作品データ
あらすじ
街が人食いザメの噂で恐怖が広がっていた中、お宝の絵画を積んだ窃盗団の船が襲われた事が大きなニュースになっていた。
海辺の船では何も知らないモデルのブリーがカメラマンとの撮影中に強盗団が現れ、彼らは海に沈んだ絵画を手に入れようとしていた。
しかし、強盗たちの仲間割れで船は海上で立ち往生すると、そこへ全長15メートルの巨大古代鮫メガロドンが襲いかかるのだった。
登場人物&出演者
・ブリー(演:ジェイダ・サンチェス)
本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。モデル。数百万人が視聴する「トップモデルトゥモロー」からオファーを受けて喜んでいた。
人食いザメが出没する場所だと分かって心配するが、デスティニーに説得されて向かった。
ボートがクラークたちに乗っ取られ、デスティニーがサメに食い殺されて半ば諦めていた。
シャーケンシュタインが突然現れると急に知的となり、クラウス博士に捕まってしまう。
最後はシャーケンシュタインをブルドーザーで海へ突き落とし、解決させて帰っていった。
・デスティニー(演:ヨリエ・カナレス)
代表作に『シャーケンシュタイン』、『エイリアンVSジョーズ』などがあります。
ブリーのマネージャー。ブリーにとって二人目の母親という存在で、ギャラの60%しか取っていない。
スタジオでの写真撮影でマイペースなブリーに完璧さを求めるが、聞いてもらえずにいる。
「トップモデルトゥモロー」の仕事が入ると、人食いザメを心配するブリーを説得していた。
クラークたちがやって来てボードを乗っ取られると、彼らのもみ合いに口を出してしまう。
最後はボイドがブリーに迫るところで止めるが、海へ突き落とされサメに食い殺された。
・クラーク(演:ティム・ハッチ)
代表先に『エイリアンVSジョーズ』、『シャーキュラ/吸血鮫』などがあります。
強盗団のリーダー格。絵画を盗んだ窃盗団に海から運ばせる計画を立てるが、サメの襲撃で台無しになっていた。
メンバーと相談して絵画を回収するべく、水中カメラを駆使して実行する計画を立てた。
ボートを強引に奪って絵画がある場所に来るが、ボイドのせいで立ち往生して頭を痛める。
ボイドの暴走を止められるデスティニーも死亡し、ボートが沖合から離れて更に考え込む。
最後はブリーと2人だけ残され、突然現れたシャーケンシュタインに食い殺されてしまう。
・ボイド(演:ジェイミー・モーガン)
代表作に『ハウスシャーク』、『シャーキュラ/吸血鮫』などがあります。
強盗団の紅一点。窃盗団が全滅して絵画が海底に沈んでしまい、取り分がなくなって文句を言っていた。
クラークに絵画の回収を強く提案して、海底は深くないからすぐに見つかると話していた。
ボートを奪うと威勢よく脅したが、実はレズビアンですぐにブリーを気に入って話しかける。
ブリーにちょっかいを出してスタンを射殺し、そのせいで立ち往生してクラークと揉める。
最後はパドルで船を港まで戻し、潮の流れも味方になるもサメに襲われて食い殺された。
・ジェラルド(演:カイル・ラパポート)
代表作に『シャーキュラ/吸血鮫』、『KANIZAME/シャークラブ』などがあります。
強盗団のメンバー。窃盗団の失敗でずっと絵画を待っていたせいで、腹が減ってピザが食べたいと言い出す。
クラークとボイドが真剣に計画を立てる中、頭の中は食べる事しかなく文句を言っていた。
海へ向かう時に遅れてくるが、ボートを手に入れた時に誰が操縦するのか聞いていた。
ボートを奪って絵画がある場所に来るが、ボイドのせいで立ち往生して直結を試みるも失敗。
最後は絵画を取る為に海へ潜ったが、待ち構えた人食いザメに襲われて食い殺されてしまう。
・スタン(演:マーク・ポロニア)
近年の出演作に『KANIZAME/シャークラブ』、『ジュラシック・ビースト』などがあります。
カメラマン。人食いザメと絵画を盗んだ窃盗団の現場まで来て、ディナの指示に従って撮影していた。
「トップモデルトゥモロー」のカメラマンに抜擢され、イヤイヤながら現場へ向かっていく。
小さいボートに文句を言いつつ、ブリーたちがやって来るとつまらないジョークを口にする。
クラークたちにボードを簡単に乗っ取られると、絵画が沈んでいた場所へ案内していた。
最後はブリーにちょっかいを出すボイドを止めるが、撃たれ海へ落ちてサメに食い殺された。
・ディナ・ディーン(演:ナタリー・ヒムルバーガー)
近年の出演作に『パンダザウルス』、『シャーキュラ/吸血鮫』などがあります。
ニュース番組のキャスター。人食いザメと絵画泥棒のニュースに飛びつき、現場まで来て取材していた。
スタンが「トップモデルトゥモロー」のカメラマンに抜擢され、現場を映すように指示する。
安全なスタジオからブリーをインタービューするが、微妙な受け答えに対して呆れていた。
スタンとの連絡が取れなくなって、翌日に救助隊が出ていた事をニュースで伝えていた。
最後はこれまで何があったのか番組で流れを伝え、救出が成功するように願っていた。
・レニングス(演:タイタス・ヒムルバーガー)
近年の出演作に『パンダザウルス』、『シャーキュラ/吸血鮫』などがあります。
人食いザメが出没する港の管理人。なぜか海辺の様子を見ていると、人食いザメに襲われてしまう。
命はなんとか助かっていたが、両足を犠牲にして車椅子となるも復讐の機会を狙っていた。
海を眺めながら人食いザメを探していたが、海水をかけられるとブチ切れて復讐を誓う。
最後はディナの番組に出演すると、人食いザメについて熱く語っていて危険だと警告した。
・クラウス(演:ジェフ・カーケンドール)
近年の出演作に『シャーキュラ/吸血鮫』、『KANIZAME/シャークラブ』などがあります。
ナチスの科学者。アドルフ・ヒトラーの脳をサメに移植して「シャーケンシュタイン」を作り上げていた。
キャットアイランド島でずっと研究を続けていたが、シャーケンシュタインに逃げられた。
シャーケンシュタインがメガロドンをあっさりと片付け、逃げたブリーを捕まえていた。
再びシャーケンシュタインを捕まえるべくブリーを囮に使い、待ち伏せをして機会を伺う。
最後は暴走したシャーケンシュタインによって海へ突き飛ばされ、行方不明となってしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は敬愛するマーク・ポロニアが監督と出演しているサメ映画となります。
この作品は実は『ジュラシック・シャーク』シリーズの3作目であるが、残念ながら日本では2作目は公開されていません。
しかも、1作目は『シャーケンシュタイン』であり、『ジュラシック・シャーク』についても別の人が作っています。
どんな流れかよく分かりませんが、パッケージでの宣伝ではメガロンとシャーケンシュタインの対決となっています。
実は本作のほとんどが変異したサメではなく、メガロンに襲われる主人公たちという構図で真面目な内容となっていました。
いつ改造された鮫が出てくると思ったら、残りの数十分にいきなり現れてあっさりとメガロドンを倒してしまいます。
この超展開は読めるはずもなく、シリーズを知っていても絶対に予想できないような構成にはマーク・ポロニア監督の手腕が発揮されています。
もちろん、マーク・ポロニア作品の常連で1作目にシャーケンシュタインを作った博士も登場してシリーズを締めくくるような感じになっています。
ただ、面白いのは主人公がインタービューに答えられない頭がお花畑なのに、終盤になるとなんでも知っている知的キャラになったのは笑える。
物語を進めるには仕方ないかもしれないが、あまりにも別人になりすぎて無理すぎる展開はマーク・ポロニア監督だから許されるだろう。
本作はメガロドンが単なる尺稼ぎの存在となっていて、本来の面白さはバカ映画の「シャーケンシュタイン」にあるだろう。
なので、終盤の超展開は一気に眠気を覚ましてくれる流れとなっていて、マーク・ポロニア作品の常連であるジェフ・カーケンドールの活躍が良かったです。
ラストも別人となった主人公によってシャーケンシュタインは撃退されるが、どう見ても続編がありそうな終わり方でした。
やはり、このネタはいくらでも作れると思いますし、実は博士もまだ生きているだろうから今後の活躍を期待しています。
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