【ジーサンズ/はじめての強盗】VD-786

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洋画

作品データ

公開年月 2017/04/07
ジャンル コメディ/サスペンス
原作 マーティン・ブレスト 『お達者コメディ/シルバー・ギャング』
監督 ザック・ブラフ
脚本 セオドア・メルフィ
製作 ドナルド・デ・ライン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

同じ会社で40年以上も真面目に働き、定年後は慎ましく不安のない年金生活を送れるはずだったジョー、ウィリー、アルの親友3人組。
しかし会社が買収された途端、年金の支払いが一方的に打ち切られ、住宅ローンの理不尽な仕組みのせいでジョーの自宅が差し押さえになる危機に直面していた。
そんな時、偶然にも銀行強盗の現場に居合わせたジョーは、その手際の良さに感心し、自分たちも奪われた年金を取り戻すべくウィリーとアルに話しを持ちかけるのだった。

登場人物&出演者

ジョー・ハーディング(演:マイケル・ケイン)

近年の出演作に『スティーラーズ』、『ベスト・セラーズ』などがあります。

親友3人組の一人。夫と別居する娘と孫娘を家に迎えて一緒に暮らしていた。年金の差し止めでローンが払えなくなる。

銀行で相談していると強盗がやって来て、鮮やかな手口を見て年金を取り戻そうと相談した。
ウィリーとアルが話しに乗ってマーフィーからヘスースを紹介され、訓練をしっかりとやる。
ヘイマーから銀行強盗を疑われ捕まってしまうが、完璧すぎるアリバイで無罪放免となる。
最後は好成績を取った孫娘の為にヘスースから犬と、金を受け取って無事に家を取り戻した。

ウィリー・デイヴィス(演:モーガン・フリーマン)

近年の出演作に『シドニー』、『星の王子ニューヨークへ行く2』などがあります。

親友3人組の一人。アルと同居している。遠くに娘と孫娘がいるが、年金の少なさから年に一回しか会えず。

年金を取り戻す為にジョーから銀行強盗を提案され、失う物がないと考えて賛同していた。
実は腎不全を起こして余命いくばくしかなく、ジョーとアルに相談せずに隠そうとしていた。
銀行強盗では病気のせいで倒れてしまい、腕時計を子供に見られたせいでバレそうになった。
最後は無罪放免となってアルから腎臓をもらい、孫娘たちと定期的に会う余裕ができ喜んだ。

アル・ガーナー(演:アラン・アーキン)

代表作に『リトル・ミス・サンシャイン』、『アルゴ』などがあります。

親友3人組の一人。ジョーやウィリーと同じく40年も製鉄所で働いた。ウィリーと25年も同居している。

ジョーから年金を取り戻す銀行強盗を提案されるが、失敗すると考えてずっと拒否していた。
アニーからの熱烈なアプローチに根負けして付き合い、新聞記事で銀行のやり方でキレた。
銀行強盗では時間を計っていたが、銃を手にした支店長に向けて空砲を撃ってビビらせた。
最後はウィリーの為に自分の腎臓を提供し、アニーと結婚を果たして人生最良の日を迎えた。

アニー・サントーリ(演:アン=マーグレット)

代表作に『愛の狩人』、『トミー』などがあります。

スーパーで働いている女性。孫にサックスを教える為、過去に吹いていたアルに頼んでレッスンをしてもらっていた。

実際は以前からアルにアプローチしていて、なんとか親密になろうとあれこれと手をかける。
スーパーで万引きするジョーとウィリーに呆れたアルが来ると、買い物を手伝ってアピール。
そのままアルを強引に誘って自分の家に来ると、迷う事なく肉体関係を築いて積極的になる。
最後はアルのアリバイを強固にして、願っていたアルとの結婚式を挙げて幸せを掴んだ。

ミルトン・カプチャク(演:クリストファー・ロイド)

近年の出演作に『Mr.ノーバディ』、『僕を育ててくれたテンダー・バー』などがあります。

親友3人組と同じ老人集会所での交流仲間。すでにボケているような状態だが、集会をなぜか仕切っている。

何度も同じような行動をしたり、同じような言葉を言ったりするが、本人は一切気づかない。
ジョーたちからボケ老人として認定されているが、集会を仕切っている事からバカにされず。
老人集会のイベントでTシャツ委員に立候補したジョーたちを最初は冗談だと思っていた。
最後はアルのアリバイの為に利用され、ヘイマーにボケた言葉を話して証明していた。

マーフィー(演:ピーター・セラフィノウィッツ)

代表作に『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ジョン・ウィック:チャプター2』などがあります。

ジョーの義理の息子。合法にハッパを売る店を経営している。妻と別居状態でジョーから嫌われている。

銀行強盗をしたいジョーから指南役を相談され、一度考えて見るもすぐにヘスースを紹介。
ジョーが刑務所へ行く場合を考えて、娘との絆を取り戻す意味で父親として訓練をしていた。
銀行強盗以外の方法はないかとジョーに話すが、選択肢はないと言われて何も言わなくなる。
最後は銀行強盗を控えたジョーから孫娘を頼むと言われ、決意を新たにしてしっかりやる。

ヘスース・ガルシア(演:ジョン・オーティス)

近年の出演作に『イン・ビトゥイーン』、『フォールアウト』などがあります。

ウィリーたちに銀行強盗を指南する。マーフィーから紹介され、当初はジョーたちの冗談だとからかっていた。

成功した際には25%の報酬をもらう条件を提示するが、それでもジョーたちを小バカにする。
ジョーから厳しいスピーチを受けて本気だと知り、それ以降は真剣に彼らを訓練していく。
その正体はジョーが銀行強盗を決めた時の同一人物で、その手口をすべて彼に明かしていた。
最後は拾ったパグと金が入ったカゴをジョーに渡し、ヘイマーとニアミスするも無事逃れた。

アーレン・ヘイマー(演:マット・ディロン)

近年の出演作に『カポネ』、『約その宇宙(そら)』などがあります。

FBI捜査官。取引銀行で起きた銀行強盗について捜査している。人探しが得意で必ず目的の人物を探し当てる。

銀行強盗の現場にいたジョーたちかも証言を受けて、そのままテレビのインタビューで使う。
二度目の銀行強盗が発生して必死の捜査すると、食料品店からの情報からジョーたちを疑う。
すぐに三人を任意同行させて事情聴取するが、完璧なアリバイを突きつけられて断念する。
最後はダイナーで犬と金を受け取ったジョーの前に来るが、結局気づかずに彼を見逃した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は1979年に公開されたマーティン・ブレスト監督の『お達者コメディ/シルバー・ギャング』のリメイクとなっています。
この作品はテレビドラマ『Scrubs/恋のお騒がせ病』で主演したザック・ブラフにとって長編映画3作目となります。
残念ながらオリジナルの作品は鑑賞した事ないが、マイケル・ケインとモーガン・フリーマンが共演しているだけで期待しました。
タイトルにあるように年寄りの主人公たちは、奪われた年金を取り戻す為に銀行強盗をするという物語になっています。
それだけの内容であるけど、マイケル・ケインとモーガン・フリーマン、記憶から消えていたアラン・アーキンの三人による共演は非常に面白いと感じました。
なんと言っても、年寄りだけに許されたギャグも当たり前のように連発していて、ブラックジョークながら笑えるところがありました。
監督が長編映画の経験が少ないから心配していたが、非常にテンポが良く進んでいて最後まであっという間に終わりました。
ある意味、無敵の人となっている年寄りたちの開き直った行動、完璧な計画による銀行強盗の展開もまた普通に楽しめました。
当時、マイケル・ケインが84歳、モーガン・フリーマンが80歳、アラン・アーキンが83歳と本当なら引退してもおかしくない年齢がスゴイです。
実は他にクリストファー・ロイドも出演して、79歳の三人よりも若いが、ボケたキャラクターとして彼らよりも年上に見える演技も楽しめました。
劇中で年寄りによるブラックジョークを話していましたが、実は彼らにとって実際のブラックジョークとして使っているかもしれない。
それぐらい自然なセリフになっていて、それを受け入れてちゃんと笑いにしようとするプロとしての仕事を見る事もできます。
さすがに平均81歳の主要キャストにムリなアクションをさせられず、ゆるい感じの銀行強盗になったが、ラストはみんながハッピーになっただけでも充分でした。
こんなに平和的な銀行強盗がないし、経験と知恵と技術を投じた年の功を現して仕事ぶりはないだろうと思います。

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