【キングダム/運命の炎】RE-3966

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作品データ

公開年月 2023/07/28
ジャンル 歴史劇/アクション
原作 原泰久 『キングダム』
監督 佐藤信介
脚本 黒岩勉、原泰久
製作 瓶子吉久、沢圭一、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

春秋戦国時代の中国、天下の大将軍を志す少年の信は、秦の若き国王・嬴政は共に中華統一を目指し魏との戦いで勝利を収めるも隣国の趙が攻めてくる。
長らく戦場から離れていた大将軍・王騎を総大将に任命され、嬴政にその覚悟を問われると、かつての恩人・紫夏の記憶を語る。
一方で100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、別働隊として敵将を討つ任務に挑むのだった。

登場人物&出演者

(演:山崎賢人)

近年の出演作に『キングダム/大将軍の帰還』、『陰陽師0』などがあります。

主人公。下僕出身の若者。先の戦争で功績を挙げて百人将に昇格。王騎から個人的な訓練を受けている。

王騎が嬴政の覚悟を知る為の会話をこっそり聞いていて、過去話を知って強く決意を固める。
特殊部隊として王騎の下に配属されるが、実際にどんな事を知らないまま戦いを待っていた。
王騎から馮忌を討つように指示を出されると、飛信隊の名前をもらって勢いに乗って達成。
最後は夜の宴を楽しんでいたが、そこへ武神・龐煖が登場して暴れて止めに入ろうとする。

嬴政/漂(演:吉沢亮)

近年の出演作に『キングダム/大将軍の帰還』、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などがあります。

秦国の若き国王。行方知れずとなった信を心配していた。趙国による突然の侵略と強さに戸惑っていた。

昌平君から防衛の大将を要請された王騎が来ると、王としての覚悟について問われていた。
過去に父親が秦国王となって継承者となり、闇商人の紫夏に光を与えられて覚悟を見せた。
疑いを持っていた王騎を納得させる意志により、先々代の昭王からの言葉を与えられた。
最後は総大将が龐煖だと情報が入ると、事情を唯一知っていた昌文君から聞かされた。

羌廆(演:清野菜名)

近年の出演作に『キングダム/大将軍の帰還』、『異動辞令は音楽隊!』などがあります。

伝説の刺客一族「蚩尤」の後継者候補。現在は姉を殺害した当代の蚩尤を倒すべく、戦場を駆け巡る。

先の戦争によって功績を挙げた事で信たちから信頼され、飛信隊における副長に任命される。
飛信隊が集まった後に遅れてやって来ると、出迎えた尾平たちに熱烈な歓迎を受けていた。
王騎から特別な任務を与えられると、信とともに前線へ出て趙国の兵士たちを倒していった。
最後は馮忌を討って夜の宴に武神・龐煖がやって来ると、只者じゃないとして止めに入る。

河了貂(演:橋本環奈)

近年の出演作に『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』、『禁じられた遊び』などがあります。

山の民出身の少女。嬴政が王座を争った際に同行していた。現在は昌平君の下で軍師になるべく勉強する。

先輩である蒙毅とともに机上での作戦について学んでいて、まだまだ軍師として程遠い状態。
趙国が秦国へ突然の侵略を行った事で、状況を分析していた蒙毅の話しを聞いて驚いていた。
実際に戦場となる馬陽まで蒙毅と見に行くと、別働隊となった信を驚異的な視力で見つける。
最後は信が馮忌を討ち取った事を知ると、そこへ戦場を見に来た李牧に遭遇してしまう。

王騎(演:大沢たかお)

近年の出演作に『キングダム/大将軍の帰還』、『沈黙の艦隊』などがあります。

秦国六大将軍の一人。先々代の秦国王で活躍した「秦の怪鳥」だったが、退屈という理由で隠居していた。

趙国による侵略で秦国が危機的な状況になり、昌平君から総大将として招集を受けていた。
嬴政がどのような人物か確かめるべく、二人っきりで話しを聞いて覚悟を知って引き受ける。
拮抗する兵力の中で信の百人隊に「飛信隊」と名付け、馮忌を討つように指示を与えた。
最後は馮忌を失った趙軍があっさりと引いていくと、何かを感じ取って蒙武を止めていた。

昌文君(演:高嶋政宏)

近年の出演作に『野球部に花束を』、『愛してる!』などがあります。

嬴政の側近。かつて王騎が活躍した時代で将軍として戦っていた。現在は文官として嬴政をサポートしている。

ずっと行方知れずだった信を部下たちに探させていて、王騎の下で訓練を受けていると知る。
趙国による突然の侵略を受けて嬴政をサポートし、丞相の座にある呂不韋を牽制していた。
王騎が出陣する前に声をかけ、戦場となる馬陽で六大将軍の一人が討ち取られた事を話した。
最後は龐煖が総大将であると判明すると、隠していた過去について嬴政たちに説明をする。

紫夏(演:杏)

近年の出演作に『翔んで埼玉/琵琶湖より愛をこめて』、『劇場版TOKYO MER/走る緊急救命室』などがあります。

趙国の闇商人。かつて戦争孤児で餓死するところで逃走中だった闇商人に拾われ、家を継ぐと倍の規模にした。

秦国王の継承者で人質として趙国にいた嬴政を送り返すべく、雇われる事になっていた。
仲間から割に合わない仕事だと言われるが、自分と似た嬴政の境遇から引き受ける事になる。
関門を簡単にすり抜けていくと、五感を失った嬴政に寄り添った想いで光を取り戻した。
最後は趙国兵による追撃を受けて重傷を負い、昌文君たちと合流するも瀕死状態で死亡した。

馮忌(演:片岡愛之助)

代表作に『マザー』、『七つの会議』などがあります。

趙国の将軍。軍師のように知略を使って長距離戦を得意とする。秦軍の総大将が王騎だと知って腕試しする。

突撃を仕掛けた王騎の軍隊長である干央を迎え撃つが、罠を張って一網打尽にしようとする。
まんまと引っかかった干央軍を徹底的に倒していき、王騎の仕掛けに対して勝利を確信した。
飛信隊が陣の横から襲撃するも気にせず、部下に対処させるも接近を許して王騎の罠と知る。
最後は危険だと判断して撤退しようとしたが、すでに懐へ入った信によって討ち取られた。

趙荘(演:山本耕史)

近年の出演作に『鋼の錬金術師/完結編』シリーズ、『シン・ウルトラマン』などがあります。

趙国の軍師。秦国を侵略する大規模な軍隊を動かしている。全体を観察できる後方に陣を構えていた。

王騎が率いる秦軍がやって来るが、不利な地形を避けて平野に陣取ると対応をする事になる。
場所を移動する王騎の狙いを馮忌と話し合い、留まる意見が罠だとして誘いに乗ると決断。
軍隊の練度に勝る趙軍が有利だとして、単純な正面の戦いを選択して全体攻撃を選択させる。
最後は馮忌が信によって討たれるが、李牧から授かった作戦に問題がなく指示に通りに動く。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は原泰久の人気漫画『キングダム』の実写映画の3作目となります。
この作品は『図書館戦争』シリーズや『GANTZ』シリーズで知られる佐藤信介が監督を務めています。
ついにシリーズの3作目となりますが、今回は前後編という形ですでに続編が決まった上での公開となっています。
今回はついにちょい役だった王騎が本格的に登場して、過去に因縁のあった戦場を舞台に主人公の信たちが活躍していきます。
ただ、物語の前半と後半では別物とも言えるような雰囲気で、信が本格的に活躍するのは中盤以降となります。
原作は何度も読み返しているほど好きで、物語の流れを知っている上で鑑賞したが、本作がヒットするのは当然だと思います。
なんと言っても、原作に対するリスペクトがしっかりと伝わるだけじゃなく、登場人物についての再現度も高いと言えます。
信を演じる山崎賢人、嬴政を演じる吉沢亮は1作目からピッタリの配役であり、今回もしっかりと再現してくれています。
何より脇役たちの再現度も高く、原作ファンからしても満足の行くようなキャスティングというところが素晴らしい。
何より屈指の人気キャラクターである王騎を演じる大沢たかおも、2年間の休業状態から復活しているのも面白い。
さすがに漫画的なキャラクターすぎて実写に向かないが、大沢たかおの努力と熱意から説得力を生んでいます。
原作通りならば次の作品で退場してしまうが、次回作では派手に散って作品を盛り上げてくれる事を期待しています。
そして、最後に前半で感動を与える嬴政に光を取り戻させた紫夏を演じた杏も、素晴らしい演技力と再現度に感服しました。

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