【ホテル・エルロワイヤル】RE-3036

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洋画

作品データ

公開年月 2018/10/21
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 ドリュー・ゴダード
脚本 ドリュー・ゴダード
製作 ドリュー・ゴダード、ジェレミー・ラーチャム
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1969年、カリフォルニア州とネバダ州の境にある“ホテル・エルロワイヤル”は、かつて栄華を極めたが今はすっかり寂れた「ワケあり」のホテル。
ある日、それぞれに葬りたい過去のある「ワケあり」の7組の宿泊客がやって来る。
次第にそれぞれの正体とホテルに隠された衝撃の真実が浮かび上がってくるのだった。

登場人物&出演者

ダニエル・フリン神父/ドック・オケリー(演:ジェフ・ブリッジス)

近年の出演作に『オンリー・ザ・ブレイブ』、『さよなら、僕のマンハッタン』などがあります。

インディアナ州で「マリアの御心会」で神父をする老年の白人。認知症を患っている。

一番乗りのララミーを笑顔で対応し、部屋へ行くダリーンの荷物を持とうかと気を利かした。
その正体は10年前に強盗をしたが、結局は捕まって仲間だった弟も何者かに殺されている。
金が隠された部屋に泊まるダリーンを説得し、一緒に掘り返すもビリー・リーが邪魔をする。
最後は反撃してマイルズがビリー・リーたちを排除し、ダリーンとホテルを無事に出た。

ダリーン・スウィート(演:シンシア・エリヴォ)

代表作に『ロスト・マネー/偽りの報酬』、『カオス・ウォーキング』などがあります。

マットレスまで持ち込む大荷物の黒人女性。なぜかメインフロアから離れた部屋を希望する。

失礼な言動を口にするララミーを適当にあしらい、仕方なくダニエルの隣室に泊まる事に。
実は歌手として活躍するが、プロデューサーの取引に乗らず日銭を稼ぐような生活を送る。
強盗だったフリン神父の話しに乗って金を掘り出すが、ビリー・リーの捕まってしまう。
最後はフリン神父とマイルズの反撃で助かり、予定していたステージで歌を披露した。

ララミー・サリバン/ブロードベック(演:ジョン・ハム)

代表作に『Mr.&Mrs.スパイ』、『ベイビー・ドライバー』などがあります。

同族経営するカルフーン電機の営業部長。ホテルに一番乗りするも応対されず困っていた。

やって来たダニエルとダリーンに気安く話しかけ、ホテルについて知ったかぶりをする。
一番高い「ハネムーン・スイート」に入ると、早速と仕掛けられた盗聴器を探し出していく。
実は政府の捜査官で任務でやって来ていて、上官からの命令に従って行動をしていた。
最後は誘拐だと勘違いしたエミリーの部屋に強行突入するが、散弾銃で撃ち抜かれて死亡。

エミリー(演:ダコタ・ジョンソン)

代表作に『ソーシャル・ネットワーク』、『サスペリア』などがあります。

ヒッピーの若い白人女性。轟音と危険な運転でやって来ると、タバコを吸いながら入る。

フロント係のマイルズが正しい接客をしても素っ気ない態度を取り、署名も名前を書かず。
若い女性を椅子に縛りつけていたが、それは妹のローズでビリー・リーに洗脳されていた。
なんとか洗脳を解こうとするも勘違いしたブロードベックを射殺し、ビリー・リーが来る。
最後はビリー・リーに命のゲームを強制されてしまい、妹の前で無惨にも射殺された。

ローズ(演:ケイリー・スピーニー)

代表作に『パシフィック・リム:アップライジング』、『バイス』などがあります。

エミリーの妹。昔から父親の暴力を受けていたが、姉のエミリーに何度も助けられている。

父親から逃げるべくエミリーと家出すると、海岸にいたところでビリー・リーと出会う。
心底ビリー・リーに惚れ込んでしまい、簡単に洗脳されて彼の道具として価値を見出した。
エミリーによって強引に連れ出されるが、油断した姉の隙を突いてビリー・リーを呼ぶ。
最後はビリー・リーが射殺されてマイルズの腹を刺して抉るが、フリン神父に銃殺された。

ビリー・リー(演:クリス・ヘムズワース)

近年の出演作に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ホース・ソルジャー』などがあります。

ヒッピー集団のリーダー格。カルト集団の教祖として君臨し、信者たちを洗脳している。

家出をして海岸に座っていたローズに声をかけ、エミリーとともに仲間として迎えた。
過激なやり方にローズを洗脳するが、疑問を持ったエミリーに逃げられてずっと追っていた。
ホテルにやって来るとフリン神父たちも捕まえ、好き勝手やって彼らの命を弄んだ。
最後は反撃したフリン神父と、過去の罪を忘れて覚醒したマイルズに射殺されてしまう。

マイルズ・ミラー(演:ルイス・プルマン)

代表作に『アフターマス』、『ストレンジャーズ/地獄からの訪問者』などがあります。

「ホテル・エルロワイヤル」の若いフロント係兼掃除係兼バーテンダー。タジタジした態度。

ダリーンがドアを叩いてようやく出てくると、ホテルの説明をしてチェックインを始める。
オーナーから指示されて特定の客が行う情事を盗撮し、そのテープを現像して送っていた。
実は戦争で活躍した狙撃手で、それまで123人を殺害するが、罪の深さに許しを求めていた。
最後はダリーンたちを助ける為にビリー・リーたちを射殺し、フリン神父に告解して死んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『サン・セバスティアン国際映画祭』のクロージング作品として上映されています。
監督を務めるのは『キャビン』で知られるドリュー・ゴダードとなっています。
物語の舞台はタイトルにある通り「ホテル・エルロワイヤル』となるが、客としてやって来た人物たちはワケありという展開です。
いわゆるワンシチュエーションに近い構成になっていて、まったく関係ない登場人物たちが交わって物語が盛り上がっていく。
その中で特に重要なのは彼らの正体であり、ホテルに集まった彼らの運命が交錯して一大事を迎えていくのです。
原題は『Bad Times at the El Royale』となっていて、まさしく「悪い時」に彼らが集まってしまっている。
なんと言っても本作最大の魅力は豪華なキャストで、特に怪しい神父役のジェフ・ブリッジス、謎の男ビリー・リー役のクリス・ヘムズワースのインパクトが強い。
1969年というところも非常に良く、まだ黒人差別がある時代でダリーン役のシンシア・エリヴォが受ける差別も印象的である。
まさに70年代を詰め込んだような作品で、この時代が好きな人には堪らない雰囲気だと思う。
こういう作品は徐々に解き明かされる登場人物たちの正体だが、かなり強引な演出もあって「えっ?」と思わず言ってしまうような展開もありました。
監督とは『キャビン』からの付き合いであるクリス・ヘムズワースは中盤過ぎに登場するが、彼の持っている魅力を充分に理解した演出でした。
ただ、個人的にはホテルに泊まった客だけで完結して欲しかったので、第三者の介入は少し強引に感じてしまった。
『キャビン』の監督であるドリュー・ゴダードが手がけたと考えると唐突な展開もある程度は理解できるだろう。
それでも、外部の者に物語をかき乱して始末させた展開は少しばかり安易に感じてしまった。
ジェフ・ブリッジスのどこか疲れた感じは好きで、物語をかき乱したクリス・ヘムズワースの強烈なインパクトも悪くなかったと思います。
あと、フロント係兼掃除係兼バーテンダーのマイルズは、少しばかりやり過ぎた感じだが、これはこれで盛り上がったので許容範囲だろうと感じました。

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