作品データ
あらすじ
ナイトウィングキャンプでの惨劇から30年以上が経過しても、生き残ったジギーは家から出る事なく常に怯えていた。
そんなジギーの元にサラ・フィアーの呪いにかかった恋人を助ける為、ディーナとジョシュがやって来る。
ジギーはディーナとジョシュにキャンプで起きた事実を語り、それをヒントにサラ・フィアーの呪いから助けようとするのだった。
登場人物&出演者
【1978年】
・ジギー・バーマン(演:セイディー・シンク)
代表作に『ドミニオン』、『ELI/イーライ』などがあります。
主人公。父親が蒸発して、母親は酒浸りの劣悪な環境で育つ。同級生から魔女呼ばわりされて孤立している。
ジェイディサイドはサラ・フィアーに呪われていると信じていて、逃げられないと理解する。
優等生を演じている姉の偽る姿に辟易して、話しをマトモに聞いてもらえず問題を起こす。
将来を有望視されるグッドといい感じになるが、トミーが殺人鬼として暴走して逃げ出した。
最後は姉がトミーに殺されてしまうが、グッドによって蘇ってサラ・フィアーから逃れた。
・ニック・グッド(演:テッド・サザーランド)
代表作に『ジゴロ・イン・ニューヨーク』、『ファン・ガール』などがあります。
サマーキャンプで指導員を務めている。警察署長だった父親が若くして亡くなって将来を有望視される。
サニーヴェイルの住人として将来を約束されているが、なぜかジギーに片思いをしている。
同級生からイジメを受けるジギーの味方となって、孤立する彼女を何度も助けて親密になる。
サラ・フィアーが召喚した殺人鬼にジギーが殺されるが、救命措置をして生き返らせた。
最後はトミーがジェイディサイドの伝統でイカれたと説明し、魔女について何も語らない。
・シンディ・バーマン(演:エミリー・ラッド)
代表作に『Sea Change』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
ジギーの姉。サマーキャンプで指導員として優等生のように立ち回る。妹のジギーとは仲違いしている。
劣悪な環境とジェイディサイドの住民であるが、完璧な立ち回りで払拭しようと奮闘する。
アリスの勝手な行動で魔女の家を見つけるが、トミーの暴走で地下洞窟に逃げて真実を知る。
ジギーを助ける為にトミーを倒し、姉妹としての絆を取り戻すもサラ・フィアーに呪われる。
最後はサラ・フィアーの力で蘇ったトミーの斧に倒れ、ジギーを見ながらそのまま絶命した。
・アリス(演:ライアン・シンプキンス)
代表作に『ハングマン』、『カジノ・ハウス』などがあります。
サマーキャンプで指導員をしている。ジェイディサイドの住民で以前はシンディとつるんでいた。
仕事をまったくせずに恋人とイチャイチャし、ドラッグを見つけて二人でハイになっていた。
優等生ぶるシンディを快く思わないが、レーンの日記から魔女の家を見つけて楽しんでいた。
トミーが殺人鬼になって恋人が殺されると、シンディと地下洞窟に逃げて謎を解いていく。
最後はサラ・フィアーの遺体を手伝いと宣言するが、復活したトミーにあっさり殺された。
・トミー(演:マケイブ・スライ)
代表作に『ストレイ・ドッグ』、『ミスエデュケーション』などがあります。
サマーキャンプで指導員をしている。シンディとは恋人であるが、肉体関係を止められてガマンしている。
ジェイディサイドとしてサニーヴェイルと対決するが、あくまでシンディを優先している。
レーンに殺されそうになってなんとか逃れるが、サラ・フィアーの呪いで殺人鬼に変貌する。
斧を手に入れてキャンプで殺人を繰り返していくと、シンディの反撃で倒されてしまう。
最後はサラ・フィアーによって復活させられ、シンディを殺害してそのまま消え去った。
・メアリー・レーン(演:ジョーダナ・スパイロ)
代表作に『迷ディーラー!?ピンチの後にチャンスなし』、『夜明けのふたり』などがあります。
サマーキャンプに駐在している看護師。孤立していたジギーを気にかけて唯一仲良くしていた。
同級生からイジメを受けてケガしたジギーを心配するが、娘の噂について頭を悩ませている。
サラ・フィアーについて独自に調査していて、それをすべて日記に書いて解決しようとする。
魔女の家にあるはずのサラ・フィアーの右手を見つからず、トミーが殺人鬼になると知る。
最後はトミーを殺そうと向かっていくも失敗し、駆けつけた警察に捕まって連行された。
【1994年】
・ディーナ(演:キアナ・マデイラ)
代表作に『バッド・ヘア・デー』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
ジェイディサイドに住んでいる女子高校生。サラ・フィアーのせいで恋人のサムが取り憑かれてしまう。
生き残った弟のジョシュとともにジギーの家まで来て、なんとか助けを求めようとしていた。
最後はジェイディサイド・モールでサラ・フィアーの遺体と右手を合わせて終わらせる。
・ジョシュ(演:ベンジャミン・フローレス・Jr)
代表作に『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』、『リム・オブ・ザ・ワールド』などがあります。
ジェイディサイドに住んでいるディーナの弟。インターネットのオタクで殺人鬼について独自に調べていた。
せっかく片思いだったケイトと良い関係を築いたのに、サラ・フィアーのせいで殺された。
最後はサムを助ける為に姉とジギーの家で話しを聞いて、サラ・フィアーの遺体を掘り出す。
・ジギー・バーマン(演:ギリアン・ジェイコブス)
代表作に『DJにフォーリンラブ』、『ライフ・オブ・ザ・パーティー』などがあります。
過去にサラ・フィアーを見て唯一生き残った女性。ジェイディサイドで引きこもり生活を送っている。
グッド保安官から再びサラ・フィアーの呪いが始まったというメモ書きを見て警戒していた。
家には無数の時計とドアのロックがあって、時間になると見回りをして怯え続けていた。
ディーナたちが取り憑かれたサムを助ける為にやって来ると、仕方なく家に入れて説明する。
最後はサラ・フィアーの右手の居場所を教えたが、呪いに終わりがないと確信している。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はR・L・スタインの同名小説を実写映画化した三部作の二作目となります。
前作では物語の紹介とともに殺人鬼が定期的に発生するジェイディサイドについての説明を中心に構築されていました。
現行で起きていた殺人事件ではスカルマスクが話題となったが、それは『スクリーム』のような印象を受けました。
このシリーズはティーン・ホラーを意識した作品であり、すべての要素を王道的に詰め込んでいる印象です。
そんな本作は続編となるけど、物語の中心はサブタイトルにある1978年となっています。
しかも、前作で登場したナイトウィングが誕生する物語となるが、まさに『13日の金曜日』の一作目を彷彿とさせます。
ただ、厳密には『13日の金曜日』ではジェイソン・ボーヒーズは登場していないが、彼が登場した場合の物語と考えればいいだろう。
アメリカの70年代のサマーキャンプを王道として、そこに魔女がすべての元凶というアイデアは今までになかったと思います。
あくまで本作のラストボスは魔女であって、ジェイディサイドで誕生する殺人鬼は彼女によって操られているだけです。
そこら辺は他の殺人鬼映画と違っている部分であり、オリジナリティのある展開で非常に面白いと思います。
ハッキリ言って、単体の作品として面白味はそこまでないが、三部作という意味では上手くやっていると感じさせます。
三部作の二作目というのは三作目の繋ぎ的な要素が強いと思うが、本作は残念ながらその範囲を超える事はなかったと思います。
ティーン・ホラーとしての王道を踏んでいるから物語の展開が予想通りに進んでいくので、個人的には物足りないところがありました。
本シリーズが一番面白くなるのは三作目だと思っているので、そこら辺は鑑賞してから三部作としての評価が分かるかと思います。
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