作品データ
公開年月 | 2011/07/29 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | 中田圭 |
脚本 | 林民夫 |
製作 | 松下順一、今井朝幸 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
「背中を叩かれても決して振り向いてはいけない」という高層団地周辺で語られる噂で、もし振り向いてしまうと3日以内に死ぬという。
コンビニで女子高生のルミは友人から自分たちの団地の怖い話しを聞くが、バカバカしいとして無視するも万引きをしたとして店長と呼び止められた。
ルミを信じたサエコ先生が店長を説得して事なきを得て、歩き出すと背後から何かの息遣いを感じ取って振り向くも何もなかったのだった。
登場人物&出演者

代表作に『稲妻ルーシー』などがあります。
主人公。女子高生。高層団地に住んでいる。母親が夜遅くまで仕事をして、父親は遠くに仙台へ身赴任中。
コンビニで友人と話してると万引きしたとして、店長に声をかけられると無実を主張した。
サエコ先生が来て助けてもらい、帰る途中に声を聞いて振り向くが誰もおらず驚いた。
追い詰められたサエコ先生が車に轢かれて死亡し、ユキに声をかけると現実逃避を始める。
最後は呪う少女と自分が一体化する幻覚を見せられ、最終的に団地の隙間に落ちて死亡。

代表作に『わたしのグランパ』などがあります。
ルミやサエコ先生と同じ団地に住んでいる6歳の少女。自分が住んでいる団地が分からなくなって声をかける。
すぐに振り向いて声をかけたサエコ先生に連れ出されるが、ルミのせいで振り向いていた。
普段は母親の帰りを公園で待っていて、なかなか帰ってこないから迷子になっていた。
サエコ先生から幽霊だと言われてしまうが、ルミとの会話で同じく呪いを受けたと判明。
最後はルミが追い詰める状態から逃げ出すと、呪う少女の祖父に助けられて生還を果たす。

代表作に『3日間の花嫁/without words』などがあります。
ルミの高校で音楽を担当する。ルミから絶大な信頼を得ていて、万引きに間違われた彼女の為に駆けつけた。
コンビニの店長が万引きしたとして問い詰める中で、ルミの無実は絶対として押し切った。
ルミと公園で会話をしてから家に帰る途中、迷子になった少女の問いかけに応じていた。
学校を休んで団地での噂話を調べると、自分たちは呪われたとして精神が崩壊を迎える。
最後は急に発狂して走り出し、追いかけたルミが見ている前で車に轢かれて死亡した。

代表作に『肉体の門』、『さらば愛しき大地』などがあります。
夜遅くまで仕事をしている。ルミが万引きをした事を近所から聞いていたが、娘はそのような事をしないと信じる。
仙台に単身赴任の夫と毎夜20時に電話をして、現状報告をしながら会話を楽しんでいた。
翌日になって急に態度が豹変して、娘の万引きに対して小言を言って冷たく対応する。
ピアノを勝手に売り飛ばした事を娘に責められると、以前から耳障りだとして発狂した。
最後は夫とは1年前に離婚をしていて、近所にバレないように振る舞っていたと娘に言う。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる都市伝説をモチーフにしたホラー映画となります。
この作品は『CHARON/カロン』や『GOHT』で知られる中田圭が監督を務めています。
超低予算で作られたインディーズのホラー映画となりますが、ベースは都市伝説みたいな感じで独特の世界観を出しています。
予算がないので正攻法のホラー映画ではやれる事が限られるので、半分はファンタジーにして対応しています。
振り向いただけで呪われるようなタイプであるが、圧倒的に説明不足で強引な感じで物語を展開させています。
登場人物も片手で数えるぐらいしか登場せず、物語の大半は団地の外か部屋の中で限られた予算でやっています。
当然ながら登場人物の深掘りもできず、肝心の呪いを振りまく少女についても大雑把な感じしかできていません。
全体的に脚本や演出のレベルが低く、それっぽい雰囲気を出そうとしてアート系に近いファンタジーになって好き嫌いがわかれます。
個人的にはあまり好きじゃないタイプの演出であり、ホラーの部分も驚かせるというワンパターンで面白味もありません。
問題は終盤での展開で意味不明な感じとなっていて、ちゃんと設定を考えていないから曖昧な終わり方となりました。
あと、カメラの撮り方が下から撮影するような感じも好きではなく、あまり褒められるようなところはなかった。
唯一、尺が72分という短さがいいと思ったら、物語のテンポが悪すぎてそれ以上に時間が長く感じられました。
日本のインディーズにおけるホラー映画はなんでもできるけど、本作のような微妙な作品が増えてくると幸先が真っ暗になります。
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