作品データ
あらすじ
未だ芽が出ない若手女優の水樹沙羅は、気鋭の演出家・錦野豪太が実在の女貴族エリザベートの生涯を描く新作舞台に端役で出演する事になる。
小道具として武器k実な球体関節人形が置かれた舞台では、主演の篠原葵、野村香織ら女優陣が火花を散らしながら連日稽古に打ち込んでいく。
そんな中、劇場内でスタッフの変死体が発見され、今度は葵が不慮の事故で降板し、沙羅が第ヤクとして主演に抜擢するのだった。
登場人物&出演者
・水樹沙羅(演:島崎遥香)
代表作に『劇場版 市立バカレア高校』などがあります。
主人公。若手女優。クソ真面目で地味。他の人のセリフまで覚える特技があるけど華がない。
ウダツの上がらない状況を環境や人のせいにして、一流の舞台のオーディションで合格する。
同じ事務所の売れっ子が主役をやるが、人形のせいで降板してなぜか主役に抜擢される事に。
人形の不気味さを知り、監督に主張するも聞き入れてもらえず結局は降板させられてしまう。
最後は和泉と出生を調べ、人形が殺戮を起こすも生還し、それを糧に売れっ子女優になった。
・和泉浩司(演:町田啓太)
代表作に『ROAD TO HiGH&LOW』シリーズ、『PRINCE OF LEGEND』シリーズなどがあります。
舞台の美術スタッフ。舞台で使う人形を担当する。体がなかったので再現して作っている。
沙羅が誰もいない舞台で主役のセリフを言っているのを目撃し、人形の調整を始めていた。
葵の代役として沙羅が主役を演じると、人形の不気味さで破壊しようとして腕でガードした。
なぜか人形の出所を調べると、沙羅と二人で製作した児島の元を訪れ、その出生を知った。
最後は襲われる沙羅をなんとか助け出し、人形を彼女が破壊した事で無事に生還を果たした。
・野村香織(演:足立梨花)
代表作に『トリハダ/劇場版2』、『キスできる餃子』などがあります。
若手女優。沙羅と同じく端役ばっかりでウダツが上がらない。沙羅の演技に一目を置く。
舞台のオーディションで一緒になると、同じドラマで出ていた事で興奮して話ししていた。
葵がケガで降板して沙羅が代役に指名され、それが嬉しくて興奮気味に話しかけていた。
沙羅が人形の不気味さで現場を荒らし降板させられると、意を決して主役に名乗り上げた。
最後は沙羅に邪魔されて怒るが、正体を現した人形に追い詰められて生気を奪われて死んだ。
・篠原葵(演:高橋里穂)
代表作に『青い鳥』、『行方不明』などがあります。
売れっ子女優。沙羅と同じ事務所だが、扱いがまるで違っていてワガママを言いまくる。
華やかな雰囲気と枕営業のおかげで地位を築いているので、基本的に実力はないというオチ。
何度か台詞が飛んでしまい、沙羅が助け舟を出すもプライドが傷つけられてブチ切れていた。
沙羅の存在が気に食わず、容赦なく癇癪を起こしてマネージャーに当たり散らしていた。
最後は人形に追われてしまい、バカみたいに屋上まで逃げて勝手に落ちて意識不明となった。
・錦野豪太(演:小市慢太郎)
代表作に『リング』、『恋のしずく』などがあります。
一流の舞台監督。実在した中世ヨーロッパの女貴族をモデルにした舞台に命を賭けている。
誰に対しても敬語で話しているが、センスがあるような言動で胡散臭さを倍増させている。
主役の葵と役について個人的な話し合いをするなど、権力を使って下半身を満足させる。
葵がケガで降板すると、なぜか沙羅を主役に抜擢し、今度も体目当てに近寄るも拒否される。
最後は舞台を台無しにした沙羅に怒るが、人形が動き出して逃げ出すも結局は殺された。
・児島敬一郎(演:中村育二)
代表作に『狂い咲きサンダーロード』、『空母いぶき』などがあります。
一流の舞台監督。実在した中世ヨーロッパの女貴族をモデルにした舞台に命を賭けている。
誰に対しても敬語で話しているが、センスがあるような言動で胡散臭さを倍増させている。
主役の葵と役について個人的な話し合いをするなど、権力を使って下半身を満足させる。
葵がケガで降板すると、なぜか沙羅を主役に抜擢し、今度も体目当てに近寄るも拒否される。
最後は舞台を台無しにした沙羅に怒るが、人形が動き出して逃げ出すも結局は殺された。
・児島敬一郎(演:中村育二)
代表作に『狂い咲きサンダーロード』、『空母いぶき』などがあります。
人形作家。それなりに有名だという。妻を亡くしてしまい、三人の娘を育てている。
長女が母親のように妹たちの面倒を見ていたおかげで、仕事に打ち込む事ができたという。
激しい雨の日に迎えに来るはずだった長女が崖に落ちて、押し潰された状態で発見された。
キレイな姿で送ろうとして似せた人形を作り出すが、なぜか動き出して二人の妹を殺害した。
最後は破壊するもトドメが刺せず、沙羅たちの前に体を再現された状態で復活を果たした。
感想
[個人的な評価]
本作は『リング』シリーズや『クロユリ団地』などで知られる中田秀夫が監督を務める。
どうやら中田秀夫監督のデビュー作である『女優霊』に似たようなタイトルの内容なので、当然のように期待をしてしまいます。
中田秀夫監督とアイドルが組んだ作品では、前田敦子主演の『クロユリ団地』があるので暗雲が立ち込めるのは必然だろう。
本作も「塩対応」と「困り顔」で有名な島崎遥香が主演となりますが、不安は的中しました。
まず、本作は『クロユリ団地』と同じく面白くないドラマパートがしつこく展開され、本題が置き去りにされていました。
そもそもタイトルの「劇場霊」じゃなく、内容としては「人形霊」の方がしっくり来る。
この時点で詐欺気味だけど、人形が動くまでの女優たちの舞台裏を描いてるが、これは拷問としか思えないほど退屈である。
全体の演技レベルが低いのに、設定での一流の舞台があまりにも説得力がありません。
何より人形とは関係ない話しが延々と続いていて、更につまらないからイライラしてくる。
終盤になって、ようやく人形が動き出すと、コントとしか思えないような感じで中田秀夫監督は鼻をほじくりながら作ったんじゃないかと思うほど観ている側を舐めた印象でした。
演技力のないアイドルや若手女優を押し付けられ、クソみたいな脚本を渡され、限られた予算で作品を作れと言われ、やる気が出ないのは分かります。
多分、『クロユリ団地』での前田敦子に絶望して、今度もまた似たようなのが来てやる気が出なかったのでしょう。
これはあくまで中田秀夫監督をフォローしていますが、作品の出来は黒歴史にしてもいいぐらいゴミとしか言えないです。
リンク
コメント