作品データ
あらすじ
投資家のカスパルから資金を得る契約を結ぶべく、セバスティアンは独身パーティーをUFOが出現するヘスダーレンで機嫌取りをする。
そこにセバスティアンが長年連絡を絶っていた親友のミッケルが登場し、カスパルの機嫌を取る計画がおかしな方向へ行ってしまう。
そんな中、ヘスダーレンに不時着したエイリアンが故郷に帰るべく、住民を操ってセバスティアンたちに襲うかかるのだった。
登場人物&出演者
・セバスティアン(演:アクセル・ベユム)
代表作に『Full pakke!』、『Kometen』などがあります。
主人公。会社員。結婚を控えており、ビジネスチャンスとしてカスパルの資金提供に力を入れていた。
カスパルとの契約を成功させるべく、独身パーティーに彼を呼ぶもミッケルが来て凹んだ。
機嫌取りが上手くいかず、ペイント弾での遊びをするも憑依された住民に襲われて逃げ出す。
ミッケルとチームを組んで憑依された住民をレーザータグで倒し、カスパルの救出をする。
最後は宇宙船から脱出し、レーザータグのビジネスが成功し、結婚式でミッケルと喜んだ。
・ミッケル(演:フレデリック・スコッスラッド)
代表作に『ヴィクトリア』、『クラッシュ・ゾーン』などがあります。
セバスティアンの親友。子供の頃から二人でレーザータグにハマり、欧州の王者になった経験を持っている。
ヨセフィーナから連絡を受けてセバスティアンの独身パーティーに参加し、再会に喜んだ。
憑依された住民に襲われるが、レーザータグで倒せると知って、セバスティアンと戦う。
ヨルディスと合流してエイリアンの存在を証明し、セバスティアンと仲間の救出に向かった。
最後は宇宙船から脱出し、レーザータグビジネスが成功し、セバスティアンの結婚式に行く。
・アウドゥン(演:マティアス・ルッピチーニ)
本作が長編映画デビュー作となります。
セバスティアンの同僚。セバスティアンがカスパル相手に資金提供をするプレゼンの応援をしていた。
結婚するセバスティアンの独身パーティーを計画し、その場所をヘスダーレンに決めていた。
セバスティアンがペイント弾を提案すると、エイリアンに憑依された住民に襲われてしまう。
カスパルたちと逃げ出すも、憑依された住民たちに捕まってそのまま彼らの仲間にされる。
最後は正気を取り戻しセバスティアンたちを逃し、宇宙船でエイリアンの故郷で戦うと覚悟。
・ペレ(演:アイリク・ハラート)
代表作に『Håp』などがあります。
セバスティアンの会社に弁当を宅配している男。セバスティアンやアウドゥンとは友人のような関係で接する。
投資家のカスパルに資金提供をするプレゼンに向かうセバスティアンを応援して見送った。
独身パーティーの計画をするアウドゥンに呼び出され、ボロボロのワーゲンバスで迎える。
エイリアンに憑依された住民に襲われ、腕を噛まれるもケガだけで住むも捕まってしまう。
最後はペイント弾で挑発し、憑依された住民に追われるもエイリアンが倒されて助かった。
・ヨセフィーナ(演:セシリエ・スヴェンセン)
代表作に『Run Faster』、『ザ・トレジャー・ハンティング/マヨルカ島の財宝』などがあります。
セバスティアンと結婚を予定している婚約者。仕事で成功したセバスティアンの事をしっかり理解している。
独身パーティーを計画するセバスティアンに対して、連絡を絶っていたミッケルと話し合う。
最後は結婚式でレーザータグを使っていて、セバスティアンの成功を誰よりも喜んでいた。
・カスパル(演:アンドレー・ソーラム)
代表作に『Bird Hearts』、『Kings Bay』などがあります。
お金持ちの投資家。面白いプレゼンには惜しみなく資金提供するが、つまらないプレゼンには見向きもしない。
セバスティアンの退屈なプレゼンに嫌気がさすが、彼からヘスダーレンを提案され付き合う。
ミッケルのおかげで退屈な旅を楽しむが、車のエンジンが動かずペイント弾に賛同した。
憑依された住民に捕まってしまい、車のエンジンを仕入れる代わりに解放を取引していた。
最後は宇宙船に取り残され、まだ生きていたエイリアンに襲われて消息不明になってしまう。
・ヨルディス(演:イングリッド・ボルゾ・ベルダル)
代表作に『ヘラクレス』、『コールドプレイ』などがあります。
ヘスダーレンの女性警察官。臨月の状態でいつ赤ん坊が生まれても不思議じゃない。UFOについて信じていない。
父親が経営する店に立ち寄って様子を見に行くが、以前から仲が悪く早々に仕事へ戻った。
憑依された住民から逃げたセバスティアンを怪しむが、状況を知ってから彼らに協力をする。
頑丈なシャッターがある店に避難すると、若者や父親に襲われるも警棒を使って倒してく。
最後は店に侵入した若者を相棒を対処して、父親と和解して出産の為に産院へ向かった。
・ゲオルグ(演:インガル・ヘルゲ・ギムレ)
代表作に『キング・カーリング』、『CAVE/ケイブ』などがあります。
ヨルディスの父親。赤ん坊が生まれる娘の為に、UFOをテーマにした雑貨店を開店させるも売上は今ひとつ。
泥棒などの対策に自前で頑丈なシャッターを取り付けて、見に来た娘に自慢をしていた。
娘が小さい頃の写真を飾っているが、過去に放置していたせいで一方通行になっている。
エイリアンに憑依された若者たちが来ると、シャッターを起動させるも故障してしまう。
最後は憑依されるも娘に助け出され、ようやく父親だと認められて産院へ連れて行った。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は久しぶりとなるノルウェー産のSFコメディ映画となります。
ノルウェーの作品というのは景色がキレイだが、物語は暗いイメージを持っています。
ただ、今回は軽いノリのSFコメディになっているので、ノルウェーではどのような作風になるのか気になっていました。
予想以上にハリウッドと似たようなモノで、会社員である主人公が投資家のご機嫌取りなんかも日本のサラリーマンを彷彿とさせていました。
日本では独身パーティーをする習慣はないが、北欧にはそれがあるとは知らなかったが、さすがにアメリカほどハメを外すような事はしないようです。
主人公はちょっと負け組っぽい立ち回りで、逆に連絡を絶っていた親友の方が陽気で常に中心的な存在で対照的だと言える。
当然ながら、主人公がずっと避けていたのはコンプレックスであり、一方の親友はそれに気づかないのはよくあるパターンでした。
エイリアンという要素はなんだかオマケみたい感じで、あくまで主人公と親友の友情を取り戻す物語だと思います。
どうしても目立つ親友に勝てない嫉妬を持つ主人公と、レーザータグの欧州王者になった親友は昔のままの対比が非常に分かりやすかった。
そうなってくると、他の登場人物は主人公と親友を盛り上げるだけの存在であり、その中でも地元の警察官のエピソードはいらないと思いました。
単なる尺稼ぎであるが、一応親子の絆が復活するエピソードだが、この作品では友情がテーマならば被ってしまっていると思います。
それぞれが独立したテーマがあるので、これを同じ作品に投じるのはちょっと欲張りすぎなような気がしました。
ラストでは宇宙での新たな物語が始まるような予感だが、残念ながら続編はさすがに盛り上がりに欠けると感じました。
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