【レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳】VD-860

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2010/09/21
ジャンル カンフー/アクション
原作 なし
監督 アンドリュー・ラウ
脚本 ゴードン・チャン、チェン・チーシン
製作 ゴードン・チャン、アンドリュー・ラウ
製作国 香港、中国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

1925年の上海、第一次世界大戦で英仏の列強により、多くの中国人が労働力としてヨーロッパの最前線に駆り出されていた。
同胞が次々と命を堕とす中、数少ない生き残りとなったチェン・ジェンは、帰国後に蹂躙される祖国を憂いながら抗日組織に身を置いた。
やがて、チェン・ジェンは各国要人が集うナイトクラブ“カサブランカ”のオーナー・リウに近づき、諜報活動をしながら歌手のキキと心を通わせていくのだった。

登場人物&出演者

チェン・ジェン(演:ドニー・イェン)

近年の出演作に『カンフースタントマン/龍虎武師』、『レイジング・ファイア』などがあります。

主人公。第一次世界大戦のヨーロッパの最前線で生き残り、中国へ帰国後に抗日組織で諜報活動する。

カサブランカでリウに気に入られ、戦場で死んだ友人の名前を使って役員としてスパイする。
中国を救える軍人が狙われると、仮面の戦士として暗殺者たちを倒して世間で有名になる。
キキの報告で正体がバレて彼女が力石大佐に殺され、怒りを爆発させて日本人たちを倒した。
最後は父親の敵を討とうとした力石大佐を倒し、再び抗日運動に身を投じるようになった。

キキ(演:スー・チー)

近年の出演作に『上海要塞』、『アイランド/一出好戯』などがあります。

ヒロイン。高級ナイトクラブ“カサブランカ”の歌手でホステス。日本人や英国人に対しても笑顔で接客していた。

新たな役員となったチェン・ジェンについて気になり、一度デートするも正体を突き止める。
その正体は「山口ゆみ」という日本軍上尉であり、スパイとしてカサブランカでスパイする。
なぜか中国人たちに同情的になって、力石大佐に姉妹同然だったホステスを殺させて悲しむ。
最後はチェン・ジェンを力石大佐の前に連れてくるが、裏切り者として日本刀で処刑された。

リウ・ユティエン(演:アンソニー・ウォン)

近年の出演作に『淪落の人』、『ザ・スリープ・カース』などがあります。

高級ナイトクラブ“カサブランカ”のオーナー。祖国が蹂躙される事よりもビジネスを優先させている。

病院のオーナーでもあって強い影響力を持ち、フランス帰りのチェン・ジェンを役員にする。
キキに対して思いを持っているが、扱いにくい事から一定の距離を保ちながらクラブを経営。
チェン・ジェンの正体が見破られると、キキが日本軍の兵士だと知っても逆に脅迫した。
最後は日本軍の圧倒的な力の前に、チェン・ジェンと二人では勝てないとして諦めてしまう。

ホアン警部(演:ホアン・ボー)

代表作に『ハーバー・クライシス』シリーズ、『ロスト・レジェンド/失われた棺の謎』などがあります。

上海警察の刑事。中国人将軍が何者か襲撃を受けると、現場にやって来て仮面の戦士の逃亡を手助けていた。

実際は英国人に賄賂を渡して幹部に失敗の尻拭いするが、当然のように彼らをよく思わず。
チェン・ジェンとも繋がっていて、賄賂をもらいながら必要な情報を明け渡す事をしていた。
正体がバレたチェン・ジェンが捕まり、なんとか助け出して治療させ、祖国の為に立った。
最後は捕まった学生の抗日運動メンバーを解放させ、賄賂を渡していた英国人を罵倒した。

佐々木(演:AKIRA)

代表作に『ROAD TO HiGH&LOW』シリーズ、『たたら侍』などがあります。

日本軍参謀本部の軍人。力石大佐と大日本帝国に忠誠を誓っている将校の一人。長髪をポニーテールにしている。

軍部から中国人や英国人などの暗殺リストが届くと、あまりの大人数に対して驚いていた。
すぐに数人の部下を引き連れてターゲットとなる人物を暗殺し、確実に任務を果たしていた。
抗日運動する中心的なメンバーを襲撃するが、仮面の戦士に遭遇するも暗殺に成功した。
最後は手下とともに仮面の戦士を相手にするが、ほとんど反撃できないまま殺されてしまう。

山崎中尉(演:船木壱輝)

代表作に『夜だから』、『愛∞コンタクト』などがあります。

日本軍参謀本部の中尉。力石大佐と大日本帝国に忠誠を誓っている将校の一人。大佐に報告する任務を持つ。

租界において邪魔となる中国人たちを排除するべく、大佐の命令で佐々木とともに暗躍する。
スパイであったキキの情報から抗日運動していたメンバーを探し、殺害と拷問を加えていた。
チェン・ジェンの妹を殺さずレイプして、抗日運動メンバーを絞殺させて民衆に晒した。
最後は道場に来たチェン・ジェンを罵倒するが、容赦ない攻撃を食らい股間を潰されて死亡。

力石猛大佐(演:木幡竜)

代表作に『GOEMON』、『サムライマラソン』などがあります。

日本軍参謀本部の大佐。抗日運動する中国人たちを抑えている。スパイを送り込んで内部情報を探っていた。

キキを含めたスパイたちがカサブランカから情報を取り、邪魔する者の抹殺をやっていた。
死んだはずのチェン・ジェンの生存を確認し、名前を変えていた当人を見て脅迫していた。
抗日運動メンバーを処刑と拷問をさせ、租界を広げてカサブランカまで潰そうと画策する。
最後はチェン・ジェンが父親の仇として立ち向かうが、主人公パワーの前で倒されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は1972年に公開されたブルース・リー主演の『ドラゴン/怒りの鉄拳』にオマージュを捧げた続編的な作品となっています。
この作品は『トロント国際映画祭』にて特別招待作品で、『ヴェネツィア国際映画祭』ではアウト・オブ・コンペティション部門で正式出品されました。
ドニー・イェンはブルース・リーが大好きで、先んじて30話のドラマを作っていたが、念願の映画化をしているような作品です。
とは言っても、ドラマ版の続編という位置づけになっていて、ブルース・リーが主演した『ドラゴン怒りの鉄拳』とは少し背景が変わっています。
ただ、ラストのアクションシーンなどをそのまま再現しているので、ドニー・イェンのブルース・リー愛が爆発しています。
何よりオリジナルになかった『グリーン・ホーネット』でブルース・リーが演じたカトーをそのままにした姿も登場するなど、かなり設定を変えています。
あくまで本作はブルース・リー愛を表現しようとしたドニー・イェンですが、ストーリーについては中国に迎合されるような内容になりました。
基本的に中国の教育が反日であるので、世界的な悪役となる「ナチス」と同様に日本兵も最大の悪役になっています。
とにかく、本作での日本人は悪逆非道な行いをして、中国を蹂躙しているような描写が強く表現されていて気分は決して良くなかったです。
しかも、そこにメインとなるストーリーとはあまり関係のないロマンスがあるから、なおさらとっ散らかったような印象を受けました。
日本人役だったスー・チーが中国人に同情する過程もほぼ描かれず、日本人は悪という前提で進んでいるから説得力が今ひとつとなる。
むしろ、日本人を貶めるようなウソまで盛り込んでいるから、どうしても中国のプロパガンダ映画に感じてしまった部分が大きくなりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました