作品データ
| 公開年月 | 2023/09/06 |
|---|---|
| ジャンル | アクション/サスペンス |
| 原作 | なし |
| 監督 | ロバート・ロレンツ |
| 脚本 | マーク・マイケル・マクナリー、テリー・ローン |
| 製作 | フィリップ・リ、マーカス・バーメットラー、ほか |
| 製作国 | アイルランド |
| 鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
1970年代のアイルランドのとある田舎町で、名うての暗殺者フィンバー・マーフィーは老齢を理由に引退を決意して静かに暮らそうとした。
しかしその矢先、ベルファストで凄惨なテロ事件を起こしたアイルランド共和軍の過激派グループが町へ逃げてくる。
フィンバーは彼らの一人が地元の少女を虐待しているところを助けるが、そのせいで過激派グループの恨みを買った事で壮絶な戦いが繰り広げられるのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『アイス・ロード:リベンジ』、『バッド・デイ・ドライブ』などがあります。
主人公。アイルランドで活躍する名うての暗殺者。老齢を理由に田舎町で静かな引退を決意する。
仕事を辞めて田舎で庭を作っていたが、アイルランド共和国軍がやって来て状況が変わる。
子供を虐待するデランの弟を殺害した事により、正体がバレて彼女と交渉するも決裂した。
パブでデランと対峙するも、ケヴィンが戻ってきたせいで一触即発から銃撃戦を演じる。
最後はケヴィンが死亡し、リタやヴィンセントと別れを告げ、どこかへ立ち去っていった。

代表作に『サラマンダー』、『バッドマン・ビギンズ』などがあります。
フィンバーと同くロバートに雇われている若い暗殺者。暗殺業は金の為だけにやっていて相手に敬意がない。
デランの弟を殺し損ねたフィンバーのフォローし、ロバートの指示だとして言い放った。
ロバートがデランに殺されると、すぐにフィンバーへ報告して一緒に現場を見ていた。
フィンバーと対抗しようとするが、彼から人生を無駄にするなと言われて金を渡された。
最後は戻ってきてデランを撹乱するも銃撃で重傷を負い、最終的に頭を撃ち抜かれて死亡。

代表作に『ヒアアフター』、『フォー・マザーズ』などがあります。
田舎町に住んでいるフィンバーの隣人。フィンバーとは友人のような関係で、食事などにも誘っている。
フィンバーが暗殺業を改める存在となっていて、その影響を受けて彼が引退を決意する。
自宅の庭を手入れするフィンバーに向けて、どのような植物がいいか相談を受けていた。
デランがフィンバーの車を破壊すると、恐れ知らずで話しかけるも殴れて倒れてしまう。
最後は意識を取り戻すと、別れを告げたフィンバーの正体を知るも温かい目で彼を送った。

近年の出演作に『コットンテール』、『ベルファスト』などがあります。
田舎町の警察官。フィンバーとは友人の関係で、缶を的にしてお互いに賭けをやるも毎回負けている。
田舎町を案内する看板を壊した犯人を探すも見当もつかず、大した事ないとゆっくりとやる。
アイルランド共和国軍のメンバーが来ている事を知らず、彼らを見ても余所者と認識する。
実はフィンバーが何か危険な仕事をしていると知っており、あえて見逃していたと語る。
最後はデランの仲間がパブを爆破しよとして阻止し、フィンバーから本をもらって見逃した。

代表作に『沈黙の戦艦』、『コン・エアー』などがあります。
暗殺者を束ねている。確実に仕事をこなすフィンバーを最も信頼し、ケヴィンについてもフォローする。
フィンバーが仕事を引退する事を聞くと、引き留めようとするも結局は認める事になった。
代わりにケヴィンが仕事をやっていく事になるが、多少の不安を持ちながらも暗殺業を続く。
フィンバーがデランの弟の暗殺を頼まれるが、危険な連中として止めるも結局は何もできず。
最後は乗り込んできたデランにウソを見破られ、フィンバーの名前を出して殺害された。

代表作に『ダニー・ザ・ドッグ』、『スリー・ビルボード』などがあります。
アイルランド共和軍のメンバー。ベルファストでテロ事件を起こすが、子供を巻き込んで正体がバレる。
親戚がいる田舎町へ一時的に避難するが、すでに新聞へ大々的に名前が出て後先がなくなる。
弟が殺された事を知ってロバートを尋問すると、フィンバーが殺害したとして探していく。
フィンバーと直接会って交渉するも決裂し、パブでまたも会うも銃撃戦となってケガを負う。
最後は一人だけ逃げ出して教会へたどり着くが、重傷のせいでフィンバーの前で死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はアクション俳優として地位を確立したリーアム・ニーソンの主演作となります。
この作品は『人生の特等席』や『マークスマン』で知られるロバート・ロレンツが監督を務めています。
タイトルや紹介からリーアム・ニーソンが無双していくアクション映画と思ったら、まったく違う内容となっていた。
1970年代のアイルランドの田舎町で行われる非常に静かな物語で、どこか哀愁を漂わせるような雰囲気がありました。
リーアム・ニーソンは元々が演技派の俳優であり、彼が持つ哀愁を十二分に発揮した作品とも言えるだろう。
ただ、あまりにも作品の内容と乖離した内容となっているせいで、それを期待すると肩透かしを食らってしまう。
これは売れる為にやった宣伝や邦題の付け方をしているが、ちょっとばかり騙されたような気分になります。
本当はこういう事をやるべきじゃないし、せっかく作品が良くても余計なマイナス点をつける結果になってしまいます。
この手法は良く売れそうにない作品がやるけど、リーアム・ニーソンが出ているだけでそのイメージを使うのも悪手だと言える。
期待値を裏切るような内容に感じてしまい、それが最後まで引きずってしまうパターンとなりました。
アイルランド共和軍というのは良くしないが、まともなやり方で自分たちの主張を出さない過激組織程度の認識しかない。
一方のリーアム・ニーソンの暗殺者についても、なんだか地味でキャラクターとしても魅力はそこまでない。
あくまでリーアム・ニーソンによるイメージがあって初めて成立するキャラクターなので、全体的に地味な印象しか残らなかったです。
それと主人公は何人も殺害している悪人と言えるのに、ほとんどケガしないで終わってしまうのもなんだか違う気がする。
最後は罪を背負って消えていくと思っただけに、他の仲間があっさりと死んでいく展開は納得できなかった。
本作はそこまで面白いというワケじゃないが、リーアム・ニーソンの演技と哀愁が非常に合っているだけに少し残念に思えました。

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