作品データ
公開年月 | 1982/01/01 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | シスウォロ・ゴータマ・プトラ |
脚本 | シスウォロ・ゴータマ・プトラ、ナリオノ・プレイトノ、ほか |
製作 | スバジオ・S、 サビリン・カスダニ、ほか |
製作国 | インドネシア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
裕福なナムルト家では祖母の霊が現れ、一家を怯えさせていた。
次第に家族の関係性が悪化していき、なんとかする為に黒魔術を信じてしまう。
家族の一人が事故死してしまうと、黒魔術の影響でゾンビのように蘇るのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Srigala』、『Final Score』などがあります。
ムナルトの長女。母親を亡くして葬式では悲しんでいたが、家に帰ると忘れていた。
夜な夜な外に出ていたトミーを見かけるが、声をかける事なく自分の部屋に帰る。
トミーが黒魔術にハマっていると不気味に思い、襲われそうになるがなんとか助かる。
ダルミナが怪しいとトミーに言われ、一緒に母親の墓を暴くも何も分からずに帰る。
最後は蘇ったハルマンに襲われるが、イスラム教の信者たちに助けられ信じていく。

代表作に『Ratapan anak tiri II』、『Usia Dalam Gejolak』などがあります。
ムナルトの長男。母親を亡くしたショックを父親や姉よりも抱いていた。
母親の写真を眺めていると、外から幽霊を見て影響される事で黒魔術に興味を持つ。
意識が飛んだような状態で黒魔術に没頭し、なぜかリタを襲うとしていた。
父親に黒魔術関係のモノを処分されるが、墓場でダルミナの正体を知って恐怖する。
最後は蘇ったカルトに襲われるが、イスラム教の信者たちに助けられ信じるようになる。

代表作に『首だけ女の恐怖』、『The Queen of Black Magic』などがあります。
政府の仕事を請け負っている金持ち。妻を亡くしたが、神様をまったく信じていない。
妻がいなくなって大変な思いをする子供たちを気遣って、家政婦を新しく雇う。
トミーの様子がおかしくなって黒魔術にハマるが、処分をカルトにまかせてしまう。
リタとトミーにお願いされて祈祷師を呼び、超常現象が起きても反応は薄かった。
最後はダルミナが正体を暴くが、イスラム教の信者たちに助けられ信じるようになる。

代表作に『Kembang Semusim』、『Misteri dari Gunung Merapi』などがあります。
リタの男友達。神様をまったく信じていないが、トミーの状態を心配していた。
母親を亡くしたリタを見かねて、ストレス発散の為にパーティを開催させる。
勉強が捗らず父親の後を継ぐとムナルトに冗談で話し、リタと会って話しを聞いた。
リタの為に祈祷師を呼ぼうとしてトラックと正面衝突し、簡単に死んでしまう。
最後はダルミナの奴隷となってリタを襲うが、イスラム教の信者たちに倒された。

代表作に『Kembalinya Si Janda Kembang』、『Misteri Janda Kembang』などがあります。
ムナルトに仕えている雑用係。リタやトミーの指示には素直に従う。発作持ち。
トミーが外に出て覗いていたリタの前に現れるが、まったく状況を理解できない。
ムナルトに言われてトミーのハマった黒魔術を処分し、ダルミナを怪しく見ていた。
発作を起こしていたが、納屋に何かいて見に行くも襲われて首吊り自殺させられた。
最後はダルミナの奴隷となってトミーを襲うが、イスラム教の信者たちに倒されてた。

代表作に『Sundelbolong』、『Perkawinan Nyi Blorong』などがあります。
知人の紹介からムナルトの家に来た家政婦。連絡を受けてすぐにやって来た。
紹介状をムナルトに渡すと、トミーの案内で部屋に行くが、不敵な笑みを浮かべる。
部屋には不気味な祈りセットがあって、カルトに見られるとブチ切れて追い出す。
実は夜な夜な墓に埋められた人を儀式で蘇らせ、奴隷として手足のように使っていた。
最後はイスラム教の信者たちがムナルトの家に来て、人体発火して死亡してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『悪魔の奴隷』として2017年にリメイクされていました。
残念ながら、上記の作品は鑑賞していたが、まさかのリメイクだとは知らなかった。
いくら1982年の作品であっても、あまりにも映像の質が悪くて怖さはほぼない。
まるでテレビの映像をカメラで撮っているぐらい粗く、夜だと何をしているのか分からないぐらい真っ暗です。
恐怖を煽る演出ついても、これは誰でも思いつくような稚拙さで、ほとんどお金をかけていないのが分かります。
結局のところ、本作はイスラム教を信じる者しか救われないという宗教宣伝映画でした。
あくまで主人公たちは神様を信じていないので、それをつけ込んだ悪霊に襲われるような展開になっていきます。
役者たちの演技レベルもあまり高くないし、稚拙な演出のせいもあって、ホラー映画とは思えないぐらい緊張感がありません。
やりたい事はなんとなく程度でしか伝わらず、最終的に宗教宣伝映画しか印象に残らないほど全体的にインパクトがない。
設定についても深くまで練っている感じがなく、なんとなくという浅いところで作っているから細部がかなり雑だと感じました。
リメイク版の方も今ひとつパッとしなかったので、オリジナルもそれを越えるほどのポテンシャルがなかったと思います。
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