作品データ
あらすじ
夫を亡くしたレスリーは、息子のジョナサンと娘のジェイミーを引き連れてカリフォルニアの田舎町にある古い屋敷に葬儀屋の開業するべく引っ越してきた。
元葬儀屋だった古い屋敷で開業の準備をするレスリーは、地下室で誤ってガラスで手を切ってしまい、床に数滴の血が滴らせていた。
すぐにレスリーは手当ての為にその場を離れるが、排水溝からカビのような黒い粘液が現れると、一瞬のうちに血を吸い取ってしまうのだった。
登場人物&出演者
・ジョナサン・ドイル(演:ダン・バード)
代表作に『シンデレラ・ストーリー』、『ヒルズ・ハブ・アイズ』などがあります。
レスリーの息子。父親を亡くしてシングルマザーとして育てる母親の意見に不満を持つも逆らわない。
26時間も車での引っ越しに不満を漏らしたが、母親が出直すチャンスだと理解していた。
町のダイナーでバイトを見つけ、オーナーの姪であるリズと仲良くなって家に連れて来た。
ボビーの亡霊がいると言われると、黒いカビのせいで母親が支配されてなんとか逃げ出した。
最後はボビーの住処から脱出して安心していたが、地中から出てきた黒いカビに食われた。
・ジェイミー・ドイル(演:ステファニー・パットン)
代表作に『For Heaven’s Sake』、『Shadowheart』などがあります。
ジョナサンの妹でレスリーの娘。シングルマザーとして懸命に育てる母親の出直しに付き添っていた。
葬儀場を家として住む事に抵抗感を持ち、地下室に死体がある事に嫌悪感を示していた。
死体がない間は地下室で母親の手伝いをして、外で植えたばかりの芝生で一人遊びしていた。
黒いカビに感染した母親に狙われると、部屋に隠れていたところでボビーに捕まってしまう。
最後は外になんとか脱出して脱力していたが、死んでいなかった母親に再び捕まった。
・レスリー・ドイル(演:デニス・クロスビー)
代表作に『ペット・セメタリー』、『ディープ・インパクト』などがあります。
ジョナサンの母親。夫を亡くしてシングルマザーとして息子と娘を育ていた。古い屋敷で出直そうと考えていた。
カリフォルニアの田舎にある葬儀場を借りて、エンバーミングで生計を立ていようと考える。
学校に入り直して改めて知識を得るが、まだ慣れていないせいで装置もマトモに使えない。
ボビーが持ち込んだ黒いカビに死体が蘇ると、自らも食らって彼らの仲間入りをしてしまう。
最後は弱点の塩を浴びて倒れるが、実際は生きていて脱出したジェイミーを捕まえた。
・リズ(演:アレクサンドラ・アディ)
代表作に『コップランド』、『エディー/勝利の天使』などがあります。
カリフォルニアの田舎にあるダイナーで叔母の店で手伝いをする。新しく雇われたジョナサンと仲良くなる。
幼馴染みであるグレイディとキスをする仲であるが、彼がゲイで単なるスキンシップとする。
ジョナサンへの興味を持ち、死体を見たいとして家に来るも知り合いでショックを受ける。
レスリーが黒いカビに感染すると、ジョナサンたちと逃げるとボビーに家にたどり着いた。
最後はなんとか外まで脱出を果たしたが、死んでいなかったレスリーたちに捕まった。
・グレイディ(演:ロッキー・マークエット)
代表作に『リビング・ブラッド』、『チャイルド・マスター』などがあります。
カリフォルニアの田舎に住んでいるリズの幼馴染み。リズとは恋人のように見えるも実はゲイである。
激しいスキンシップをリズとしているが、お互いに異性として興味を持っていないらしい。
葬儀場で育ったボビー・ファウラーの噂を知っていて、リズとともにジョナサンに話した。
レスリーが黒いカビに感染すると、危険だと察知して逃げるとボビーの家にたどり着いた。
最後は油断しているところで復活した死体に胸を貫かれ、リズたちを逃して死亡した。
・ティナ(演:コートニー・ペルドン)
代表作に『マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態』、『ワイルドグリズリー』などがあります。
カリフォルニアの田舎に住んでいる不良三人組の一人。金髪で巨乳を堂々と見せびらかしている。
引っ越しの初日に食べ物をダイナーまで買いに来たジョナサンを見て、三人で笑っていた。
ジョナサンがバイトしていた時、カルとケンカになるとサラとともに見て楽しんでいた。
墓場に来てカルとサラがボビーに使って感染させられるが、なぜか一人だけ助かっていた。
最後は傷口から黒いカビに感染し、塩を被って消滅するとジョナサンに弱点だと気付かせた。
・サラ(演:タラ・ペイジ)
代表作に『スティック・イット!』、『ピザ男の異常な愛情』などがあります。
カリフォルニアの田舎に住んでいる不良三人組の一人。紫色の髪の毛でカルといつもくっ付いている。
引っ越しの初日にダイナーまで来たジョナサンを見ると、三人で小バカにした態度で接する。
墓場でイチャイチャしようとスプレーで落書きするが、ボビーに黒いカビに感染させられた。
黒いカビに感染した状態でダイナーに現れ、黒いゲロをリタに浴びせて何事もなく去った。
最後は黒いカビの源である井戸に這いつくばっていたが、塩をかけられて消滅してしまう。
・カル(演:バグ・ホール)
代表作に『ミクロキッズ3』、『地球が静止した日』などがあります。
カリフォルニアの田舎に住んでいる不良三人組の一人。チンピラでティナとサラを従えて粋がっている。
引っ越しの初日にダイナーまでやって来たジョナサンを見て、自己紹介されるもバカにした。
ダイナーでバイトしていたジョナサンを挑発し、ケンカするもリタに追い出されてしまう。
墓場でイチャイチャしようとして、ボビーの家に入り込んで黒いカビに感染させられた。
最後は井戸で保安官を挑発していると、ブチ切られてショットガンで頭を吹き飛ばされた。
・エリオット(演:グレッグ・トラヴィス)
代表作に『ペーパー・ソルジャーズ』、『ツールボックス・マーダー』などがあります。
レスリーに古い葬儀場を貸した地元の市議員。片足が悪く杖をつく状態だが、なぜかずっと笑っている。
遠くからやって来たレスリーたちを出迎えると、雨のせいで足場が悪くなっていると説明。
早速と家の中を案内するが、汚れたキッチンの掃除が間に合っておらず言い訳をしていた。
老人ホームが近くにあり、ハイウェイもあるので、レスリーの仕事は繁盛すると話していた。
最後はハイウェイで事故が発生して死体を運び出し、レスリーに迫るも断られて出て行った。
・ボビー・ファウラー(演:ブライス・カーソン)
代表作に『ディノクロコ』、『ナイトクローラー』などがあります。
レスリーたちが引っ越してきた古い屋敷に住んでいた。8歳の時に失踪するが、地元民は生きていると信じられる。
生まれた時に唇が避けたような顔で、片方の腕が捻れたような姿で親から虐待を受けていた。
実は生きていると地元民から信じられ、墓場のどこかでずっと生活していると言われている。
地下洞窟の井戸から発生する黒いカビに感染し、侵入してきた人間や死体を感染させる。
最後はジェイミーを井戸に落とそうとしたが、ジョナサンに邪魔されて逆に引き込まれた。
感想
[個人的な評価]
本作は『悪魔のいけにえ』や『ポルターガイスト』で知られるトビー・フーパーが監督を務めた作品となります。
あのトビー・フーパーが監督を務めていたという作品ならば、それなりの期待ができるはずだと思っていた。
実際に鑑賞したら、カプコンのゲームである『バイオハザード7/レジデントイービル』に似たような設定がありました。
黒いカビに感染して死者が生き返るのは完全にゲームの設定だが、もしかすると、カプコンはここからヒントを得たかもしれない。
内容としては典型的な田舎に引っ越してくるところから始めるけど、今回は家族の仲は悪くないので余計な揉め事はない。
大抵の場合だと、母親が主人公なら子供と仲が悪くなっているか、子供が主人公なら不可解なモノを見ても信じてもらえない。
本作はどっちかと言えば後者の方になっているけど、すぐに黒いカビに感染した死体が出てくるから余計なドラマがない。
さすがはトビー・フーパー監督という事で、恐怖を煽る演出や音楽の使い方はいいけど、素材をそこまで生かしていなかったと思う。
それに主人公的な立場のジョナサンとリズがイチャイチャするまでが唐突で、明らかに手抜きとしか思えない演出でした。
何より、本作のタイトルにもなっている遺体安置室である必然性がなく、死体が運ばれる理由も説明する為に設定として選ばれたようなレベルでした。
あと、黒いカビの説明など当然のようにないので、中盤以降に死体が普通に歩いているのも当然すぎて逆に納得させられる。
結局は殺人鬼っぽい設定だったボビー・ファウラーの意味もなくて、『悪魔のいけにえ』みたいな事をしようとして失敗した感じになりました。
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