作品データ
公開年月 | 2021/10/29 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | オーレン・ペリ 『パラノーマル・アクティビティ』 |
監督 | ウィリアム・ユーバンク |
脚本 | クリストファー・ランドン |
製作 | オーレン・ペリ、ジェイソン・ブラム |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
消息不明の母親と親族に関する情報を得るべく、マーゴットは人里離れたアーミッシュで手がかりを探していく。
そんなマーゴットに興味を示したドキュメンタリー映画製作者のクリスは、カメラを片手に彼女とともにアーミッシュへ向かった。
やがて奇妙な出来事が立て続けに起こり、マーゴットはこの集落に不気味な何かが隠されている事を悟っていくのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Fresh Kills』、『House of the Witch』などがあります。
主人公。赤ん坊の頃に母親に捨てられた。遺伝子検査で自身がアーミッシュのルーツで母親を探そうとする。
コミュニティに来てルーツを知ってワクワクするが、屋根裏で母親の手紙を見て一変する。
教会で行われる不気味な儀式から疑念を持ち、クリスと勝手に調べて監視されていると知る。
母親同様にアスモデウスの器にされる寸前にクリスが助け出し、正気を取り戻して逃走する。
最後は異様な母親を殺害して悪魔を解放してしまい、クリスとコミュニティを脱出した。

代表作に『インフィニット』、『ウィーク・オブ・ウェディング』などがあります。
ドキュメンタリー映画製作者。マーゴットがアーミッシュに母親を探す事から密着取材で同行する。
コミュニティでの取材が難航していき、サムが頼りにならないとマーゴットに説明していた。
マーゴットが屋根裏で母親の手紙を見つけると、閉鎖的なコミュニティに疑念を抱いていく。
危機感を持ったマーゴットの言葉で退散しようとするが、ジェイコブと揉み合って殺害する。
最後は解放されたアスモデウスに追いかけられ、ギリギリでマーゴットと脱出して生還した。

代表作に『MANpire!』、『My Entire High School Sinking Into the Sea』などがあります。
ドキュメンタリー映画の音声を担当する。アーミッシュのコミュニティまで車を出して一緒に向かう。
母親と同居して5回もコロナに感染しているが、本人はまったく気にせずみんなと接する。
フレンドリーにアーミッシュと接して、彼らに少しで仲良くする為に散髪までしてもらった。
マーゴットやクリスの調査でコミュニティが異常だと知って、帰る為に部品を調達していく。
最後は解放されたアスモデウスに憑依されたマーゴットの母親に追いかけられて殺された。

代表作に『Last Ferry』、『Dc Noir』などがあります。
マーゴットの親族。遺伝子検査でマーゴットの親族だと判明して協力する。7ヶ月前にコミュニティを抜けた。
現在は小屋などを建てながら生計を立てているが、カメラで写される事に慣れていない。
アーミッシュの仲介人としてマーゴットたちに協力し、交渉役として役立とうとしている。
実は以前からマーゴットを探し出し、計画的に彼女をコミュニティに案内する役をしていた。
最後はアスモデウスが解き放たれた事で憑依され、保安官を自殺させてパトカーで逃げた。

代表作に『しあわせの隠れ場所』、『バーニング・ブライト』などがあります。
アーミッシュのコミュティで長老を務める。マーゴットの母親を知っている。
当初は取材の拒否するが、イーライを連れ戻した事に感謝してマーゴットたちを受け入れた。
食事の席ではマーゴットが帰ってきた事を感謝して、歓迎する歌を子供たちに歌わせた。
実は偽物のアーミッシュで、ずっと悪魔アスモデウスを一族の女性に宿らせて封印していた。
最後はマーゴットを助ける為に邪魔したクリスの前に出るが、穴に落ちて死亡してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はオーレン・ペリの『パラノーマル・アクティビティ』におけるリブート版となります。
この作品は『地球、最後の男』や『シグナル』で知られるウィリアム・ユーバンクが監督を務めています。
改めてシリーズを仕切り直しになる作品ですが、1作目は超低予算で作られたPOV作品として大ヒットしています。
その後は調子に乗ってシリーズ化しており、スピンオフを含めて本作で8作目となるぐらい続いています。
しかしながら、当然のようにマンネリ化は避けれるはずもなく、シリーズを重ねるごとにクォリティが落ちています。
そこで6年ぶりのシリーズ作品となった本作は、リブートとして仕切り直しをしているけど別物となっています。
なんと言っても、シリーズ最大の魅力はPOVである点、定点カメラによる視点で新鮮味を出していました。
ですが、これが何作も続いていくると食傷気味になってしまい、あらゆる工夫を試みたのはいいがほぼ失敗しています。
そうなると新作では違った試みよりも、内容を一新した方がいいという判断から本作が生まれたと思います。
ハッキリ言って、このシリーズは怖くない上に面白くないけど、なんとなく観てしまうような程度の作品でした。
これがリブートするほどの魅力があるワケでもなく、本作も新たなアイデアを出してみたが既視感たっぷりでした。
どこかで見たようなシーンや設定ばっかりで、残念ながら1作目のような衝撃は皆無と言っていいぐらい新鮮味はなかったです。
主人公のルーツを探っていくところで、母親がなぜコミュニティから引き離したのか考えればすぐに分かるレベルの設定では面白味はありません。
現代において似たような設定やシーンを組み込むのは賢いやり方ではなく、これが作り手における限界だと分かりました。
次があったとしても本作以上に酷評を受けるだろうし、興行収入も期待できないだろうという作品だったと思います。
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