【セーヌ川の水面の下に】VD-1031

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洋画

作品データ

公開年月 2024/06/05
ジャンル パニック/アクション
原作 なし
監督 サヴィエ・ジャン
脚本 ヤニック・ダアン、モード・ハイヴァン、ほか
製作 ダニエル・ドゥリューム、フェルナンド・ヴィクトリア・デ・レセア、ほか
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

海洋生物学者のソフィアは、太平洋ゴミベルトに生息する巨大ザメを追跡調査をしていたが、その際にパートナーや仲間を食い殺されてしまう。
3年後、パリで暮らすソフィアの元に若き環境活動家のミカが現れ、セーヌ川にかつて追っていた巨大ザメがいる事を知らされる。
そんなパリではトライアスロンの国際大会が開催目前であり、ソフィアは惨劇を阻止するべくセーヌ川を管轄する水上警察と協力して巨大ザメの調査に乗り出すのだった。

登場人物&出演者

ソフィア・アサラス(演:ベレニス・ベジョ)

代表作に『ROCK YOU!/ロック・ユー!』、『キャメラを止めるな!』などがあります。

主人公。海洋生物学者。パートナーや仲間たちと太平洋ゴミベルトに生息する巨大ザメ「リリス」の調査をしていた。

リリスの襲撃でパートナーと仲間を失い、立ち直れない中でミカからセーヌ川にいると知る。
市長に大会の中止を進言するも無視されて、ミカの勝手な動きを止めようとして失敗する。
リリスの危険さを知ってアディルたちと協力して退治に乗り出すが、逆に暴走させてしまう。
最後は不発弾の爆発でパリが水没し、アディルを助けるもサメの大群に囲まれて絶望する。

アディル・ファエズ(演:ナシム・リエス)

代表作に『メイド・イン・フランス/パリ爆破テロ計画』、『Farang/ファラン』などがあります。

セーヌ川を管轄するパリ水上警察署の巡査部長。開催されるトライアスロンの国際大会の為にセーヌ川を取り締まる。

川底にある不発弾を回収しながら、勝手にセーヌ川へ入ろうとしたミカを見つけて連行した。
ソフィアからリリスの存在を言われると、部下と調査して実際にいると知って署長に警告。
市長に任務から外されるが、リリスを退治する為にソフィアたちと独断で退治しようとする。
最後は不発弾の爆発でパリが水没し、ソフィアに助けられるもサメたちに囲まれてしまう。

ミカ(演:レア・レヴィアン)

代表作に『軽い男じゃないよ』、『La Nuit Rebelle』などがあります。

環境活動家。海洋保全団体「セイブ・アワー・シーズ」に属している。ソフィアたちの活動を勝手に引き継ぐ。

セーヌ川にリリスがいるとソフィアに話すが、協力してもらえずに勝手に動くも逮捕された。
危険なリリスを救いたい気持ちがあって、処分しようとするアディルたちの邪魔をする。
動画を作ってリリスを救う同じ思想の若者を集め、地下墓地で海へ誘導しようとしていた。
最後はソフィアの警告を無視してしまい、子供を産んでいたリリスによって食い殺された。

ベン(演:森本渚)

本作が長編映画デビュー作となります。

環境活動家でミカの恋人。日系人でパソコンのハッキングを得意としている。ミカとリリスを発見した。

ソフィアに断られミカと2人でセーヌ川に行くが、警察にバレると一人だけ逃げ出していた。
ミカが釈放され連絡が来ると、警察からリリスを守る為に信号を切るように言われて実行。
暴走するミカを止めようとソフィアや警察に相談して、みんなが集まる地下墓地を示した。
最後は地下墓地に集まるが、リリスの暴走で逃げようとしてパニックで溺れて死亡した。

アンジェル署長(演:オレリア・プティ)

代表作に『恋愛睡眠のすすめ』、『グレース・オブ・ゴッド/告発の時』などがあります。

パリ水上警察の署長。近く開催されるトライアスロンの国際大会の為、セーヌ川の取り締まりを強化していた。

セーヌ川で死体が見つかると、ソフィアからサメの仕業だと言われても信じようとしない。
実際に部下たちが潜ってリリスの存在を報告するが、一存で何もできず市長に相談していた。
市長からリリスを追い出す命令を下され、ソフィアの協力を得て部下に退治を任せていた。
最後は降格されるも大会に警備として行くが、不発弾の爆発でパリが水没して行方不明に。

パリ市長(演:アンヌ・マリヴァン)

代表作に『ようこそ、シュティの国へ』、『恐怖ノ白魔人』などがあります。

パリ市長。大々的に行われるトライアスロン国際大会に17億ユーロの資金が投じられ、開催を楽しみにする。

アンジェル署長から巨大ザメがいると言われるが、まったく深刻に受け止められない。
ソフィアに中止を要請されるも、聞く耳を持たずアンジェルに対処を任せていた。
テレビのインタービューでサメの存在を逆に利用して、セーヌ川の浄化成功を宣伝した。
最後は大会が開催されるもリリスの暴走でメチャクチャとなり、水没で行方不明となった。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は珍しくNetflixで作られたサメ映画となっています。
日本のおかげでサメ映画というジャンルが人気を持つようになり、主にシリアス系とバカ系に分かれています。
前者は名作『ジョーズ』のような人間とサメの戦いをするが、後者はサメ自体が変異して人間を襲う形になります。
本作についてはハイブリッドと言える感じで、ベースは『ジョーズ』でありながら近年のバカ要素も含まれています。
しかも、ワザと狙っているのかパリオリンピックが行われる直前の公開であり、いろんな意味で興味深い内容となっています。
もはや、今ではフランスのイメージが完全に崩壊しているが、本作はそれを知っている楽しみ方が変わってきます。
フランス人は意識が高い人間が多く、本作では環境活動家の登場によってしっかりと連想させてくれます。
相手は容赦なく人間を食い殺すような凶暴なサメであるが、環境活動家は助けたい為に警察の命すら犠牲にしようとしていました。
ただ、しっかりと環境活動家に制裁が加えられている点で皮肉が効いていて、彼らのやっている事は逆効果だと分かります。
巨大ザメが急に変異するのは理由が明確に描かれず、なぜそうなったのか説明がなく、単純にインパクトのある映像が撮りたかっただけだろうと言えます。
ラストでの不発弾によるパリの水没はギャグとしか思えないが、あの絶望的なシーンを撮りたかっただけだろうと思います。
バカ映画も大概だと思いますが、あくまで思想が先行するフランスらしい映画であり、そこには理論や理屈など無意味だと分かります。
環境活動家やフランスを礼賛する作品ではなく、皮肉たっぷりにサメを使っている点で本作は上手いと感じました。

コメント

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