作品データ
あらすじ
ドラキュラの部下としてこき使われているレンフィールド。
自分に自信が持てず上司には辞めたいと言い出せず、だからと言って辞めさせてもらえない。
そんなレンフィールドは普通の人間としての生活を取り戻す為、ドラキュラに反旗を翻すのだった。
登場人物&出演者
・ロバート・モンタギュー・レンフィールド(演:ニコラス・ホルト)
近年の出演作に『ザ・メニュー』、『モンタナの目撃者』などがあります。
主人公。ドラキュラの従者で元不動産弁護士。一発逆転を狙ってドラキュラに近づくも無理やり従者にされた。
ドラキュラに必要な食料の捕獲しようとバーに行き、テディたちの襲撃でレベッカを助けた。
英雄だと言われて求めるモノを知るが、ドラキュラの世界征服を知って止めようと動き出す。
ドラキュラに裏切りがバレて命の泉の参加者が殺され、レベッカを助けて一緒に逃げていく。
最後はドラキュラを否定して倒し、命の泉の参加者を生き返らせ、罪を償い人生を送る事に。
・レベッカ・クインシー(演:オークワフィナ)
近年の出演作に『バッドガイズ』、『ブレイキング・ニュース・イン・ユバ・カウンティ』などがあります。
ヒロイン。交通整備をする女性警察官。父親は立派な警察官だったが、ロボ一族に殺された事から怒りの感情を持つ。
レンフィールドから逃げたテディを現行犯逮捕するが、釈放された事で独自に証拠を探す。
テディの襲撃を受けてレンフィールドに助けられ、彼を英雄と認めて考え方を変えさせた。
命の泉での惨殺現場を見てレンフィールドを逮捕するが、ロボ一家と警察に追われてしまう。
最後は捕まった姉を助ける為にロボの豪邸に行き、ドラキュラを倒してエラを逮捕した。
・マーク(演:ブランドン・スコット・ジョーンズ)
代表作に『ロマンティックじゃない?』、『シニアイヤー』などがあります。
「命の泉教会」の代表。毎週体育館を借りて、人生に悩んでいる人々を集めてグループセラピーをしている。
人生に絶望している参加者一人ひとりから話しを聞いて、アドバイスを与えて助けている。
「ナルシシストの対処」という本を出版し、自己肯定感が低い人への助言もしている。
レンフィールドがレベッカの言葉で立ち上がると、後押しするようにアドバイスをしていた。
最後は裏切りに気付いたドラキュラに殺されていたが、レンフィールドのおかげで生き返る。
・ケイトリン・クインシー(演:ベス・ロウス)
代表作に『トラブル・イン・ハリウッド』、『ゴーストバスターズ/2016年版』などがあります。
レベッカの姉でFBI捜査官。父親がロボ一家に殺された事に怒りを持つが、それを抑えて仕事をしている。
怒りの感情に任せる妹に対して、何度も注意をするも聞いてもらえずにお手上げ状態になる。
テディを捕まえる為に証拠品を持ってきた妹に対し、熱心な説得から付着した血を分析した。
その結果として世界中の殺人事件の犯人だと断定して、妹を心配して部下を寄越していた。
最後はエラに捕まって拷問を受けて死ぬが、ドラキュラの血で生き返って妹と仲直りした。
・テディ・ロボ(演:ベン・シュワルツ)
代表作に『アザー・ガイズ/俺たち踊るハイパー刑事!』、『ザ・ウォーク』などがあります。
ギャング組織の跡継ぎ。チンケな麻薬の売買に手を染めているが、周囲から無能としてバカにされている。
麻薬を盗んだ小物に殺し屋を差し向けるが、レンフィールドに殺されて逃げると逮捕された。
母親のおかげで釈放され調子に乗っていたが、説教を受けて跡継ぎになる証明をする事に。
ドラキュラがいるアジトまで来ると、手下たちが全員やられると取引して従者となっていた。
最後はレンフィールドを殺そうと優位に進めるが、油断して全身の骨を砕かれて死亡した。
・エラ・ロボ(演:ショーレ・アグダシュルー)
代表作に『砂と霧の家』、『スター・トレック/BEYOND』などがあります。
最も恐れられているギャング組織のボス。最大の規模や資金力ではなく、残忍と暴力での仕上げている。
息子のテディが小物でどうでもいい事で警察に捕まると、弁護士を使って釈放させている。
脅迫する笑顔で息子に跡継ぎとしての心得を説教し、それを自覚させる為にやり返しを指示。
息子がドラキュラに捕まり、手がかりとなるレンフィールドを捕らえようと警察を使った。
最後は逃げようとしてドラキュラに突き飛ばされ、レベッカによって逮捕されてしまう。
・ヴラド・ザ・インペラー/ドラキュラ伯爵(演:ニコラス・ケイジ)
近年の出演作に『ザ・フラッシュ』、『ガンズ・アンド・キラーズ』などがあります。
古来からの吸血鬼。レンフィールドが不動産での契約でやって来ると、気に入って無理やり従者に仕立てた。
パワハラでレンフィールドをこき使い、ハンターとの戦いの負傷が回復するまで動けない。
徐々にパワーを取り戻すが、レンフィールドに純血な人間を連れてくるように命令をした。
レンフィールドの裏切りを知って命の泉の参加者を惨殺し、テディの手下を使って待機する。
最後はレベッカを仲間にしようとして失敗し、レンフィールドによってバラバラにされた。
感想
[個人的な評価]
本作はブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』を原作にしています。
この作品は『トゥモロー・ウォー』で知られるクリス・マッケイが監督を務めています。
冒頭からベラ・ルゴシが主演した『魔人ドラキュラ』をイメージした冒頭では、ニコラス・ケイジが似すぎてスゴイと思いました。
ちゃんとセットも再現していて、そのままリメイクしてもいいぐらいのクォリティーで作品の質の高さを序盤から感じました。
ただ、物語の主人公はドラキュラではなく、その従者となっているレンフィールドというのが面白いと思います。
ニコラス・ホルトの共依存となるような人物の迷いと成長をしっかりと表現し、まさにハマり役とも言える。
ヒロインとなるオークワフィナの強い女性という点でも、納得のできる存在感とレンフィールドとのバランスが素晴らしかった。
シリアス一辺倒にしなかった点でも非常に見やすく、過去のドラキュラをテーマにした作品とは一線を画す内容だと感じました。
ニコラス・ケイジをドラキュラに抜擢したクリス・マッケイのキャスティングセンスが素晴らしく、ずっと楽しい感じがとても良かったです。
上映時間が90分弱という短さもテンポが良く、ここら辺のバランスもしっかりしているから飽きないような工夫がありました。
こういう作品では余計なエピソードやロマンスを入れたがるが、それらを排除している点でも個人的に評価が高いです。
現代に合わせたドラキュラ映画として最高峰とも言える感じであり、決して派手すぎない演出がとても良かったです。
ドラキュラは基本的に不死身であるので、結末からしても完全に死んでおらず、また復活する可能性を残していました。
ニコラス・ケイジのドラキュラが非常に良かったので、続編よりもスピンオフでもいいのでまた演じてもらいたいところです。
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