作品データ
あらすじ
ローズとクリストファーの夫婦は、9歳になる娘シャロンが情緒不安定になってャロンは“サイレントヒル”と呟きていた。
そこでローズは手がかりを探す為に同名の街まで真実を知ろうとシャロンと向かうが、途中で事故に遭って気を失ってしまう。
目を覚ましたローズはいなくなったシャロンを探す為にサイレントヒルへ入るが、そこは忌まわしい過去の為に誰も近づかないゴーストタウンと化していたのだった。
登場人物&出演者
・ローズ・ダ・シルヴァ(演:ラダ・ミッチェル)
近年の出演作に『モーツァルトとクジラ』、『メリンダとメリンダ』などがあります。
主人公。娘のシャロンがおかしな言動に振り回される。そのせいでノイローゼ気味になる。
シャロンの夢遊病を治そうとサイレントヒルに向かうがら呪われた異世界に囚われてしまう。
シビルと合流してシャロンを探すが、クリスタベラなどに邪魔されてダークアレッサに遭遇。
ダークアレッサから過去の出来事を聞いて、彼女の復讐を遂げる為に力を貸してしまう。
最後は復讐が完了して、シャロンと家に帰るが、そこは異世界のままだが気づいていない。
・クリストファー・ダ・シルヴァ(演:ショーン・ビーン)
近年の出演作に『フライトプラン』、『スタンドアップ』などがあります。
ローズの夫でシャロンの父親。シャロンに振り回されるが、ローズの事も心配している。
ローズが黙ってサイレントヒルにシャロンを連れて行くと、心配して後を追うも見つからず。
グッチ警部とサイレントヒルを捜索するも見つからず、過去にあった出来事を独自に調べる。
孤児院まで訪れてシャロンの出生を聞くと、グッチ警部がやって来て過去の大火災を聞いた。
最後は家で待っていると、異世界にいるローズたちの気配だけを感じるも会う事ができず。
・シャロン・ダ・シルヴァ(演:ジョデル・フェルランド)
代表作に『インプラント』、『ローズ・イン・タイドランド』などがあります。
ローズとクリストファーの娘。夢遊病で情緒不安定になると“サイレントヒル”を呟いていた。
夢遊病を治す為にローズとサイレントヒルに来るが、呪われた異世界に入って行方不明に。
実はダ・シルヴァ夫妻が9年前に孤児院で養子にされ、詳しい出生が分かっていなかった。
魔女として火炙りにされたアレッサの良心の分身であり、ダークアレッサに呼ばれていた。
最後はダークアレッサが復讐を遂げ、融合してローズとともに異世界の家に帰った。
・シビル・ベネット巡査(演:ローリー・ホールデン)
代表作に『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』、『マジェスティック』などがあります。
白バイの女性警察官。夜遅くにサイレントヒルを目指していたローズを怪しいと疑っていた。
職務質問でローズが逃げ出し、追いかけるもバイクが転倒してしばらく気絶していた。
車に戻って来たローズに手錠をかけて連行するも、呪われた異世界に囚われて街を出られず。
ローズと合流してクリスタベラから身を挺して助け出すが、信者たちに捕まってしまう。
最後は信者たちの前で魔女としてクリスタベラたちによって火炙りの刑にされて死亡した。
・トーマス・グッチ警部(演:キム・コーツ)
代表作に『パール・ハーバー』、『ホステージ』があります。
サイレントヒルの隣町で刑事をしている。シビルの上司。連絡のないシビルを心配する。
クリスとサイレントヒルへ行くが、手がかりがなく、彼を町へ戻して捜査を続けていく。
勝手に孤児院へ来たクリスを捕まえ、サイレントヒルの過去について説明して納得させる。
実は火炙りにされて重度の火傷を負ったアレッサを最初に助け、手のひらを火傷していた。
最後は諦めないクリスを町の外まで案内し、妻と娘の為に戻ると話す彼を見送っていた。
・アンナ(演:ターニャ・アレン)
代表作に『ラフ・ショット』、『レッド・ウォール』などがあります。
サイレントヒルに住んでいる赤毛の少女。異世界のサイレントヒルに来たローズと遭遇する。
ホテルでダリアを追放者として侮辱して石を投げつけるが、ローズたちに止められる。
サイレントヒルが闇に包まれると、ローズたちに教会へ逃げるべきだと話して急いで向かう。
教会の前で呪われた信者たちに警告するダリアを見つけると、またしても石を投げつけた。
最後は闇から現れたレッドピラミッドシングに捕まり、全身の皮を引き千切られて死亡した。
・クリスタベラ(演:アリス・クリーグ)
代表作に『炎のランナー』、『サラマンダー』があります。
サイレントヒルに古くから存在する宗教団体を率いている初老の女性。ダリアの姉である。
積極的に「魔女狩り」をしていて、姪のアレッサを魔女と認定して火炙りにしていた。
異世界にあるサイレントヒルと街に大火災を引き起こした張本人で、ずっと呪われていた。
異世界に来たローズたちを魔女だと決めつけると、信者たちに使ってシビルを火炙りにする。
最後はローズの協力で教会に入ってダークアレッサの復讐に囚われ、体を裂かれて死亡した。
・ダリア・ギレスピー(演:デボラ・カーラ・アンガー)
近年の出演作に『ママの遺したラヴソング』、『1.0【ワン・ポイント・オー】』などがあります。
サイレントヒルに住む女性。アレッサの母親でクリスタベラの妹。住民から魔女と呼ばれる。
宗教団体を率いる姉のクリスタベラに抵抗できず、愛する娘を引き渡して後悔していた。
普段はゴーストタウンと化したサイレントヒルを徘徊し、シャロンを探すローズに遭遇する。
ローズにアレッサの話しをして、迷い込んできたシャロンを娘と考え自分の家に匿っていた。
最後は復讐を遂げるダークアレッサに殺されず、サイレントヒルで一人だけ生き残った。
・アレッサ(演:ロリー・エアーズ)
代表作に『ハリウッドランド』、『エスター』があります。
ダリアの娘。サイレントヒルの小学校で同級生たちから「魔女の娘」といじめられていた。
清掃員から性的虐待を受けていたが、数年前に街を襲った大火災で死んだと思われていた。
実際はクリスタベラに助けられ、魔女に認定されて鉄檻に閉じ込められて火炙りにされた。
重度の火傷を負いながらも生きており、人々を憎しむ事で「ダークアレッサ」を生み出す。
最後は強い復讐心と悪魔の誘い、ローズがシャロンを助ける意志で宗教団体を全滅させた。
感想
[個人的な評価]
カプコンの『バイオハザード』シリーズと並んで大ヒットしたゲームというイメージがある。
『バイオハザード』の場合は原作となるゲームはほとんどやっているが、本作のゲームは人がプレイした動画程度の知識しかありません。
なので、強い思い入れはないですが、それなりに物語や世界観は分かっています。
本作はゲームの一作目をベースにしていますが、かなりオリジナル要素が使われています。
実写映画なので仕方ありませんが、本作は原作に対して理解度が高く、世界観をしっかりとオリジナルに生かしていると思います。
やはり、監督や脚本がどれだけ原作を理解して物語を構築するかによって違ってきます。
監督であるクリストフ・ガンズは元々原作が好きだと公言しているので、敬意を持って実写映画化していると感じました。
たまに原作への敬意もなく、改悪してファンをガッカリさせる作品も少なくありません。
しかし、本作はちゃんと原作を理解して上でオリジナル要素を取り入れ、面白くしているのは素晴らしいと思います。
もちろん、劇中に登場するクリーチャーたちのこだわりがあるあって熱意を感じます。
特に原作でも人気の高いレッドピラミッドシングの造形は忠実で、登場時間は短くても存在感がありました。
宗教団体や復讐する少女の目的も納得できるし、ラストでの考えさせる終わり方も珍しく納得ができました。
ただ、もっと闇の異世界やクリーチャーたちの登場時間が短かったのはもったいない。
ストーリーの方に力を入れたのはいいが、クリーチャーたちはファンサービス程度に終わったのは本当に残念でならかったです。
実はあまり期待していなかったが、ここまで原作を理解して作ったのは良かったです。
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