スパイダーマンとバットマンはなんで戦わないの?
アベンジャーズとジャスティス・リーグの何が違うんだ?
こんな疑問を持っていませんか?
アメコミ映画はいっぱい出ていて、何がなんだかよくわからない。
安心してください。この記事を読めば、アナタも語るぐらいわかるようになります。
ワタシは2009年5月25日から『脳内ミニシアター改』というブログで映画のレビューを書き続け、現在は2000本近い数を書き溜めています
更新日:2020/10/28
アメコミ映画の違いをザックリと説明
結論から言いますと、コミックを作っている出版社によって違っています。
二大巨頭と呼ばれる『マーベル』と『DC』にわかれます。
マーベルは「マーベル・シネマティック・ユニバース」というプロジェクトを。
DCは「DCエクステンデッド・ユニバース」というプロジェクトをそれぞれ展開する。
下記の一覧表には代表作的な作品を5本のオススメをします。
マーベル・シネマティック・ユニバース | DCエクステンデッド・ユニバース |
---|---|
アイアンマン | マン・オブ・スティール |
マイティ・ソー | スーサイド・スクワッド |
アベンジャーズ | ワンダーウーマン |
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ | ジャスティス・リーグ |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー | シャザム! |
そこから映画を作る会社によって権利の違いもあって、こちらは細分化されています。
『X-MEN』や『デッドプール』は「20世紀フォックス」が権利を持ち、あの『スパイダーマン』ですら「ソニー・ピクチャーズ」が権利を持っています。
と、意外にも複雑な大人の事情が絡んでいます。
二大巨頭のちょっとした歴史と今後の展開
なぜアメコミは2つの出版社が大きく成長したのか。
それと今後はどのような展開をしていくのか『マーベル』と『DC』をそれぞれ独自に分析にして解説しています。
それを少しだけ説明しますが、どうでもいい方は飛ばしても構いません。
DCコミックス
アメコミでは老舗として知られ、世界で初めて登場したスーパーヒーローである『スーパーマン』を生み出し、その後は現在でも人気キャラクターとなる『バットマン』や『ワンダーウーマン』を擁しています。
近年では『DCエクステンデッド・ユニバース』を展開させ、2013年に公開された『マン・オブ・スティール』から始まる一大クロスオーバーで盛り上がる。
実写映画化に関しては古くから行われ、古くは1948年にカーク・アレンを主演した連続活劇映画『スーパーマン』が公開されています。
その後、クリストファー・リーヴ主演による『スーパーマン』が大ヒットした。
一大ムーブメントを巻き起こし、合計で4作も作られる事になりました。
『バットマン』もティム・バートン、ジョエル・シュマッカー、クリストファー・ノーランによって実写映画化され、今はマット・リーヴスが新作を撮影中です。
今後も映像化に乏しい『ワンダーウーマン』の続編も公開間近で、あの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で知られるジェームズ・ガンが『ザ・スーサイド・スクワッド』の監督を務める事により、今後はさらなる盛り上がりを見せる事でしょう。
マーベル・コミック
現在のアメコミ原作映画を引っ張っていると言っても過言じゃない。
現在は『マーベル・シネマティック・ユニバース』を推し進め、フェーズ1となる2008年に公開された『アイアンマン』を皮切りに、現在はフェーズ3での大きな物語が終結し、新たに始まるフェーズ4で世界観を広げようとしています。
初めて実写映画化されたのは第二次世界大戦中となった、1944年の『Return of Captain America』となります。
連続活劇映画だが、プロパガンダ映画としても意味を持っていました。
それは奇しくも2011年にクリス・エヴァンス主演の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に通じるところがあります。
当初はDCコミックスの実写映画の影に隠れていましたがが、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズによって一躍存在を知られる事になります。
スーパーヒーローが好きな男性に限らず、恋愛映画としての一面を持ち、多くの女性にも指示され事でアメコミ原作映画の間口を広げた作品となりました。
更にロバート・ダウニー・Jrが主演を務めた『アイアンマン』では、主人公のトニー・スタークを好演した事により、アメコミ映画でマーベルが引っ張るようになりました。
現在は一大クロスオーバーとなる『アベンジャーズ/エンドゲーム』を終えて、主要キャラクターを演じた役者たちが卒業する中で、新たなフェーズ4では現在のファンだけじゃなく、過去のファンに向けた大きなプロジェクトが始まろうとしています。
20世紀フォックスとソニー・ピクチャーズ
アメコミの出版社ではないが、キャラクターの権利を持っている事でそれぞれが定期的に映画を発表しています。
権利を保有するには映画を作らないといけないルールがあって、需要がなくてもムリヤリ作っている場合もあります。
もう少し両者について細かく説明しています。興味のある方はどうぞ。
20世紀フォックス
そして、アメコミ映画にとって第三の勢力はあの有名なオープニングロゴで有名な『20世紀フォックス』となります。
実は何度かマーベル・スタジオと組んでスーパーヒーロー映画を製作していますが、20世紀フォックスが単独で出しているシリーズとして『X-MEN』が有名ですね。
そう、20世紀フォックスは『X-MEN』の映画版権を所有しており、登場する“ミュータント”という言葉も独占しています。
その為、『アベンジャーズ』に登場したクイックシルバーとスカーレット・ウィッチは本来ミュータントであったが、映画版権の影響で”強化人間”という設定に変更されています。
長らく『X-MEN』シリーズを打ち出してきた20世紀フォックスは他に『ファンタスティック・フォー』の映画版権を持ち、2015年にリブートした作品を公開したが、残念ながらこちらの方は興行収入が振るわず続編は中止となりました。
ただし、2022年に映画を作らないとマーベルに映画版権が戻る為、それまでには何かの動きがあるのだろう。
もし、『ファンタスティック・フォー』がコケなければ、『X-MEN』シリーズとのクロスオーバーを企画していたらしい。
この企画は『ファンタスティック・フォー』の続編中止で消えてしまったが、今後は実現する可能性は高いと思います。
ソニー・ピクチャーズ
アメコミ業界であのスーパーマンと人気キャラクターの座を争う『スパイダーマン』の権利を保有しています。
サム・ライミ版の『スパイダーマン』はソニー・ピクチャーズが出資し、アメコミ映画の可能性を広く世間に知らしめた作品だと言えるだろう。
実はこのサム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズは全部で6部作の予定だったが、サム・ライミ自身が降板した事で白紙になってしまったという。
そこからリブートという形で『アメージング・スパイダーマン』を2作ほど作るが、「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参戦する理由から事実上打ち切りにされている。
そして、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にてスパイダーマンが参戦し、これが世界的に大きな話題を呼びました。
あの人気者が一大プロジェクトに参戦して、更なる盛り上げに一役を買ってくれた。
一時は協力関係が危うくなったが、その問題が解消され、今では立派な『マーベル・シネマティック・ユニバース』の一員として我々を楽しませている。
まとめ
今回紹介したのは、あくまでアメコミ原作映画の輪郭と言える部分です。
DCコミックスが展開する『DCエクステンデッド・ユニバース』、マーベル・コミックの『マーベル・シネマティック・ユニバース』、20世紀フォックスの『X-MEN』シリーズ、ソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン』とそれぞれのカラーを打ち出しています。
ですが、アメコミ映画はまだまだ多くあって、上記の世界観と繋がっていない単一の世界としての作品も少なくありません。
いずれ、他のアメコミ原作映画を紹介したいと思います。
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