作品データ
あらすじ
警官の誤射で息子を殺された元レンジャーのロンは、事件を隠蔽しようとする警察の態度に激怒し、傭兵部隊を雇って水力発電ダムを占拠した。
もしダムの水門を全開にすれば、10万人の住民を抱える下流の町は大洪水に襲われる中、ロンはダムの職員や見学者、住人たちの命を人質にして警察に懺悔を迫る。
一方、溶接作業を行っていた傭兵部隊の襲撃を逃れた同じく元レンジャーのマックは、事態を知ってロンの凶行を止めようと立ち上がるのだった。
登場人物&出演者
・マック・カール(演:パトリック・マルドゥーン)
近年の出演作に『ヴァンキッシュ』、『ザ・ヴィランズ/悪党伝』などがあります。
主人公。元レンジャー部隊の隊員。現在はハウスボートに住んでいて、水力発電ダムで溶接工として働く。
前日に飲みすぎてダウンしていたが、なんとか起きて非番のはずが出勤して修理をしていた。
ダムがロンたちに占拠され、すぐに理解して傭兵を何人もあっさりと片付いて人質を助ける。
ブーンと遭遇するとロンの行動は危険だと話して、正しい行いをするべきあと説得していた。
最後はロンに息子の無実を晴らすと約束し、事件が解決して警備部長へ昇進を果たした。
・ソフィア(演:エイバ・パロマ)
代表作に『The Holiday Dating Guide』、『The Scrapper』などがあります。
ヒロイン。マックの元恋人。過去に自分よりも仕事を選んだマックにガッカリして今でも文句を言っている。
ダムの管理者の一人として何度もマックと顔を突き合わせ、その度に皮肉を言っていた。
子供たちが社会見学の為にダムへやって来ると、案内役として出迎えて設備の説明をした。
ロンたちによってダムが占拠され、裏切ったブーンに対してなぜか強気に出る態度を見せる。
最後は逃げずに残ってスミスのクズぶりで彼を捨て、警備部長となったマックとよりを戻す。
・ブレイロック(演:ダグラス・S・マシューズ)
代表作に『Isle of the Dead』、『ザ・シフト』などがあります。
水力発電ダムの警備員。従業員たちが出勤する際、手荷物検査の係として軽い調子で挨拶をしている。
非番だったはずのマックがやって来ると、昨日の飲み会について軽いジョークを交えていた。
子供たちが社会見学に来るタイミングでお腹が痛くなり、トイレでのんびりと用を足した。
ロンたちによってダムが占拠され、マックと合流すると人質をバスに乗せて脱出に成功した。
最後は無事に人質が助かって、事件が解決すると水力発電ダムの警備員として戻っていた。
・スミス(演:マイケル・デヴォーゾン)
代表作に『ワイルド・ブレイク』、『シン・宇宙戦争』などがあります。
水力発電ダムの運営責任者。マックと役職を巡って争っていたが、会社から信頼を受けて勝ち取っている。
父親が金持ちで常に上から目線で話していて、マックやブーンから嫌われているような男。
ロンたちによってダムが占拠されるが、強気に出るも抵抗できず水を出して町を水没させた。
フルブライトにすべての恨みをぶつけたロンを見て、ブーンに考え直すべきだと助言sちあ。
最後はロンの脅しで水門を閉めないようにソフィアへ電話して、クズだと見放されてしまう。
・フルブライト刑事(演:クリス・クリーブランド)
代表作に『ディセント・ザ・ダークサイド』、『ジェイコブ/危険な息子』などがあります。
出産間近の妻がいる。麻薬捜査で犯罪者を追っていて、売人の家を突き止めてチームで踏み込んだ。
銃を向けられた事で射殺してしまい、本能的に反撃して射殺するも人違いだと判明する。
警察ぐるみで隠蔽しようとするが、ロンに寄越した警察官が殺されるものんびりしていた。
妻にダムへ来るよう言われて何も考えずに来ると、ロンが待ち受けて謝罪を求められた。
最後は妻と赤ん坊の命を懇願するが、ロンの復讐には届かずあっさりと射殺されてしまう。
・ゲイター(演:スティーヴン・サイラス・セファー)
代表作に『デッド・シティ2055』、『ヴェンデッタ』などがあります。
ロンが雇った傭兵部隊のリーダー格。水力発電ダムを占拠する為に素早く動いて一瞬で制圧していた。
唯一襲撃から逃れていたマックの反撃で部下がやられ、様子を見に行くも出し抜かれていた。
見逃したブーンに文句を言うも逆に正論を言われ、仕方なくフルブライトを迎えに行った。
フルブライトを容赦なく射殺したロンを見ていたが、次々と部下がやられても何もせず。
最後は単独でマックを追い詰めるが、なぜか素手での勝負に挑むもあっさりと射殺された。
・ブーン(演:マシュー・マースデン)
近年の出演作に『Girl in the Video』、『A Hui Hou』などがあります。
水力発電ダムの警備員。元陸軍レンジャーでマックの同僚。前日にマックを休ませる為に睡眠薬を飲ませた。
翌日にマックが出勤して驚いていたが、帰す事ができずロンたちがやって来て迎え入れた。
日頃の鬱憤を晴らすようにスミスを脅迫しながら、ソフィアから罵声を浴びせられるも忍耐。
ロンの暴走を見て当初の予定と違っていて、マックと話をしてなんとか止めようと行動する。
最後は水門を閉じるようにロンへ怒鳴りつけるが、裏切り者として片付けられてしまう。
・ロン・ウィットロック(演:ブルース・ウィリス)
近年の出演作に『オペレーション・ゴールド』、『ガンズ&バレッツ/CODE:White』などがあります。
元レンジャー部隊の隊員。水力発電ダムの元警備部長。警察の間違いによって長男が射殺され、次男が逮捕された。
事実を隠蔽する警察が訪ねてくると、ブチ切れて容赦なく射殺して傭兵部隊でダムを占拠。
ダムの水を解放させて町を水没させながら、息子を射殺したフルブライトを呼んで処刑した。
次の警官を呼びつけて復讐を果たそうとするが、ブーンから諌められるも受け入れずにいた。
最後は次男の無罪を証明できるとマックに言われ、最終的にNSAの兵士に射殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は引退を表明したブルース・ウィリスの残り少ない出演作となります。
この作品は『新・大地震』、『ボルケーノ2023』などで知られるジャレッド・コーンが監督と共同脚本を務めています。
引退間際の作品ではブルース・ウィリス自身も何をやっているのか理解しておらず、出演をしていたようです。
これはブルース・ウィリスのマネージャーが勝手に契約を結んで、理解力がなくなった彼を利用していたと言われています。
マトモにセリフも覚えられなくなったブルース・ウィリスは、引退間際の作品ではイヤホンを通じてしゃべっていたという。
なので、引退間際の作品について批判するべきではなく、残り少なったブルース・ウィリスの出演作を見守っていくべきです。
もうブルース・ウィリスは主人公をやられる状態ではないからこそ、彼のネームバリューを使って悪役ならば可能だとして出演した作品となっている。
引退間際の作品ではちょい役の大物として登場する事が多かったけど、本作ではしっかりと他の出演者と絡んでいました。
まだブルース・ウィリスがなんとか演技ができた状態だったと思えるが、それでも全盛期を知っている人間からすると物足りないです。
悲哀に満ちた悪役として悪くないかもしれないが、なんだか疲れ切った印象が強く迫力に欠けるのは仕方ない部分あと言える。
特に主人公もまた華がないオッサン程度にしか見えず、ダムを占拠した傭兵もあっさりとやられる役でマイナスのイメージしかない。
低予算であるとは言え、あまりにも迫力不足でブルース・ウィリス以外がキャラクターとして弱すぎて記憶に残らないレベルでした。
いくら低予算であっても、脚本次第でイメージが変わってくるので、残念ながら作り手のレベルが顕著に出てしまった駄作でした。
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