作品データ
あらすじ
明時代末期、錦衣衛のホー・インは、奉命を受け天竺の秘宝“時空の金球”を賜った。
ホー・インは謀反の疑いをかけられ義兄弟のユン・ロンやサッ・ゴウらの追撃を受けるが、雪崩に巻き込まれてしまう。
現代の香港で交通事故を起こしたトラックが高速道路から転落し、その衝撃で冷凍保存されていたホー・インが目覚めるが、警察に追われる身となるのだった。
登場人物&出演者
・ホー・イン(演:ドニー・イェン)
近年の出演作に『レイジング・ファイア』、『ムーラン』などがあります。
主人公。明時代末期の「錦衣衛」で最強の戦士。皇帝に逆らった濡れ衣を着せられ、雪崩に巻き込まれて現代に蘇る。
状況が分からないままメイたちと出会うと、自分の時代から400年が経過していると知った。
元の時代に戻る為に「金球」を使う場所を探すと、義兄弟たちと再会するも戦う事になった。
メイを助ける為にケガを負って倒れると、警察に「金球」を取られて奪い返そうと追った。
最後は義兄弟たちの襲撃を受け、海に突き落とされて行方不明になるも目を覚ましていた。
・メイ(演:ホアン・シェンイー)
代表作に『カンフー・ジャングル』、『エア・ストライク』などがあります。
ヒロイン。高級クラブで働いているホステス。ハロウィーンで酔っ払ってホーを気に入って連れ込んでいた。
インが明時代の戦士だと知り、彼の金と引き換えに協力していると母親を治療してもらった。
母親は結局病気で死んでしまうと、同情してくれたインと一気に距離が縮んで仲良くなる。
店に来たゴウがインを探していると聞いて周り、スマホでバレるも助けられるもケガをした。
最後は「金球」を追ったインが海へ落ちてしまい、行方不明になったとして呆然としていた。
・タン(演:ラム・シュー)
近年の出演作に『映画 真・三國無双』、『七人楽隊』などがあります。
トラック運送の社長。チョンと裏で繋がっていて、冷凍睡眠状態のインたちを運ばせるトラックを手配していた。
運転手のミスで事故を起こしてインたちがいなくなると、チョンがやって来て事情を聞いた。
すでに捕まえて拷問していた運転手を見せられ、チョンに後始末するように銃で始末させた。
立法会で経営の厳しさを訴えていたが、インの姿を見て慌てて逃げ出して匿ってもらった。
最後はインに見つかって手足の関節を外され、「金球」の場所を意図も簡単にしゃべった。
・サッ・ゴウ(演:ワン・バオチャン)
代表作に『戦場のレクイエム』、『唐人街探偵』シリーズなどがあります。
明時代末期の「錦衣衛」でインの義兄弟。インが皇帝を裏切ったとして縁を切る為に自ら親指を切り落とした。
一緒に冷凍睡眠していたが、トラックの事故でフーとともに目を覚ましてインを追っていく。
インド人のギャングたちを助けた事で彼らに協力してもらい、似顔絵を描いて探し回った。
メイの店で見つけてインと対決していくが、逃げられてしまい、今度は病院まで姿を現した。
最後は「金球」を取り戻そうとするインと対決し、彼が海に落ちると助けようと追っていく。
・ニッ・フー(演:ユー・カン)
代表作に『カンフー・ジャングル』、『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』などがあります。
明時代末期の「錦衣衛」でホーの義兄弟。インが倭寇と手を結んで皇帝と国を裏切ったとして高らかに証言した。
冷凍睡眠から目を覚ますと、ゴウがインド人を助ける間にグラビア雑誌と食べ物を入手した。
インド人のギャングたちを従えてインを探すように指示し、武器を作らせ自分も探していく。
ようやくインを見つけるもケガして病院に運ばれると、ゴウが見つけて助け出してくれた。
最後は橋でインを追い詰めていくが、麻酔を食らって倒れ、監禁されるもユンに助けられた。
・チョン/ユン・ロン(演:サイモン・ヤム)
代表作に『トゥームレイダー2』、『レイジング・ファイア』などがあります。
香港警察の副警務署長。警察官を襲った人物としてイン、ゴウ、フーの三人を指名手配させていた。
裏ではタンと繋がっていて、冷凍睡眠状態だった義兄弟たちを秘密裏に運び出そうとした。
途中で事故に遭って全員が行方不明になると、警察の顔認証システムを使って探していく。
その正体は「錦衣衛」の義兄弟で一番の年上で、インたちから慕われていた兄貴と判明する。
最後はヘリから麻酔銃でインを眠らせ、そのまま海へ落とし、捕まったフーを助け出した。
感想
[個人的な評価]
本作は1989年に公開された香港映画『タイム・ソルジャーズ/愛の時空(とき)を超えて』のリメイクとなっています。
この作品は二部作となっていて、本作が前編となっていて後編の『アイスマン/宇宙最速の戦士』は2018年に公開されています。
明時代の末期に「錦衣衛」と呼ばれる現代では秘密警察の主人公たちが、400年の時を経て現代に蘇るという内容になっています。
特殊な訓練を受けた事で常人以上の身体能力を持っていて、その中でドニー・イェンが演じる主人公は逆賊として濡れ衣を着せられた状態にある。
他の義兄弟たちも蘇って追われる身になるが、なんとか元の時代に戻る為に所持していた「金球」を使うべき場所を探す事になります。
香港映画らしくコミカルな描写がベースになっていて、過去の人間が現代の文明に対して驚くような王道的な展開になっています。
ただ、主人公たちは常人じゃないからタブレットをすぐに使いこなすし、車の運転だってできてしまうような展開はツッコミどころ満載です。
肝心のドニー・イェンはシリアスな表情ながら中学生の下ネタをやっているから、かなり微妙な印象を持ちました。
期待していたアクションについては、ラストの10分ぐらいじゃないと本格的なモノが見られず、あとは小競り合いをちょっとやっているだけでした。
ガッツリとしたカンフーを見たかっただけに、あまりにも中途半端なアクションに面白味をあまり感じられなかったです。
それに400年前の人間が現代で普通に暮らせるとは思えず、いくら特殊な訓練を受けて超人的な身体能力があっても話しは別である。
そこら辺の矛盾点は納得した上で鑑賞しないといけないけど、あまりにも雑すぎる設定がかなり気になってしまった。
当然ながら二部作なので前編となる本作ではすべての謎が明かされず、後編を観ないと物語として完結していない微妙な感じだと言える。
そもそも、内容が二部作にするほどじゃないので、もっといらないエピソードを削って一本の映画に凝縮した方が面白くなったと思いました。
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