【ブラインド・ウォー/盲目の戦士】RE-3807

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アクション

作品データ

公開年月 2022/05/01
ジャンル アクション
原作 なし
監督 フオ・スイチアン
脚本 リン・ラオゴウ
製作 ハオ・ドン、チャン・ジーペン、ほか
製作国 中国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

犯罪組織のボスであるマックイーンの裁判中に法定内で爆発が起き、警察の特殊部隊であるドン・グーは単独で現場に向かうも殺し屋のレドとシーナと遭遇する。
素早くレドを倒したドン・グーだったが、その代償に視力を奪われれ、逮捕されたシーナは仇として復讐を誓った。
その後、単独行動の責任を負わされ警察をクビになったドン・グーは、一人娘を何者かに誘拐され、移送中だったシーナが警官を殺害して逃亡したと知るのだった。

登場人物&出演者

ドン・グー(演:アンディ・オン)

代表作に『香港国際警察/NEW POLICE STORY』、『封神伝奇/バトル・オブ・ゴッド』などがあります。

主人公。警察特殊部隊の隊長。元諜報部のエージェント。生まれつき耳が非常に良く遠くの音も聞き分けられる。

法定内のテロに音で気づいて対処するが、レドに手榴弾を食らわせた時に失明してしまう。
警察をクビになり情緒不安定になるが、娘の励ましと耳の良さから日常生活を取り戻した。
娘がジャー・クンの組織に拉致され、シーナと知らず組んで探すうちに正体を知るも続ける。
最後はシーナと対決して倒し娘を助け出し、逮捕されるもアーユンが再審を求めて待機した。

シーナ(演:ヤン・シン)

代表作に『レジェンド・オブ・フォース/激闘飛龍 芳玉・外伝』、『Qimen Dark Blade』などがあります。

ヒロイン。殺し屋夫婦の妻。幼い頃に将軍へ売られ少年兵となる。独り立ちして殺し屋として父親を最初に殺害した。

裁判を受ける犯罪組織のボスを弁護する弁護士に扮するが、ドン・グーに夫が殺され恨む。
ドン・グーの娘のニュースを見て、移送を承認してジャー・クンの襲撃から逃げ出した。
組織へ復讐する為にドン・グーと組んで手下たちを殺害し、ジャー・クンを殺害していた。
最後はドン・グーへの復讐に娘を使うが、反撃を食らってしまい、そのまま静かに死亡した。

ヤーティー(演:チー・シェンハン)

代表作に『You Are My Champion』などがあります。

ドン・グーの一人娘で高校生。小さい頃からバイオリンを弾いている。父親の事を「隊長」と呼んでいる。

裁判所でのテロで父親が失明してしまうが、情緒不安定な状態の中でもサポートをしていた。
父親の耳の良さから空間把握能力の強さを知って、一緒にトレーニングして生活を取り戻す。
コンサートで楽譜を同級生に隠され、帰る時に竜王の手下に捕まりジャー・クンに買われた。
最後は父親が助けに来て爆弾まで解除して生還し、再審を求める中でアーユンと面会した。

アーユン(演:ワン・ハンヤン)

代表作に『マーシャル・ユニバース/炎都大戦』、『アイアン・ブレイド』などがあります。

警察特殊部隊の副隊長。ドン・グーとは諜報部時代からの部下。ドン・グーを慕っていて娘のヤーティーを心配する。

一般人に扮したレドたちの銃撃を足に食らい、人質となるもドン・グーのおかげで生還した。
足が治っていない状態でもドン・グーを監視して、二人を犯罪組織から守ると主張していた。
ドン・グーから連絡が入って協力しようするが、シーナを信用させる為に刺されてしまう。
最後はドン・グーたちを助けにやって来て、再審を求める中でヤーティーと面会していた。

ラマ刑事(演:ダオダオ)

代表作に『Double Life』、『King of Snipers』などがあります。

地元警察の刑事。拉致されたドン・グーの娘を捜査していき、河原で遺体として見つかって連絡していた。

ドン・グーから娘じゃないと否定されるが、荷物だけで判断していたせいで信用をなくした。
婦警に片思いをしていて自宅を訪れるが、すでにシーナに殺されて抗争に巻き込まれていた。
ドン・グーのせいであっちこっちをケガして、アーユンからの引き渡しを無視してしまう。
最後はドン・グーが犯罪組織を潰し、遅れてやって来て爆弾の爆発に巻き込まれて入院した。

竜王(演:ジェーン・ウー)

代表作に『エージェント・ウォーリアーズ』、『亡命使徒』などがあります。

犯罪組織の人身売買で商品を国外へ移送する担当の女性。無差別に手下が若い女性を拉致させて商品を見定める。

アジトを寺院において拉致された女性の品定めをして、ジャー・クンに引き渡している。
組織を嗅ぎ回っていたレドがドン・グーに殺された事により、地位が安泰となって商売する。
娘を探していたドン・グーに協力するシーナを捕まえ、ジャー・クンに報告し余裕を見せる。
最後は自由になったシーナとタイマンするも負けて、金剛の名前を出して始末されてしまう。

金剛(演:ムールオ)

本作が長編映画デビュー作となります。

犯罪組織のボスとなったジャー・クンの叔父。兄がボスだった時代に従っていた名残りでジャー・クンの手下となる。

竜王がシーナに殺されたとジャー・クンに報告するが、始末するように命令されて苛立つ。
ジャー・クンに逆らえず手下を率いてシーナの居場所を突き止め、ドン・グーと戦っていく。
大きな体格とドン・グーが盲目で圧倒し、ジャー・クンに殺したと報告するも捕まった。
最後は拷問を受けるも口を割らず、正体を暴いたシーナによってあっさりと殺されてしまう。

ジョウ(演:チョウ・ホンボ)

代表作に『The Ancient City of Loulan』、『Journey to the West: Ask Tao』などがあります。

犯罪組織を父親に代わりに束ねるジャー・クンの側近で弁護士。常に近くにいてスケジュール管理をしている。

裁判所から父親を救出するジャー・クンと同行し、自分たちが狙われている事を気付いた。
シーナに別の刑務所へ移送する手続きを無視されるが、ドン・グーを見た彼女が了承した。
ドン・グーとシーナたちが屋敷に乗り込んで手下たちが倒され、ジャー・クンと撤退する。
最後は手下たちがすべて倒されると、ジャー・クンを見捨てて一人だけ逃亡してしまう。

ジャー・クン(演:チー・シェンハン)

代表作に『The Treasure Code』、『Qimen Dark Blade』などがあります。

犯罪組織のボスの息子。裁判を受ける父親を強引に取り戻すべく、殺し屋夫婦のレドとシーナを雇っていた。

父親にレイプされたシーナと事実を知る夫のレドに復讐されるが、ギリギリで逃げ出した。
逮捕されたシーナを殺そうと移送させる準備するが、逃げられて捕まえるように手下に指示。
商品となったヤーティーの反抗的な態度が気に入って取引を一時的に止めて楽しんでいた。
最後は手下たちが全滅しジョウが裏切り、ヤーティーに爆弾をつけるもシーナに射殺された。

レド(演:チャン・ヤーチー)

代表作に『『The Mermaid: Monster from Sea Prison』、『刀剣伝説/封印された悪魔』などがあります。

殺し屋夫婦の夫。犯罪組織のボスの息子に雇われ、妻とともに法定内から救出するという仕事を請け負った。

妻が犯罪組織のボスにレイプされた事に恨みを持ち、仕事を引き受けると同時に殺害を計画。
犯罪組織のボスを殺害するが、息子の殺害に失敗してしまい、裁判所から逃げようとした。
騒ぎを聞きつけたドン・グーの特殊部隊がやって来ると、正体がバレて戦闘になってしまう。
最後はアーユンを人質にするが、ドン・グーの反撃で手榴弾が目の前で爆発して死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はあのアルバトロス・フィルムが配給した中国のアクション映画です。
この作品は『マーシャル・ユニバース』シリーズで知られるフォ・スイチアンが監督を務めています。
タイトルから示すように主人公が盲目になってしまうが、驚異的な聴覚と運動神経で悪人を次々と倒していきます。
まさにマーベルを代表するスーパーヒーローの一人である『デアデビル』を彷彿とさせる主人公の設定となります。
ただ、デアデビルの場合、子供の頃に事故で両目に化学物質を浴びて超感覚を手に入れ、体を鍛えると同時に能力も鍛えています。
つまり、数年による鍛錬でデアデビルとして戦っているが、本作の主人公はそんなスーパーヒーローを簡単に超えています。
まず、失明したのは目の前で手榴弾が爆発しただけで、化学物質を浴びて超感覚を手に入れたワケじゃないです。
あくまで生まれ持った聴覚が失明で強化され、そこから数日間で点字を覚えるなど、デアデビルですら引いてしまうほどの設定を盛りすぎています。
もう途中から盲目である事がメリットしかなく、両目が見えていた時代よりも数日間で強くなっているチート能力がファンタジーすぎた。
そこら辺の設定は中国映画なので仕方ないにしても、最大の問題として物語の視点が敵対するヒロインと分割してしまったところだろう。
主人公は人身売買する犯罪組織に娘を拉致され、単独で探していくという内容だけでも物語は成立しています。
ただ、そこに失明した時に倒した殺し屋の男を亡くした妻が、主人公に対して殺意を持つのに協力していく複雑な展開にしてしまっている。
これが上手く連動すれば緊張感のある展開になるが、残念ながら途中から邪魔になって主人公の暴走が犯罪者と変わらなくなってしまう。
個別でやるべき物語を合体させてしまってせいで、どっちに視点を置けばいいのか迷いが生まれた時点で間違っていると感じました。
それでも、質の悪い作品を多く出している中国映画の中ではアクションがしっかりしていて、内容を抜きにすれば楽しめるだろつと思います。

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