作品データ
| 公開年月 | 2025/07/11 |
|---|---|
| ジャンル | アクション |
| 原作 | グラント・モリソン、フランク・クワイトリー 『オールスター:スーパーマン』 |
| 監督 | ジェームズ・ガン |
| 脚本 | ジェームズ・ガン |
| 製作 | ピーター・サフラン |
| 製作国 | アメリカ |
| 鑑賞方法 | 購入Blu-ray |
あらすじ
大手メディア「デイリー・プラネット」で平凡に働くクラーク・ケント、彼の本当の正体は人々を守るスーパーヒーローの「スーパーマン」である。
子供も大人も愛する地球で生きるすべての人を守り救う為、日々戦うスーパーマンは誰からも愛される存在となっていた。
そんな中、彼を地球の脅威とみなし暗躍する最高の頭脳を持つ宿敵であり、大富豪の天才科学者のレックス・ルーサーは世界を巻き込む計画が動き出すのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Pearl/パール』、『ツイスターズ』などがあります。
主人公。クリプトン星人の生き残り。地球人として育てられ、黄色い太陽からスーパーパワーを得ている。
同盟国ボラビアの介入でルーサーが操るウルトラマンに倒され、孤独の要塞で復活を遂げる。
ルーサーによる策略で侵略者として報道され、政府に捕まってポケットユニバースへ行く。
ロイスのおかげで脱出を果たすと、ポケットユニバースの暴走を止めるべく仲間と対処する。
最後はウルトラマンを倒し、ルーサーの悪事が世界にバレて侵略者の誤解が解かれる事に。

代表作に『クーリエ:最高機密の運び屋』、『アイム・ユア・ウーマン』などがあります。
ヒロイン。新聞社「デイリー・プラネット」のフォトジャーナリスト。クラークの恋人でもある。
スーパーマンがボラビアに介入した事で、国際問題になっているとしてクラークを責める。
クラークが普通じゃない事で恋人として悩んでいたが、最初から彼を信じていると断言する。
ポケットユニバースに捕まったクラークを助けるべく動き、ミスター・テリフィックと救出。
最後はイブとジミーの手柄でルーサーの悪事を暴き、クラークが世界を救って元の鞘に戻る。

近年の出演作に『マクマホン・ファイル』、『クリミナル・ミッション』などがあります。
「ジャスティス・ギャング」のリーダー。ハイテク武器を駆使して頭脳戦を得意とするスーパーヒーロー。
スーパーマンが侵略者という情報を信じていないが、ロイスの説得に最初は乗り気にならず。
結局は気になってロイスを手伝う事で、ルーサーがポケットユニバースを作ったと知る。
危険なルーサーを止めるべく協力していたが、ポケットユニバースをスーパーマンに話した。
最後はポケットユニバースの暴走を止めて、世界を救うもスーパーマンの細かい指示に辟易。

近年の出演作に『デッドプール&ウルヴァリン』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』などがあります。
「ジャスティス・ギャング」のメンバーでリーダーだと主張する。特殊なパワーリングを使うスーパーヒーロー。
チーム名を宣言していたが、なぜかミスター・テリフィックとホークガールに反対される。
スーパーマンが侵略者だと分かると、その情報を信用しないが擁護もしない中立を取る。
ポケットユニバースに捕まったスーパーマンが助けるべく、ロイスが説得するも拒否した。
最後はスーパーマンの呼びかけに応え、ボラビアの侵略を止めてメイソンを仲間に迎えた。

近年の出演作に『エイリアン:ロムルス』、『マダム・ウェブ』などがあります。
「ジャスティス・ギャング」のメンバー。背中に翼を持ち飛行能力を持ち、トゲ鉄球の杖を使うスーパーヒーロー。
ガイが名付けた「ジャスティス・ギャング」に反対していて、時代遅れだと話していた。
怪物がニューヨークの街へ出現すると、メンバーとやって来て止めようとするも乱暴にやる。
スーパーマンが侵略者だと知ると、そこまで信じていないが深く関わらないようにしていた。
最後はスーパーマンの呼びかけでボラビアの侵略を止めて、大統領を密かに抹殺していた。

代表作に『サタニック/悪魔に呼ばれて』、『ファザーフッド』などがあります。
体内の元素を様々な形や鉱物・物質に変換できるメタヒューマン。ポケットユニバースに拘束されている。
唯一スーパーマンを弱体化させられるクリプトナイトに体を変換させ、監視役として留まる。
実際はルーサーに子供を人質にされていて、仕方なく従うも彼の非情さを知って後悔する。
スーパーマンを助けるべく擬似的な太陽を作り出し、ポケットユニバースから脱出を果たす。
最後はスーパーマンの呼びかけでボラビアの侵略を止め、ジャスティス・ギャングに入る。

代表作に『お!バカンス家族』、『ナイト・ミュージアム/エジプト王の秘密』などがあります。
新聞社「デイリー・プラネット」のフォトジャーナリスト。クラークやロイスの良き同僚で友人でもある。
クラークが初めての記事を出すと自分事のように喜んでいるが、ロイスと恋人と知っている。
スーパーマンが政府によって拘束されると、イブからポケットユニバースにいると知った。
イブから自撮り写真をもらうと、その背後に映るルーサーの悪事を知って記事にしていた。
最後はポケットユニバースから解放されたイブと再会し、当初は戸惑うも笑みを浮かべた。

代表作に『ジュディーを探して』、『ヴィクトリア/暗闇からの脱走』などがあります。
ルーサーの恋人で人気インフルエンサー。常に自撮りを欠かさない自分大好き人間で軽い考えをしている。
ルーサーのやっている悪事を深く考えずに付いていき、何かと自撮りをして場を和ませる。
実は過去にジミーと付き合っていたようで、ルーサーの恋人になっても彼を忘れずにいた。
さすがにルーサーの暴走に身の危険を感じ取り、情報をジミーに流してデートの約束をする。
最後はルーサーにバレて収監されるが、スーパーマンたちの活躍で解放されてジミーと再会。

代表作に『12hours/DEA特殊部隊』、『The Exorcism of God』などがあります。
レックスの手下。ナノテクノロジーで身体を強化され、あらゆる武器に変化させる能力を持っている。
スーパーマンの孤独の要塞を発見して、再びルーサーたちと来るとハッキングをしていた。
データの修復を施してスーパーマンが侵略者だと判明して、世界中に彼を嫌うようにさせる。
ルーサーがポケットユニバースを暴走させると、それを止めようとするも結局は止められず。
最後はスーパーマンを殺そうとするが、大気圏から落下して意識を失って倒されてしまう。

レックスの手下。胸に「U」の文字が描かれたアーマーを着ている。クラークのDNAを使って作られたクローン。
スーパーマンよりも凶悪で強化されており、ルーサーの指示を受けて圧倒して勝利している。
孤独の要塞に入る鍵にもなっているが、クローンなのに知能が低くルーサーの命令に従う。
ポケットユニバースから出たスーパーマンと再び戦い、ルーサーによる指示で善戦していた。
最後はルーサーの指示が受けられなくなり、倒されてブラックホールに呑み込まれてしまう。

近年の出演作に『ノスフェラトゥ』、『陪審員2番』などがあります。
世界最高の頭脳を持つ大富豪にして天才科学者。「ルーサー・コープス」のCEOでスーパーマンの宿敵。
スーパーマンのクローンを作り出し、ポケットユニバースまで作るなど徹底した科学で戦う。
自分こそが人類の代表と自負し、スーパーマンをとことん罠にはめる計画が上手くいく。
ジャスティス・ギャングの協力で計画が崩壊し、地球を破壊しようと暴走をしてしまう。
最後はイブによる裏切りで世界中に悪事がバレてしまい、犯罪者として逮捕される事になる。
感想
[個人的な評価]
本作は以前あった『DCエクステンデッド・ユニバース』を前身とした『DCユニバース』の第1作目となります。
この作品は『スーパーマン』シリーズのリブートにもなっています。
個人的にスーパーマン自体はそこまで好きじゃない上に、あまりにも完璧超人で完全無欠だから魅力を感じなかった。
しかしながら、クリストファー・リーヴが演じたスーパーマンは別格であり、憧れの存在となっていた。
近年ではヘンリー・カヴィルがスーパーマンを演じたが、確かにハマっていたがそこまでの魅力を感じられなかった。
今回のデヴィッド・コレンスウェットは歴代のスーパーマンとして弱く設定されており、人間的な部分を多く見せている。
現代的なスーパーマンという解釈だが、個人的にもっとも危険だと思ったのは手のひらをクルクルと回す一般人たちである。
群集心理という無責任すぎる一般人たちの情報一つで考え方が変わる姿は、一番の恐怖と言えるだろう。
それまでファンで信じていたのに、改ざんされている可能性すらある不確かな情報に踊らされる一般人たちがとっても危険と感じた。
多分、ジェームズ・ガン監督はそれを狙っているだろうけど、あまりにも身勝手な一般人たちの無責任すぎる姿を上手く描いていたと思う。
それと衝撃的だったのはクラークの育ての親ではなく、生みの親の設定を侵略者として変更した点だろう。
スーパーマンは完全無欠の完璧超人であり、その親もまた同様に清廉潔白で品行方正という設定になっている。
しかし、本作ではまさかの侵略者というのは驚きもあったが、ここでも従来のシリーズと違った色を出そうとしていた。
本作では「ジャスティス・ギャング」が登場し、ネイサン・フィリオンがグリーン・ランタンを気持ちよく演じているのは良かった。
以前からネットでは彼がグリーン・ランタンになるような画像が出回り、ようやく実現した感動もありました。
何より未知のキャラクターであるミスター・テリフィックを演じたエディ・ガテギが良い味を出していて文字通り素晴らしかったです。
ホークガール役のイザベラ・メルセードは見せ場が少なかったのは残念で、もう少し活躍の場を与えるべきだった。
そして、レックス・ルーサーを演じるニコラス・ホルトは悪くなかったけど、あまりにも一方的な描き方で悪役として魅力はあまり感じられなかった。
ルーサーが人気者のスーパーマンに嫉妬しているようにしか見えず、なんだか小物感が出てしまったのは残念すぎた。
もっとルーサーを魅力的に描けば作品としてバランスが取れただけに、ジェームズ・ガン監督の設定や立ち回りの仕方に苦戦したように感じ取れた。
全体的にジェームズ・ガン監督らしく軽いノリであるが、特定のキャラクターに肩入れしすぎたような印象を受けた。
ただ、今後はシリーズ化するには悪くないスタートであって、以前の失敗した「DCEU」よりも上手くいくような期待感を持った。

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