作品データ
あらすじ
現代の新宿、相棒の槇村秀幸とともに有名コスプレイヤー・くるみの捜索という仕事を請け負った冴羽リョウ。
その頃、新宿では謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事・野上冴子も手を焼いていた。
くるみを追うリョウたちだったが、突然起きた事件で槇村が巻き込まれ命を落とすと、現場に居合わせた彼の妹・槇村香は真相を調べて欲しいと懇願するのだった。
登場人物&出演者
・冴羽リョウ(演:鈴木亮平)
近年の出演作に『リボルバー・リリー』、『劇場版TOKYO MER/走る緊急救命室』などがあります。
主人公。スイーパー(始末屋)で新宿を拠点に活動している。美女の依頼で槇村とくるみを探していた。
槇村が殺されて一人で捜査を続けるが、真実を知りたい香が入ってきて仕方なく相棒にする。
くるみから事情を聞いた事で大きな組織が絡んでいると知り、香の頼みで守る事にした。
謎の組織がくるみを誘拐すると、決意を口にした香とともに助けるべく一緒に乗り込んだ。
最後は今野たちをすべて片付けると、強引に香が相棒となってもっこり資料が処分された。
・槇村香(演:森田望智)
代表作に『一週間フレンズ。』、『エゴイスト』などがあります。
ヒロイン。リョウの相棒で秀幸の義妹。秀幸とは血が繋がっていない事を知らず、20歳の誕生日で知るはずだった。
兄が目の前で殺された事で、真実を知ろうとリョウに付きまとって強制的に相棒となった。
くるみを追って倒れたところで保護し、ローレの発表会に行くべくリョウを説得していた。
実は兄と血が繋がっていない事を知っていて、くるみを救出する為に銃を渡されていた。
最後は今野の挑発に乗らず踏み止まり、事件が解決すると正式にリョウの相棒となった。
・くるみ(演:華村あすか)
代表作に『初恋スケッチ/まいっちんぐマチコ先生』、『ドキ死』などがあります。
「ミルク」という名前で活動する有名なコスプレイヤー。新宿を歩いていると謎の組織に拉致された。
謎の施設で薬物を投与されてしまい、証拠として持ち出して自力で脱出して追われていく。
リョウが助けに来るも信用できず一度逃げ切るが、再び遭遇して介抱されて事情を話した。
ローレの発表会に出るも組織の襲撃を受け、伊東の裏切りによって引き渡されてしまう。
最後はリョウと香によって救出され、今後はマルチに活動するとSNSで発表していた。
・野上冴子(演:木村文乃)
近年の出演作に『岸辺露伴/ルーヴルへ行く』、『七人の秘書/THE MOVIE』などがあります。
新宿警察署の刑事。槇村とはかつての同僚で、リョウとは昔からの知り合いで裏社会の情報を交換している。
リョウたちが派手にくるみを追い回した結果、通報が途絶えずに彼らの前に現れ文句を言う。
槇村がリョウに手がかりとなる薬物を渡す映像を見て、裏に大きな組織があると知った。
発表会で蠍を捕まえて事情聴取しようとするが、死亡してリョウに危険な組織だと忠告した。
最後はローレがアジトと突き止めて来るが、すでに解決した状態で香とくるみを保護した。
・槇村秀幸(演:安藤政信)
近年の出演作に『かくしごと』、『陰陽師0』などがあります。
リョウの親友でスイーパー稼業における相棒。元警察官。血が繋がっていない香を大事にしている。
とある美女の依頼で行方不明となった妹を探すべく、リョウとともに新宿を捜査していた。
ようやく見つけるも逃げられてしまい、リョウと一緒に新宿中を追いかける事になった。
くるみが落とした薬物を拾うも見失ってしまい、誕生日だった妹の元に行って祝っていた。
最後は血が繋がっていない事を話す前に薬物中毒者に襲われ、リョウに妹を託して死亡した。
・伊東昭孝(演:杉本哲太)
代表作に『ウォーターボーイズ』、『アウトレイジ』などがあります。
警視庁捜査一課係長で冴子の上司。新宿で暴れ回っていたリョウたちのせいで通報を受けて出動していた。
冴子が槇村たちを呼び止めていると、リョウと付き合っている事が間違いだと厳しく言った。
槇村が死亡した映像から薬物を知った冴子から話しを聞くが、手がかりなしとして片付ける。
ローレの発表会で襲撃を受けたくるみに、瀬田社長とやって来て保護するも拉致していた。
最後は謎の組織から金を受け取っていたが、邪魔者として仕掛けられた爆弾で爆死した。
・阿久津(演:橋爪功)
近年の出演作に『運命屋』、『お終活 再春!人生ラプソディ』などがあります。
新宿で風俗店や裏カジノなどを運営する阿久津組の組長。リョウとは旧知の仲で裏社会の情報を多く持っている。
組員がくるみを巡って揉めていた事を知っていて、リョウがやって来ると若頭に躾させた。
リョウが追っている薬物の出どころを調査していたが、相手は只者じゃないと注意した。
謎の組織が中米を下地にしている事を突き止め、情報を求めていたリョウに提供していた。
最後は無事に帰ってきたら、リョウに店を貸し切ってやると宣言して解決を待っていた。
・瀬田月乃(演:水崎綾女)
代表作に『トイレの花子さん/新劇場版』、『HK変態仮面/アブノーマル・クライシス』などがあります。
世界的な有名コスメブランド「ローレ」の社長。アニメとコラボして新商品の発表会を開催する。
以前からコスプレ業界で有名だったミルクのファンで、DMを送って直接スカウトしていた。
ミルクがやって来ると、すぐに見かけると笑顔で声をかけるもリョウの挨拶を無視した。
その正体は謎の組織と組んで危険な薬物を開発し、キーパーソンのミルクを拉致させた。
最後は秘書あった男が謎の組織の人物で、いらなくなった事であっさりと処分されてしまう。
・蠍/さそり(演:片山萌美)
近年の出演作に『マッチング』、『セフレの品格』などがあります。
くるみの姉を偽って捜索を依頼した美女。その正体はエンジェルダストを使う謎の組織の戦闘員。
唯一薬物に対して適合したくるみが逃げ出し、組織から捕まえるように言われて追っていた。
クラブに逃げたくるみを追い詰めるが、リョウのせいで失敗して幹部から警告を受けていた。
ローレの発表会にくるみが出てきたところで登場し、リョウとタイマン勝負するも負ける。
最後は警察の事情聴取の為に連行されるが、情報漏洩防止として頭をふっ飛ばされてしまう。
・羆/ひぐま(演:阿見201)
代表作に『スラッカーズ/傷だらけの友情』、『リボルバー・リリー』などがあります。
エンジェルダストを使う謎の組織の戦闘員。大柄の男でサングラスをしている。構成員と新宿に待機していた。
クラブに逃げ込んだくるみの前に現れるが、リョウの銃撃で肩を負傷して逃げられてしまう。
幹部から警告を受けてローレの発表会で狙撃するが、リョウの銃撃でまたも負傷して退散。
二度の失敗から本来は処分されるはずが、リョウを倒す為に薬物を投与して身体強化した。
最後は今野の命令でリョウと対決していくが、口に手榴弾を詰められて爆死を果たした。
・今野國雄(演:迫田孝也)
代表作に『清須会議』、『記憶にございません!』などがあります。
瀬田社長の秘書。ローレの発表会で瀬田社長の後ろに控えている。その正体は謎の組織の幹部である。
ローレの発表会で出場者たちに挨拶する瀬田社長を背後から見届け、次の段取りに移行した。
ミルクを取りに逃がした蠍と羆に厳しい言葉を浴びせて、部下を殺害して警告していた。
ようやくミルクを捕まえて薬物が安定化する事になり、瀬田社長が邪魔になって殺害した。
最後はリョウをスカウトするも拒否され、頭が爆発する前に反撃するも一瞬で射殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は北条司の同名漫画を日本で初めて実写映画化しています。
原作についてはアニメを少し見ている程度で、実はジャッキー・チェン版の『シティーハンター』は結構好きでした。
つまり、原作において強い思い入れはそこまでありませんが、忠実に再現しようとする熱意が伝わってきました。
何より原作の大ファンであり、リョウを演じる鈴木亮平の熱意と演技指導があったおかげだと言えるだろう。
日本で漫画やアニメを実写映画化すると、どうしてもコスプレ感が否めず微妙な作品になる事が多いです。
基本的に邦画は10本に1本が当たりというレベルなので、これが漫画やアニメが原作になるともっと当たりの確率が低くなります。
なぜなら、日本ではある程度売れる作品しか作らず、原作に対するリスペクトはほとんどありません。
そのせいでクォリティーが低くなってしまうが、やはり、監督や主演が原作ファンだったら話しが違っています。
鈴木亮平の役作りはどの俳優よりもプロ意識が高く、それに原作の大ファンならば文句の付けどころがありません。
しかも、二枚目だけに限らず三枚目としても振り切っていて、さすがだと言えるぐらい説得力がありました。
一方でヒロインの香は難しい役どころになりますが、演じた森田望智も感情を出すシーンは非常に上手いと感じました。
多分、鈴木亮平からアドバイスがあったかもしれませんが、香の人間的な部分を上手く引き出していたと思います。
目の前の利益だけしか考えない製作委員会方式ではなく、Netflixが全面的にバックアップしたのが大きかったです。
まだ物語として完全に解決したワケじゃないので、今後は続編が出る可能性が高いから期待は十分にできると思います。
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