作品データ
あらすじ
廃墟と化したイラク国立博物館で二人のイラク人が石のメダルを見つけ、アル・クマールという村へ持ち帰った。
メダルを心待ちにしていたリーダーが手にすると、不思議な呪文を唱えると人を食い殺す凶暴な怪物であるマンティコアが現れ、対米軍の最終兵器として迎える。
その一方、駐イラク米軍基地では、アル・クマールへ取材に行ったきり消息を絶ったアメリカ人記者の捜索命令が下り、実際に向かうと村で人々の死体を目撃するのだった。
登場人物&出演者
・バクスター軍曹(演:ロバート・ベルトラン)
代表作に『テキサスSWAT』、『バグジー』などがあります。
駐イラク米軍基地の男性兵士。奪略者とテロリストを探す任務で余計な事をして、上官から注意を受けた。
アシュレイたちの捜索をする為に村へ来ると、道中でマンティコアに襲われるも把握できず。
村に到着してアシュレイが報道の自由を口にするが、正論を言って完全に沈黙させていた。
マンティコアの襲撃で部下を失いながら、上官に怪物の攻撃を要請して爆撃機を誘導した。
最後はウマリの裏切りを知ってマンティコアに倒させ、キンクス伍長との連携で撃退した。
・キンクス伍長(演:ヘザー・ドナヒュー)
代表作に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、『SIX/シックス』などがあります。
駐イラク米軍基地の女性兵士。略奪者とテロリストを探す中で、周囲の様子を確認しながら軍曹に報告する。
住民に紛れたテロリストたちの攻撃を受け、反撃しながら仲間たちと前線基地まで退避した。
上官からアシュレイたちの捜索へ村まで来ると、マンティコアの攻撃を受けて反撃していた。
次々と仲間がマンティコアの犠牲になり、追い詰められるもライアンたちのおかげで助かる。
最後は襲ってきたマンティコアをバクスター軍曹が石化させ、ハンマーで破壊して倒した。
・サリー(演:A・J・バックリー)
代表作に『洗脳』、『ルール3』などがあります。
駐イラク米軍基地の男性兵士。略奪者とテロリストを探す中で、メダルを盗んだ男たちを知らずに見ていた。
住民たちの攻撃を受けて反撃しながら、バクスター軍曹の指示で前線基地まで撤退をした。
アシュレイたちが行方不明となり、任務で村までやって来るふざける仲間に注意をしていた。
マンティコアが復活した洞窟で惨状を見ていて、落ちていたメダルを見つけて持ち帰った。
最後は村を襲うマンティコアに攻撃して、メダルのおかげで助かるもウマリに殺されていた。
・スペンス・クレイマー少佐(演:ジェフ・フェイヒー)
近年の出演作に『ドミノ』、『マンイーター:捕食』などがあります。
駐イラク米軍基地の指揮官。人手が足りない状態ながら、上層部から厳しい命令を下されて実行していた。
バクスター軍曹たちがテロリストの襲撃を受けて、帰ってくると余計な事をしたとして注意。
罰としてアシュレイたちの捜索をバクスター軍曹に言い渡し、反論されても命令と押し通す。
マンティコアの攻撃を受けるバクスター軍曹から救助要請を受けるが、無理だと却下する。
最後は映像を見てマンティコアを知ると、極秘に爆撃機を出撃させて村を爆撃させていた。
・アシュレイ・ピアース(演:チェイス・マスターソン)
代表作に『ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ』、『プレデタリアン』などがあります。
GNNのレポーター。海兵隊第31師団の許可を得て取材をするが、真実を伝える為に良識を捨てている。
勝手に情報を取って村にやって来ると、マンティコアの襲撃を受けると少年に助けられた。
バクスター軍曹たちが救助に来て、横柄な態度で兵士の死体を写そうとして正論を言われる。
マンティコアに対抗する為に銃を手にして、襲われるキンクス伍長をなんとか助け出した。
最後はライアンが犠牲となって悲しむが、マンティコアに酸をかけられそのまま食われた。
・ライアン(演:ベンジャミン・バーディック)
代表作に『ワイルド・タウン3』、『ミッシング/50年前の記憶』などがあります。
GNNのカメラマン。海兵隊第31師団の許可を得てアシュレイとともに従軍記者として戦場の取材をする。
スクープでエミー賞を欲しがるアシュレイに従うだけで、素直に事実をカメラに収めていた。
村まで勝手にやって来て、マンティコアが襲ってくると村の少年のおかげで逃げて隠れる。
バクスター軍曹たちが来て仲間が犠牲になると、良識からカメラを回さずに協力していた。
最後はキンクス伍長が追い込まれマンティコアの気を引くが、結局は食い殺されてしまう。
・ウマリ(演:ファラン・タヒール)
代表作に『アイアンマン』、『G.I.ジョー/バック2リベンジ』などがあります。
2000年前に先祖がマンティコアを操っていた。大金を払うというウソをついてメダルを取りに行かせる。
男たちが大金を要求するも無視してメダルを使い、マンティコアを復活させて逃げ出した。
メダルを失くしてしまったせいで制御できず、村に戻ってアメリカ軍に助けてもらった。
正体を隠しているとサリーがメダルを持っていると知り、殺害してマンティコアを制御する。
最後はバクスター軍曹に正体がバレて抵抗するが、メダルが壊れ結局は食い殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は元々の邦題が『マンティコア/湾岸の怪物』でDVD化で変更されています。
この作品は『ワイルド・タウン』シリーズや『マンドレイク/人喰い植物のえじき』で知られるトリップ・リードが監督を務めています。
テレビ映画という事で全体的に映像や出演者が三流であるが、特にCGのクォリティが低すぎて仕方ないと思わせる感じでした。
マンティコアは古代ペルシア帝国に伝わる伝説上の怪物であり、ライオンの胴体に人間の顔、コウモリの翼とサソリの尾を持っています。
ファンタジー系のゲームなどでよく登場する中ボスクラスのモンスターだが、その姿は作品によって違っています。
さすがに本作で人間の顔をするのはマズイの怪物の顔にしているが、CGが泣けるほど低クィリティで残念な気持ちになります。
登場人物としてアメリカ陸軍の軍曹が主人公のような感じですが、残念ながらまったく華がなくてキャラクターとして弱かったです。
唯一濃いキャラクターとして従軍記者の横柄な態度だが、正論を言われて黙ってしまうところだけが面白かったです。
基本的に使えるCGのパターンが少ないので、途中でごまかす為に暗黒画面での襲撃シーンで予算を節約していました。
アメリカ軍から装甲車を借りるだけで相当の予算を使ったのか、村でのシーンが明らかにスタジオすぎて少しトーンダウンしました。
意外にもグロテスクな描写に力を入れているが、それに関して使い方が中途半端で今ひとつな印象となりました。
あくまでテレビ映画として考えると予算が足りないのでCG映像がダメで、ストーリーも普通すぎて記憶に残らないタイプの作品でした。
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