【ヴィーガンズ・ハム】VD-987

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あ行

作品データ

公開年月 2021/10/27
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 ファブリス・エブエ
脚本 ファブリス・エブエ、ヴァンサン・ソリニャック
製作 ジュリアン・デリス、ダヴィド・ゴキエ
製作国 フランス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

結婚して30年になる肉屋の夫婦ヴァンサンとソフィーは、結婚生活と店の経営も危機に陥っていた。
そんなある日、店がヴィーガン活動家たちに荒らされ、ヴァンサンが犯人の一人を殺害してしまい、死体の処理に困っているとハムに加工して証拠隠滅を図る。
しかし、ソフィーの勘違いでそのハムを店頭に並べると、思わぬ人気商品となり、夫婦は定期的に肉の仕入れの為に仕事を始まるのだった。

登場人物&出演者

ヴァンサン・パスカル(演:ファブリス・エブエ)

代表作に『ビバリーヒルズ・チワワ』、『俺はマンデラになる』などがあります。

妻のソフィーとパスカル精肉店を経営している。肉に対するこだわりが強く、そのせいで店と妻と上手くいかず。

店を襲ったヴィーガンを勢いで殺していまい、妻の助言で解体するもハムにして好評を得た。
自分も人肉を食べておいしさに気づき、妻の言葉に従ってヴィーガンたちを殺害していく。
マルクとケンカをして耳を食いちぎった事で異常性に気付くが、結局は止められずにいた。
最後はジョシュアたちの襲撃を切り抜けるが、ブラシャール夫婦の告発で逮捕されてしまう。

ソフィー・パスカル(演:マリナ・フォイス)

代表作に『私はモーリーン・カーニー/正義を殺すのは誰?』、『理想郷』などがあります。

夫のヴァンサンとパスカル精肉店を経営している。夫との生活と店の経営が上手くいっておらず離婚を考える。

夫が店を襲ったヴィーガンを殺害すると、テレビで見た殺人鬼と同じく解体を助言していた。
何も知らず夫がハムに加工した人肉を売ると、大好評になって今後はやっていくべきと主張。
何度も辞めよとする夫を引き止め、娘の恋人も食肉にしようとして異常性に気付いていない。
最後はジョシュアたちに捕まるも夫を反撃で倒すが、ブラシャール夫婦の告発で逮捕された。

クロエ・パスカル(演:リサ・ド・クート・・テシェイラ)

代表作に『Suit Up』などがあります。

ヴァンサンとソフィーの一人娘。恋人のリュカと同棲をしていて、彼がヴィーガンという事で影響を受けている。

両親に紹介する為に実家へ連れてくると、彼がヴィーガンだと紹介して自分も合わせている。
リュカは自分の意見を押し付けないが、彼の機嫌を取る為に仕方なく自分もやっていた。
細かすぎる彼の信条に対して限界を感じて、実家へ戻るも肉の仕入れ中で帰らせてしまう。
最後はベジタリアン祭りに両親と遭遇し、リュカが不安をぶち撒けるもフォローはできず。

リュカ(演:ヴィクトル・ムトゥレ)

代表作に『少女ファニーと運命の旅』、『カタコンブ/地下墓地の秘密』などがあります。

クロエの恋人で同棲している。熱烈なヴィーガンであるが、あくまで信条で他人に押し付けないと主張する。

大学生で農業を専攻していて、動物虐待などに繋がる食べ物をすべて否定して高説をする。
細かすぎるこだわりを持っていて、クロエの実家に来ても理由をつけて食事を断っていた。
ベジタリアン祭りでパスカル夫婦に遭遇し、ヴィーガンの失踪事件で不安になってキレた。
最後は祭りでの暴言に後悔して実家に来て謝罪し、パスカル夫婦に殺されず帰っていった。

ステファニー・ブラシャール(演:ヴィルジニー・オク)

代表作に『その男ヴァン・ダム』、『パリのどこかで、あなたと』などがあります。

マルクの妻でソフィーの親友。夫の精肉店が繁盛していて、大儲けしている事から常にお金の話しをする。

経営難にあえぐソフィーを上から目線で見ていて、常にマウントを取るような会話をする。
4店舗目の開店で更に繁盛しているが、過激派ヴィーガンで店を襲撃されるも影響は少ない。
ソフィーたちが成功して一緒に食事をするが、夫たちがケンカをして仲違いしてしまう。
最後はペースメーカーでパスカル夫婦たちを疑い、テレビ番組で自慢しながら証言していた。

マルク・ブラシャール(演:ジャン=フランソワ・ケイレイ)

代表作に『ヴィヴ・ラ・フランス』、『サンタクロース』などがあります。

ソフィーとヴァンサンの友人で精肉店を経営している。人工的に肉の味を変えていて、それが好評で成功する。

すでに3店舗を持っていて、豪邸に住んでいて、4店舗の開店と別荘を買おうと考えている。
ヴァンサンが過激派ヴィーガンに扮して店を襲われるが、まったく気づかず人肉を食べる。
ペースメークを見つけた事で疑いを持ち、ヴァンサンが侮辱してケンカで耳を食われた。
最後はパスカル夫婦の殺人について証言をして、テレビ番組で自分たちの功績を自慢した。

ヌタマック(演:ステファン・スー・モンゴ)

代表作に『ランゲン』、『俺はマンデラになる』などがあります。

地元の警察官。食べるのが好きで常に食べ歩きしている。パスカル夫婦の肉が好評になって買っていた。

ヴィーガンが失踪した事件を担当しているが、犯人の手がかりがなくても慌てる事がない。
パスカル夫婦が提供する肉が絶品として褒めて、襲撃を受けた彼らをまったく疑わない。
ブラシャールの店が襲われた時でも、事件よりも味付けした肉を食べるのが楽しみだと語る。
最後はブラシャール夫婦の告発でパスカル夫婦が捕まり、アンティル諸島へ左遷されていた。

ジョシュア(演:ニコラス・ランブラレス)

代表作に『クリスマス・カンパニー』、『バック・トゥ・スクール/人生の逆転劇!?』などがあります。

過激派ヴィーガンのリーダー格。動物虐待する人間たちを徹底的に避難し、時には実力行使もする。

人肉の仕入れでヴィーガン活動していたパスカル夫婦に声をかけ、彼らの行動を褒めていた。
一緒に肉屋を襲うという計画を持ちかけると、ブラシャールの店でヴァンサンが暴走した。
仲間からパスカル夫婦の正体が肉屋だと分かると、店に来てソフィーを捕まえて拷問をした。
最後はヴァンサンがやって来て仲間たちが殺され、ソフィーによって目を貫かれ死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2022』にて上映された。
この作品は『ビバリーヒルズ・チワワ』や『俺はマンデラになる』で知られるファブリス・エブエが主演と監督を務めています。
以前にも鑑賞した『ミート・ショップ・オブ・キラーズ』とかなり似ていて、リメイクじゃないかと思うほど内容が被っていました。
ただ、その『ミート・ショップ・オブ・キラーズ』は1960年代を舞台にしているが、本作は完全に現代のフランスとなっています。
肉屋の経営が上手く行かず、夫婦仲も冷めきっている中で、人肉を売った事で大好評になって人生が逆転するという流れです。
やっている事は連続殺人鬼と変わらないが、それをコミカルな演出でやっているから残虐には感じられないです。
『ミート・ショップ・オブ・キラーズ』は基本的に衛生面に問題があるが、こちらの方は清潔感があってまったく雰囲気が違っています。
何より夫婦で協力してヴィーガンのみを狙っている点では、どう考えても皮肉を込めたメッセージがあると思います。
ヴィーガンというのは強烈な自己主張する過激派が多く、自分たちの信条が正しいとして一般人に迷惑を与えるようなイメージが強い。
そんな活動家たちに対するブラックユーモアを描いているが、結果的に夫婦だって連続殺人鬼で悪人なのは変わらない。
つまり、どっちも悪人であり、どっちにも正義がない点では社会派の部分もあって、ブラックユーモアでやっているところが面白い。
殺人でしか夫婦と店を救えなかったところに異常性があるけど、彼らにとっては普通というところがホラーと言えるだろう。
あくまで生活の一部であって、特別な事じゃない異常性をユーモアに描いているが、それを抜いたら残虐すぎる内容だと言えるだろう。
連続殺人鬼は極悪人であるが、過激派ヴィーガンの活動家だって悪人であり、どっちも排除されるなら世の中は平和になると感じさせる作品でした。

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