作品データ
公開年月 | 2022/03/18 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ケヴィン・コー |
脚本 | ケヴィン・コー、チャン・ジャウェイ |
製作 | リン・チェンユ・ジャッキーズ、ヤン・シューフェン |
製作国 | 台湾 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
リー・ルオナンは6年前にとある村落でタブーを犯してしまった事を視聴者に告白し、娘への呪いを解く為に協力をして欲しいと画面に向けて呼びかける。
ルオナンは里子に出していた娘のドゥオドゥオを里親のチーミンから引き取り、二人で静かに暮らしていたという。
しかし、ドゥオドゥオの周りで怪奇現象が起こり、ルオナンは呪いを解こうとチーミンの村へ向かうと、次々と新事実が明らかになっていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はどうやら実際に台湾で起きた事件をベースにしたホラー映画となります。
タイトルから分かるように本作は「呪い」をテーマにしていて、これは台湾に限らず世界中で実際にあるモノだと言いたい。
近年では雑な作品が多い中国映画よりも、低予算でも丁寧に作られた台湾映画の方が個人的に期待度が高いです。
今回は「呪い」というテーマですが、個人的に別の国の「呪い」について少しだけ知識があるので、それらと比較するような感じで鑑賞しました。
まず、本作は鑑賞する人間を意識した構成になっていて、POVの手法を使いながら『デッドプール』で言う第4の壁を突破したようなメタ的な演出になっている。
冒頭で主人公が不特定多数に向けて協力を求めて、自身の娘を助ける為に必死の訴えをして物語が展開して真実が語られていきます。
呪いを受けた主人公が娘を生んだが、精神疾患によって里子に出していたが、ようやく治療が終えて二人で生活を始めていく。
しかし、そこから娘に次々と怪現象が起きてしまい、最終的に体を蝕むような状態になって主人公が不特定多数の人たちに協力を煽る感じになります。
当初は主人公と娘を同情するような展開になっていくが、物語が終盤になってくると、その中に秘められたカラクリが分かってきます。
呪いは解くモノじゃなく、薄めるモノだとして、多くの人に教える事で娘を助けようとする主人公の危険過ぎる暴走が判明していく。
これはあくまで娘を助けたい純粋な母性であり、結果的に他人を巻き込んでも構わないというテロリストに近い考え方だと言えます。
最初は同情から寄り添って見守っていたが、実は主人公が仕掛けた罠と分かってしまうと、非常に恐ろしいと思えるはずです。
ただ、個人的に呪いはそこまで特殊なモノとは感じておらず、本作のような即効性はなくても、確実にターゲットを破滅させるのは知っています。
本作は映画的な演出が強い部分であったが、実話であると言われても、これはウソじゃないと個人的には思いました。
コメント