【ハウス・オブ・ザ・デッド】RE-797

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洋画

作品データ

公開年月 2003/10/10
ジャンル ホラー/アクション
原作 セガ・インタラクティブ 『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』
監督 ウーヴェ・ボル
脚本 デイヴ・パーカー、マーク・アルトマン
製作 ウォルフガング・ヘロルド、ウーヴェ・ボル
製作国 アメリカ、カナダ、ドイツ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

サイモンはアリシアを誘い、友人のシンシアたちを誘ってレイヴパーティが開催される孤島へ向かう事になる。
すでに船が出てしまう中、サイモンたちは小さな船をチャーターするが、船長であるカークは島の名前を聞いて表情を一変させる。
“イスラ・デル・ムエルテ(死の島)”と呼ばれる孤島にたどり着いたサイモンたちだが、レイヴパーティの会場は不気味な静かさに包まれていたのだった。

登場人物&出演者

ルディー(演:ジョナサン・チェリー)

代表作に『インプラント』、『デッドコースター』などがあります。

主人公。医学生。数週間前にアリシアと別れている。レイブパーティーにスタッフとして参加して楽しんでいた。

リバティーたちと島にある墓場の建物逃げ込んでいたが、そこへサイモンたちが合流する。
別れたアリシアとの再会を喜ぶ間もなく、カーク船長を頼ろうとするがゾンビに占領される。
墓場へ退避する際にキャスパーが犠牲になるが、責任を感じるもアリシアといい感じになる。
最後は油断したセルマーノの首を切り落とし、死んだアリシアをゾンビの血で生き返らせた。

アリシア(演:オナ・グローアー)

代表作に『キャットウーマン』、『アローン・イン・ザ・ダーク』などがあります。

ヒロイン。レイブパーティーに向かう若者の一人で数週間前にルディと別れている。現在はフェイシングにハマっている。

島に着いてすぐにおかしいと察知し、サイモンとカルマたちとパーティー会場を調べていた。
ゾンビたちの襲撃を受けてから急に存在感を出して、カーク船長から過去の出来事を聞いた。
墓場の建物に避難して4人だとなると、再会した時から意識していたルディーとよりを戻す。
最後はセルマーノと剣術で負けるも油断した彼の頭部を破壊し、ルディーに蘇生させられた。

カルマ(演:エヌーカ・オークマ)

代表作に『ザ・ハンテッド』、『ドリブルX』などがあります。

レイブパーティーに向かう若者の一人。自信過剰の黒人女。サイモンに一目惚れしてなんとかアピールをしていた。

サイモンが無事にカーク船長との交渉を済ませると、島へ向かい寒くなって文句を口にする。
島の異変に気付いたアリシアと様子を調べると、ゾンビが襲ってきて何もせずに助かった。
墓場の建物に避難してサイモンにアピールして仲良くなるも、彼が犠牲となって一瞬悲しむ。
最後はなぜかルディとアリシアを逃す為に犠牲となるが、ゾンビの大群に勝てず殺された。

サイモン(演:タイロン・レイツォ)

代表作に『スノーホワイト/白雪姫』、『ブラッドレインⅡ』などがあります。

レイブパーティーに向かう若者の一人。イケメンだが頭は非常に弱いが金は持っている。下着のモデルをしている。

島に行くべくサリッシュに交渉して、カーク船長が来ると手っ取り早く金を提示していた。
脱出しようと船まで泳ぐもゾンビに追いかけられ、ギリギリで逃げ出すも顔に酸を浴びた。
墓場の建物では心配するカルマといい感じになるが、彼女のせいでゾンビが侵入してしまう。
最後は油断してゾンビに捕まると、ルディーたちを逃して火薬に向けて銃撃して自爆した。

グレッグ(演:ウィル・サンダーソン)

代表作に『アフターショック/ニューヨーク大地震』、『ブラッドレイン』などがあります。

レイブパーティーに向かう若者の一人。ルディとは大学時代に野球をやっていた仲。恋人のシンシアといつも一緒にいる。

船が全部出てしまい、サイモンがカーク船長と交渉している時に冗談を言って警告を受ける。
一人だけ船酔いして吐いていると、心配していたシンシアにゲロを吹きかけて台無しにする。
島でシンシアとイチャイチャしようとするが、トイレがひっくり返されて閉じ込められる。
最後は無線で連絡をしようとしたキャスパーと同行するが、あっさりとゾンビに殺される。

シンシア(演:ソーニャ・サロマ)

代表作に『インビジブル2』、『ウォッチメン』などがあります。

レイブパーティーに向かう若者の一人。グレッグの恋人。顔と見た目だけを気にしているが、頭の中は空っぽのビッチ。

島へ向かう途中でグレッグが船酔いしてしまい、狙ったかのようにゲロを吐きかけられる。
ゲロを落とす為に上半身裸となって体を拭いていると、サリッシュから十字架をもらった。
何も考えていないので、島の異変を気にせず、楽しんでいたところでゾンビに襲われる。
最後はゾンビとなって生存者一人を殺すが、合流したキャスパーによって始末されていた。

リバティー(演:キーラ・クラヴェル)

代表作に『タイガー&ドラゴン/伝説降臨』、『スノークイーン/雪の女王』などがあります。

島のレイヴパーティーでダンスを披露していた東洋系の女性。星条旗柄のボディスーツを着て楽しんでいた。

パーティー会場を襲ったゾンビたちと交戦して、ルディーたちと墓場の建物に避難をした。
船での脱出しようとするが、ゾンビたちに襲われるとなぜか海に入ってナイフで戦った。
カーク船長の荷物から武器を手に入れると、ゾンビたちを無表情で射殺して活躍を見せる。
最後は格闘戦でゾンビを倒すが、なぜか捕まってルディーに助けを求めるが食い殺された。

キャスパー(演:エリー・コーネル)

代表作に『ハロウィン4/ブギーマン復活』、『ハロウィン5/ブギーマンの逆襲』などがあります。

沿岸保安隊の隊長。真面目な性格でカークの船の臨時検査をしようとするが、無視されて出港されてしまう。

臨時検査を無視したカークの船を追っていくが、彼らが危険な島に行くと知って警戒する。
ルディーと合流したアリシアたちに向けて、シンシアに襲われそうになって間一髪で助ける。
カーク船長とゾンビ相手に銃撃戦をしていくと、彼が隠していた荷物から武器を調達する。
最後は全員を墓場へ退避させるが、建物へ入ろうとするもゾンビに下半身を切断され死亡。

サリッシュ(演:クリント・ハワード)

代表作に『バックドラフト』、『ロケッティア』などがあります。

カークの船の乗組員。黄色いレインコートを着ている。船をチャーターしようとしたサイモンにブチ切れる。

金を払って乗せてもらおうとするサイモンの交渉に対し、最初から拒むような態度を見せる。
カーク船長が割って入って黙っていると、イスラ・デ・ラ・ムエルテを聞いてビビっていた。
ゲロを落とす為に上半身裸となったシンシアに向けて、なぜかお守りの十字架を渡していた。
最後は船長に従ってブツを島に下ろしていたが、そこで早速とゾンビの餌食になってしまう。

カーク船長(演:ユルゲン・プロホノフ)

近年の出演作に『レジェンド・オブ・ロンギヌス』、『南京』などがあります。

漁船の船長で元軍人。イスラ・デ・ラ・ムエルテに行きたいサイモンが交渉を持ちかけ、サリッシュの間に入った。

サイモンが提示した金額の倍を条件にするが、イスラ・デ・ラ・ムエルテと知って拒否した。
1000ドルと言われて考えを変えると、キャスパーからの臨時検査を振り払って島に向かう。
ゾンビの襲撃を食らって一人で応戦して、キャスパーたちと合流するも噛まれてしまう。
最後は墓場の建物に入る前にボロボロとなり、ゾンビ化していくとダイナマイトで自爆した。

セルマーノ(演:デヴィッド・パルフィー)

代表作に『サバイバル・ゾーン』、『エイリアン・シューター』などがあります。

大昔にいたスペイン人の神父。祖国を追放されている。イカれていたという言い伝え。

イギリス領へ護送中に船長を殺すと、船の乗組員を殺してイスラ・デ・ラ・ムエルテに到着。
島の住民をすべて奴隷にして、やって来る者を一人残らず殺していたという狂人である。
長年に渡って不死の研究を完成させ、美しい肉体を手に入れようと侵入者を捕まえていた。
最後はルディにより首を落とされ、瀕死状態だったアリシアに頭部を潰されて絶命した。

感想

[個人的な評価]

評価 :1/5。

本作は言わずと知れたクソ映画製造機であるウーヴェ・ボル監督の作品です。
この作品によってウーヴェ・ボル監督は世界的に知られるようになったと思います。
原作となるシューティングゲームの『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』が有名である。
ゲームセンターに行けば必ずあったゲームであり、知名度はそれなりにありました。
それを実写映画化されるという事で多少の期待をした原作ファンをガッカリさせた作品。
これこそがウーヴェ・ボル監督の持つ魅力であり、期待を外すのも彼の特技でもある。
本作にはストーリー性など皆無で、ゲームを意識した演出が挿入されています。
ゲームを意識した演出は悪くないけど、その使い方は決して効果的ではありません。
映画的な演出ではなく、単純にゲーム画面を持ってきただけの単純なやり方です。
中盤で大量のゾンビを登場人物たちが銃撃していくが、そのシーンが長すぎました。
やっている事は同じであり、魅せ方に多少の工夫があっても面白い場面ではありません。
それをしつこく見せている点ではウーヴェ・ボル監督らしいダメな演出だと言えます。
登場人物たちもバカ者(若者)を中心に頭の悪い行動をするが、なぜか銃を持った瞬間に一流の狙撃手に変身します。
いくらゲームを意識しているとは言え、単なるバカが銃を持っただけでゾンビを制圧できると思えないのです。
単純にウーヴェ・ボル監督はゲームを実写化した映像を撮りたい為に作ったシーンだろう。
整合性など考えていないので、なぜか全員が無限弾補正を受けていて、シーンが終わる頃辺りに弾切れとなっていきます。
10人近くいた登場人物もあっさりと退場していき、いよいよ主人公とヒロインが残される。
主人公はまだ医学生という設定だったので意味があったけど、ヒロインは完全にお荷物状態で終盤まで大した活躍をしていない。
最初からヒロインは他のバカとは違う雰囲気や行動をさせているが、意図的に目立っていないのか、使い方が分からなかったのだろう。
ようやくクライマックスでヒロインが活躍するけど、冒頭に張られた見え見えの伏線をちゃんと回収していました。
登場人物については感情移入する間もなく映画が終わるというテンポの良さがありました。
本作はウーヴェ・ボル監督が世界に名前を広めたクソ映画として、後世に語り継がれる作品だと思っています。

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