作品データ
公開年月 | 2019/04/05 |
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ジャンル | ドラマ/SF |
原作 | なし |
監督 | リード・モラーノ |
脚本 | マイク・マコウスキー |
製作 | フレッド・バーガー、ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
人類が死に絶えた町で孤独な男・デルは、死体を弔い、空き家を整理しながら自分の小さな楽園を築いて気ままな生活を送っていた。
そんな静かな日常を送っていたデルだったが、突然、どこからともなく現れた謎の女子グレースによって打ち砕かれてしまう。
生存者と出会えて歓喜するグレースはデルの世界に介入しようとし、状況を飲み込めないデルは彼女を拒絶するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
この作品は『2018年サンダンス映画祭』にて審査委員特別賞を受賞しています。
世紀末を描いた作品となるが、すでにパンデミックは収まってほとんどの人間が原因不明で死んでいるような状態です。
似たような作品だと古くは『地球最後の男』やリメイク版である『アイ・アム・レジェンド』なんかがあります。
個人的には『アイ・アム・レジェンド』の前半は素晴らしい雰囲気で好きでしたが、後半は生き残った女性と子供が登場してから作品をぶち壊してくれました。
そんな苦い思い出があるので、本作の主人公が送っていた孤独な生活がヒロインによって壊されるのは可能性に不安がありました。
何より一番危惧していたのは、孤独だった主人公がヒロインと男女の関係になって、第三者が介入する展開だけはやめて欲しいと思いながら見守っていました。
しかし、予想していた通り、主人公の世界をヒロインがぶち壊しに来て問題も持ってくる。
さすがに主人公だけの淡々とした日常を描くだけじゃ間が持たないと恐れた監督のテコ入れが思っていたよりも早かった。
主人公を演じるピーター・ディンクレイジは寡黙で一度も笑わないが、孤独な世界の中ではしっかりと合っていたと思います。
その代わりとしてヒロインを演じるエル・ファニングはずっとしゃべっていて、主人公の作り上げた世界を理解しないで身勝手な行動するところにイラッとさせられました。
ただ、上記で挙げた『アイ・アム・レジェンド』よりはマシだったが、終盤に登場した両親で台無しになりました。
そもそもヒロインの素性が語られないところに更なる謎で態度がヤケに大きい両親が突然現れると、積み上げて来た雰囲気を見事に壊してがっかりしました。
あの両親や彼らが目指す世界は蛇足ように感じてしまい、主人公とヒロインだけでメッセージを伝えて欲しかったです。
この二人だけで物語が完結すれば、かなりの良作になっただけに残念でなりません。
主人公が引きずる過去を否定する両親との対比を示したかったのだろうが、ポッと出だった説得力に欠ける部分があった。
やはり、こういう作品を最小限の登場人物で完結させるのは難しいと分かります。
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