずっと片想いしていた。
テケテケに綾花が殺されてしまうが、これはチャンスだと思って可奈を誘うも失敗する。
今度は可奈がテケテケに追われると遭遇して、状況が分からないまま一緒に自転車で逃げる。
最後は暴れた可奈のせいで転倒し、足を骨折してサッカーの試合に出られなくなってしまう。

代表作に『デイアンドナイト』、『キングダム』などがあります。
加古川大学の助教授。“テケテケ”について研究している教授の助手を務めている。
いつものようにコーヒーの濃さ加減がまったくできず、その度に教授から怒られてしまう。
テケテケの正体がカシマレイコだと教授から言われ、それを知る老夫婦の元へ案内した。
中学生の頃に聞いたテケテケの都市伝説と、老夫婦から聞いた自殺した女性が同一だと助言。
最後は生還した可奈を訪ねるが、お土産の包みが赤でそれを見た彼女が発狂してしまう。

代表作に『尻まで濡らす団地妻』、『リング2』などがあります。
下半身がないオバケ。テケテケと足音を立てる。日が落ちた頃に線路上の歩道橋に現れる。
ターゲットが逃げても、三日後に再び現れて確実に殺し、声色まで使って振り向かせる。
正体は60年前に鉄橋から飛び降り自殺した女性で、下半身を切断されて亡霊になったという。
自殺の原因が米兵にレイプされて、赤い血を見たせいで赤色だけに反応して攻撃する。
最後は可奈たちが慰霊碑を直されて少し待ち、血を流した理絵だけを殺して立ち去った。
感想
[個人的な評価]
本作は北海道の室蘭で起きた事件から端を発するという都市伝説がベースになります。
日本では様々な都市伝説があって、ベースとなるテケテケは「カシマさん」と同一視される事があるようです。
本作ではジャパニーズ・ホラーを多くに撮っている白石晃士が監督を務めています。
白石晃士監督は過去に『口裂け女』シリーズや『ノロイ』と言った作品で知られています。
都市伝説をベースにした作品は基本的に低予算で、多くのアイドルや役者として無名な方々を多く出演させています。
本作でもアイドルグループのAKB48で人気を博した大島優子が主演を務めていて、他にも多くの若手役者が出ていました。
こういう作品では全体的に演技のレベルは低いが、今では女優として大成している大島優子はそれなりに頑張っていたと思います。
そんな事よりも物語のタイトルにもなっている“テケテケ”だが、ひきこさんや口裂け女と比べて相当強いです。
上半身だけで動くワリに最高時速150キロで移動し、振り向いた人間の胴体を一瞬で真っ二つにするのは反則級に強すぎると思います。
弱点らしい弱点はないが、赤いモノに反応するようで、身につけていなければ襲われる事がないようです。
他の都市伝説に登場する亡霊と比べても圧倒的に強くて、明確な対処法がない分、非常に恐ろしい存在だと言えます。
そのおかげで低予算映画でありながらも、あの素早い動きと不気味な佇まいは意外にも悪くないと感じました。
そして、本作は70分という短い尺もあって、余計なドラマを展開しない意味でもサクッと鑑賞できる良作でもあると思います。
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