【白石晃士の決して送ってこないで下さい】VD-1054

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作品データ

公開年月 2023/10/13
ジャンル ホラー/ドキュメンタリー
原作 なし
監督 白石晃士
脚本 白石晃士
製作 大西正人、松浦翔、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ホラー監督の白石の元に送られた圭介とユキという若いカップルからの映像、それは幽霊が出ると噂される薄暗い廃墟で撮影されていたモノ。
その内容は廃墟の奥深くへ進むと突如、ユキの姿が跡形もなく消えてしまい、慌てた圭介は彼女を見つけると手には古いVHSがあった。
白石は不可解な出来事をきっかけに調査へ乗り出し、そこで圭介の周りで起きていた不審な三人の女性の死だと判明していくのだった。

登場人物&出演者

白石晃士(演:白石晃士)

近年の出演作に『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』、『オカルトの森へようこそ/THE MOVIE』などがあります。

ホラー監督。古今東西のホラーにまつわる映像を募集している。ドキュメンタリー映像のホストも務めている。

圭介とユキからの映像と古いVHSを手に入れると、ドキュメンタリーとして調査を始める。
カラメからSNSのダイレクトメッセージから、圭介が日常的に暴力を振るう本性を知った。
過去に圭介と付き合っていたマナミに接触し、彼が日常的に暴力を振るっていた事を知る。
最後は圭介とユキは別れないと聞かされ、怖い映像を送らないように忠告しながら終わる。

圭介(演:かいばしら)

代表作に『1』、『べいびーわるきゅーれ/ナイスデイズ』などがあります。

若いカップルの男性。ユキを連れて山奥にある廃墟まで連れて行き、面白おかしく撮影を始める。

急にユキの態度が豹変していなくなり、怖くなって彼女を見つけて古いVHSを持ち帰った。
ユキに元恋人たちを殴っていた事を責められ、彼女から挑発を受けて仕方なく殴っていた。
カラメの隠し撮りにユキが気づき、まったく知らない不審者として警察に通報していた。
最後は山奥で黒い影により脳出血で半身不随となり、暴力を振るえずユキと仲良く過ごす。

ユキ(演:有川舞衣子)

代表作に『愛してる!』などがあります。

若いカップルの女性。恋人の圭介に無理やり廃墟まで連れ出され、怖がるような演出で終始ビビっていた。

急に姿を消して圭介が必死に探すと、座り込んだ状態で古いVHSを持っているまま帰った。
圭介とVHSを見ていると豹変し、彼が過去の恋人を殴っている事を口にして腕を切った。
今度は圭介の家で彼による束縛に文句を言って、カラメの隠し撮りを見て警告を受けていた。
最後は山奥で黒い影が圭介を障害者にして、平穏な日々を送りながら白石に映像を送った。l

やえ(演:清瀬やえこ)

代表作に『紙の月』、『貞子vs伽椰子』などがあります。

ユキが持ち帰った古いVHSに映っていた女性。たった一人で山奥にある廃墟をビデオカメラで撮影していた。

三脚を使って撮影していると、映像制作志望のアキラがやって来て軽く会話をしていた。
急にアキラが手持ちカメラに切り替えて撮影すると、彼の誘導するように行動をしてしまう。
アキラの強引な要求に最初は戸惑うと、彼の目的がハメ撮りだと分かって抵抗していた。
最後は何かの声に気を取られた彼に石で殴りつけ、倒れたところで何度も殴打して殺害した。

アキラ(演:沖田遊戯)

本作が長編映画デビュー作となります。

山奥を散策していた青年。廃屋に向けてたった一人で撮影する女性やえを見かけて声をかける。

映像制作の勉強をしていると急に言い出すと、勝手にカメラを手にして撮影を始めていく。
遠慮していた気弱なやえを見ると、もっとインパクトのある映像が必要だと強引に進める。
別の場所まで移動してハメ撮りを要求して迫ると、何かの声を聞いて周囲を見渡していた。
最後は視線を外している時、やえに石で頭を殴られ倒れると、何度も殴られて死亡した。

マナミ(演:揺楽瑠香)

代表作に『ペキ・ペキ・ペキ』などがあります。

圭介が過去に付き合った恋人。圭介について調査を始めた白石からの連絡をもらって証言する。

白石から圭介の過去について聞かれると、彼に何度も殴られていた事を正直に話していた。
精神的に追い詰められた影響によって、風呂に入っている時に二度のリストカットをした。
最後は白石にリストカットの痕を見せると、圭介はどれほどのクズか冷静に証言していた。

カラメ(演:小倉綾乃)

代表作に『青のハスより』、『遠いところ』などがあります。

謎の女性。SNSのダイレクトメッセージを使い、白石の元へ映像のリンクを送っている。

圭介が過去に恋人たちを殴っている上、2人が死亡している事を知っているという。
勝手に圭介の部屋に忍び込んでユキとの会話を隠し撮りして、その本性を暴こうとした。
ユキに隠し撮りがバレて堂々と出てくると、悪びれる事なくさっさと退散していた。
最後は白石に非通知で電話をかけて、圭介について調べるように脅迫めいた言葉を残した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は敬愛する白石晃士が監督、脚本、主演を務めている作品となります。
この作品は白石晃士監督が得意とするモキュメンタリー手法を使っているホラー映画です。
今回は白石晃士監督がドキュメンタリー映画のホストとして登場して、どのような映像を手に入れたか説明しています。
今までの手法と少し変わっていて、どこかタモリの「世に奇妙な物語」を彷彿とさせるような雰囲気となっています。
いつもは白石晃士監督が撮影者として登場人物に振り回されるパターンがあったが、今回は投稿者をメインにしています。
基本的に投稿者たちの問題を提示した上で、どのような状況を整理しながら説明する役に徹していました。
実際に現場へ出て調査するシーンが非常に少なく、個人的に白石晃士監督の出番があまりないので物足りなかったです。
それに物語性よりもドキュメンタリーを優先してしまったので、本来の面白さを自ら削っているように感じました。
やはり、ありえないようなシチュエーションがあって、そこで白石晃士監督が振り回されるパターンが最も面白いと思っています。
結局は投稿したカップルの男が単なるDVのクズ野郎であり、何かの黒い人影によって天罰が下る単純な内容になっていました。
もっと大きなスケールの何かを期待していただけに、これもまた肩透かしを食らわされたような印象でした。
ハッキリ言って、今回の新シリーズは微妙なスタートであり、白石晃士監督の良さがあまり生かされていないと感じました。
シリーズ化する予定だろうけど、以前の「戦慄怪奇」と比べてもパワーダウンしてしまっている事は否めないです。
今後はもう少し白石晃士監督らしさを出して欲しいので、シリーズ化しても今の方向性を変えてもらいたいと感じました。

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