作品データ
あらすじ
結婚生活が破綻寸前の夫婦、テレビドラマ監督のラーシュと女優のリサは関係修復の為に山小屋への週末旅行をする。
しかし、お互いに相手を殺して終わりにしようと画策し、争っている内に協力者を勘違いのせいで死なせてしまう。
更に山小屋に隠れていた逃亡した凶悪な犯罪者たちがラーシュとリサの殺し合いに介入し、夫婦は絶体絶命の危機に陥るのだった。
登場人物&出演者
・ラーシュ(演:アクセル・ヘニー)
代表作に『オデッセイ』、『クローバーフィールド・パラドックス』などがあります。
主人公。テレビドラマの監督。妻のリサとは険悪な仲となっていて、山小屋で殺害を企てようとした。
妻に一度反撃されるが、助っ人のビクトルと追い詰めるが、報酬のせいで揉めて彼を殺害した。
ペッターたちに捕まると、デイヴに犯されそうになって妻に助かれると呆然としていた。
妻がペッターに捕まってボートで連れて行かれるが、追いかけてなんとか反撃して倒した。
最後は妻と事実と違った出来事をでっち上げて、映画化で監督になって人生を逆転させていた。
・リサ(演:ノオミ・ラパス)
近年の出演作に『アンストッパブル』、『クロース:孤独のボディガード』などがあります。
ヒロイン。女優。夫のラーシュとは険悪な仲であり、山小屋で関係修復を図るも実は殺そうと計画した。
同じく夫も殺害計画を企てて、助っ人に庭師のビクトルがやって来るも誤って彼を殺害する。
ペッターたちに捕まると、デイヴに犯されそうになった夫を助ける為に大金の取引を持ちかけた。
またもペッターに捕まってボートで連れて行かれるが、追ってきたラーシュと反撃して倒した。
最後は夫と事実と違った出来事を作り出し、映画化して主演女優となって人生を逆転させた。
・ミッケル(演:ニルス・オル・オフトブロ)
代表作に『ダイブ/深海からの帰還』、『マイ・ロボット』などがあります。
ラーシュの父親でリサの義父。老人ホームに住んでいて、両足がマトモに動かず車椅子生活を強いられている。
テレビドラマの監督をしている息子に対して女々しいと断言し、戦争を体験するべきと話した。
息子に譲った山小屋での朝日の景色をもう一度見たいと話したが、足のせいで行けずにいた。
山小屋の近くに住んでいる老人から泥棒に入られたと聞いて、老人ホームを抜け出していく。
最後は追い詰められた息子を助けたが、ペッターの反撃で重傷を負い、最期は朝日を見て死亡。
・ビクトル(演:スティッグ・フローデ・ヘンリクセン)
代表作に『キル・ブル/最強おバカ伝説』、『処刑山/デッド・スノウ』などがあります。
リサとラーシュの家で庭師などの雑用をしている男。決して賢いワケじゃないが、ラーシュから頼られている。
ラーシュが憎んでいるリサを殺害する為に共謀を持ちかけられ、報酬をもらって手伝う事になる。
リサがラーシュを捕まえて殺そうとした時に現れ、タイミング良く彼女を気絶させて逆転した。
追い込まれたリサが多額の保険金について聞くと、ラーシュに騙されたとして気持ちが揺らぐ。
最後は散弾銃を奪おうとして右手が吹き飛び、リサの言葉を勘違いしたラーシュに撃たれて死亡。
・ロイ(演:アンドレ・エリクセン)
代表作に『パイオニア』、『ドラゴンハート/新章:戦士の誕生』などがあります。
逃亡した犯罪者三人組の一人。ナチスドイツ被れの大男。体中にタトゥーを彫っていて、ペッターの指示に従う。
森を逃亡している時に腹が減ると、野生のベリーを食べてペッターたちに注意されても無視した。
山小屋を見つけて食べ物を漁っていたが、ラーシュとリサがやって来た事で屋根裏に隠れていた。
ラーシュとリサたちを捕まえると、女に飢えていたが、大金が入るという事で何も出来ずにいた。
最後は逃げたラーシュたちを追うと、家にいたリサを見つけれるが、散弾銃で頭を撃ち抜かれた。
・デイヴ(演:クリスティアン・ルーベク)
代表作に『ナチスが最も恐れた男』、『セブン・シスターズ』などがあります。
逃亡した犯罪者三人組の一人。三人の中で体格が小さく左耳にピアスをする同性愛者で、ペッターの指示に従う。
刑務所では「馬のペニス」と言われるほど巨大なイチモツを持ち、性欲が爆発しようとしていた。
ラーシュとリサを捕まえると、どうしても性欲を満たしたくてペッターに許しをもらった襲う。
大金が手に入る事からラーシュを犯すのを止めるが、ロイが彼らに殺されて涙を流して悲しむ。
最後はリサを捕まえるが、ミッケルに左膝を撃ち抜かれ、ラーシュに玉を撃たれて死亡した。
・ペッター(演:アトレ・アントンセン)
代表作に『キング・カーリング』、『Grand Hotel』などがあります。
逃亡した犯罪者三人組のリーダー格。ヒゲ面の二番目に体格が大きく、教師になれるほど知識を持っている。
三人の中だけじゃなく、刑務所の中で最も凶悪な犯罪者で、様々な方法で何人も殺害している。
山小屋でひと休みするが、ラーシュとリサが来て屋根裏に隠れるが、二人の争いで逆に捕まえた。
デイヴがラーシュを犯す事になると、リサが大金を持っていると知って取引で何もしないと約束。
最後は仲間が倒され、リサとボートで逃げるが、追いかけてきたラーシュの反撃で湖の底へ。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はノルウェー産で久しぶりとなる北欧映画となりました。
なんと言っても、今では世界的に有名となったノオミ・ラパスが主演を務めているところだろう。
『ドラゴン・タトゥーの女』やリドリー・スコット監督の『プロメテウス』ですっかりと有名になったノオミ・ラパス。
元々はスウェーデン出身の女優であるけど、ノルウェーとも深い関わりがあって地元に帰ってきたような印象です。
スウェーデン語とノルウェー語の違いは多分、微々たるモノだと思われるので、どちらの国から出た映画でも問題だろう。
設定として非常に面白く、人生をほぼ諦めている借金だらけの夫と、夢をまだ見続ける妻がお互いに殺し合おうとするもトラブルに巻き込まれる。
伏線は分かりやすいので先の展開は簡単に読めるが、まさか夫婦があそこまでボコボコにされて血だらけになるとは思わなかった。
基本的にはブラックコメディとも言える構成で、当初は夫婦の殺し合いから、山小屋に隠れていた犯罪者たちに捕まるという展開は珍しいワケじゃない。
なので、本作はどれだけ物語の展開と出演者たちの演技にかかっているが、ノオミ・ラパスだけじゃなく、他の出演者も上手いと感じさせる。
とにかく、夫婦が容赦なくボコボコにされて血を流しても、決して諦めないところに本作の面白さがあります。
更に追い詰められた夫婦だからこそ、お互いに本音を出し合い、それまでいがみ合っていた仲違いから和解する展開も悪くないです。
最終的に両者の設定を生かすラストのオチについても、死人に口なしという言葉を体現してどん底の人生から一発逆転する二人の息が合ったところは夫婦と言えるだろう。
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