作品データ
公開年月 | 1994/10/23 |
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ジャンル | 戦争/ホラー |
原作 | 大日本帝国陸軍 731部隊(モチーフ) |
監督 | ゴッドフリー・ホー |
脚本 | サイモン・フォン |
製作 | チャン・カン・フック |
製作国 | 香港 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
第二次世界大戦末期、ソ連の日本への宣戦布告と侵攻により、大日本帝国陸軍731部隊は機密情報とともに自国への脱出を決める。
731部隊は実験材料としていた朝鮮人や中国人の捕虜たちを虐殺し、研究施設を破壊して列車での逃亡を開始する。
追い詰められた731部隊は機密情報を守る為に逃亡した機関士を殺害し、食料を略奪し、線路沿いに細菌サンプルを投棄して日本の遭難者たちも見殺しにするのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Return Home』、『Bronze Devil』があります。
「七三一部隊」に配属された日本兵。千葉出身で解剖班のリーダー的存在としてまとめている。
神島たちが開発された細菌の処分をしている間、なぜか一人だけ叔父のところへ行っていた。
山田が避難民を列車に乗せようとして強い言葉で止め、自分たちの任務を再認識させた。
ヒロと何度も衝突するが次第に頼っていき、なぜか彼女なしでこの先やっていけないと主張。
最後はヒロがペストに感染して生き埋めされると、助けようとして射殺されてしまう。

代表作に『Love and Legacy』、『Ru Niang Qing』などがあります。
「七三一部隊」に配属された女医。妹に連絡を取ろうとして河野に見つかってしまう。
持ち込んだ細菌や資料を守るべく列車に乗り、秋山たちに合流して伊東の容態を心配する。
伊東がペストに感染していると知り、報告しようとするが秋山によって止められた。
実は朝鮮人で日本人に売られた過去があって、秋山たちに自分の素性を話して軽くなる。
最後はペストに感染した事が飛田たちにバレて、故郷へ帰ったと喜んで生き埋めをされた。

代表作に『キックボクサー』、『少林寺秘棍房』があります。
「七三一部隊」に配属された日本兵。千葉出身で解剖班の一人として活躍していた。
開発された細菌を処分していると、伊東が誤って感染して慌てて山田に託した。
列車に乗ると外からの避難民を助けようとした山田を止め、秋山に現実を突きつけられる。
中国軍を迎え撃つ為に志願して山田と前線に向かうが、彼が死んで遺骨を運んでいた。
最後はヒロがペストに感染して生き埋めされると、助けようとして銃床で殴られて死亡。

代表作に『Ngo loi ji Bak Ging』、『Double Suspect: Giwaku no Sennyu-sousakan』などがあります。
「七三一部隊」に配属された日本兵。千葉出身で解剖班の一人として活躍していた。
神島たちで開発された細菌の処分をするが、伊東が誤って感染して慌てて連れ出した。
列車に乗ると外から避難民を見かけ、彼らを助けようとするが秋山に止められてしまう。
またしても外の避難民の声が聞こえると助けようとして、同じように秋山に止められた。
最後はヒロの妹を助けようとするが、飛んできた爆撃を食らってそのまま死亡した。

代表作に『狼/男たちの挽歌・最終章』、『ダンス・ウィズ・ドラゴン』などがあります。
「七三一部隊」に配属された日本兵。千葉出身で解剖班の一人として活躍していた。
本部から開発された細菌を処分する時、誤って手袋が破れてペスト菌に感染してしまう。
列車で朝鮮まで逃亡する間に症状が悪化し、医師のヒロに看病されるも良くならない。
秋山が手に入れたペスト菌の薬で治ると思ったら、ヒロの判断でムダとして治療されない。
最後は迷惑をかける事に心を痛め、持っていた青酸カリを飲んで自殺を遂げた。

代表作に『黒い太陽/恐怖の細菌部隊731部隊 殺人工場残酷度世界一!狂気の生体実験!』などがあります。
「七三一部隊」に配属された将官。石井中将から命令を受けて撤退の指揮を任せられた。
情報を漏らした裏切り者を銃殺刑にさせると、それを見ていた兵士たちに言い聞かせていた。
日本が無条件降伏して悲しむ兵士たちに喝を入れ、最後まで戦うと宣言して奮い立たせた。
中国軍から逃げる為に積んでいた細菌を捨てるように命令を受け、疑いもなく実行させた。
最後はヒロがペストに感染していると判明し、石井中将の命令で彼女を生き埋めにした。

代表作に『Qian ying』、『Guan dong da xia』があります。
「七三一部隊」に配属された将官。上層部の決定で本部を撤退する際に見回りをしていた。
勝手に外部と連絡していたヒロを見つけると、反抗的な態度を取られて平手打ちをした。
伊東がペストで死んでしまい、列車内に蔓延しているとヒロから聞かされて予防接種させる。
逃げる為に積んでいた細菌を捨てるよう命令を受けるが、さすがに少しだけ口を挟んだ。
最後はヒロがペストに感染していると判明し、石井中将の命令で彼女を生き埋めにした。

代表作に『黒い太陽/恐怖の細菌部隊731部隊 殺人工場残酷度世界一!狂気の生体実験!』などがあります。
「七三一部隊」を指揮する責任者。日ソ開戦で劣勢に立たされ、本部を捨てて撤退を命じられる。
速やかに必要な情報や細菌だけを列車に積み込ませ、兵士たちに喝を入れて撤退を開始させる。
ヘリで移動しながら地上からの報告を聞くと、列車を通す為に中国軍を迎え撃つ作戦を展開。
ペストの感染が列車内に広がっていると報告を受け、全兵士に予防接種するように命じる。
最後はヒロがペストに感染したと報告を受け、速やかに処分するように命令を下した。
感想
[個人的な評価]
本作は『黒い太陽』シリーズの完結編として製作されています。
元々は三部作の三作目となるが、残念ながらレンタルDVDでは二作目と位置づけられています。
とは言っても、一作目は別にそこまで重要じゃないどころか、本作は果たして鑑賞する必要性があったのかと思うレベルでした。
まず、前作では冒頭からホルマリン漬けされた胎児や子供が映し出され、更に本物と思われる死体の解剖までしている。
もうこの時点で耐性のない人は厳しいが、自分は運良く本物の死体を使った解剖の動画を見た経験があるから問題なかった。
そこから731部隊が行ってきた非人道的な人体実験が繰り返されるが、予算が少ないせいで全体的にショボい印象しか持たなかった。
ストーリーもつまらない上に余計なラブロマンスを挟むので、ほぼ3倍速で鑑賞しました。
どっちかと言えば、情報が少ないせいで出演者たちを割り出そう方に時間をかけたほどです。
さて、本作も引き続き登場する人物がいるけど、基本的に新しいキャラクターたちが物語を動かしている感じになります。
ですので、またしてもよく分からないサイトまで飛んで、主要人物の情報を割り出す時間の方が多くなってしまった。
で、本編についてですが、日本が降伏して敗戦するが、当の731部隊は秘密を保持して守ろうとするストーリー展開となります。
これがまた前作以上につまらないし、最悪な事で前作の良かったグロテスクな描写をそっくりそのまま持ってきています。
つまり、前作の衝撃的なシーンを流用しているだけで本作独自の良さがまったくありません。
そもそも、前作も解剖シーンぐらいしかインパクトがなく、本作は全体的に記憶に残らないようなレベルの作品でした。
何より久しぶりに時間のムダを感じさせるぐらいのゴミ映画で、古い香港映画のように突然終わるところもまたイラッとさせられました。
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