作品データ
公開年月 | 2020/01/21 |
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ジャンル | パニック/コメディ |
原作 | なし |
監督 | マジャマ |
脚本 | マシュー・エルスワース、ジェイソン・エルスワース、ほか |
製作 | シェイラ・マリエ・ショスタク |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
夢見がちな兄のジェイソンは、子供時代に兄弟で執筆したサメ映画の脚本を携え、仲違いしていた弟マシューの元を訪ねた。
しかし、とある不思議な魔法の力で兄弟の脚本が現実化してしまい、本当のサメに襲われてしまう危機的状況となる。
サメ映画で起きる約束事が次々と兄弟に降りかかる一方で、ネット経由で知能を獲得したサイバー・ジョーズは人類に対する反逆を企てるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Potluck』などがあります。
ジェイソンの弟。小さい頃は兄とサメ映画を作ろうとしたが、大人になってマトモな生活を送っていた。
昇進の面接を受ける前に兄がやって来ると知って、そのせいで失敗して会社をクビになる。
兄を仕方なく出迎えると、サメが実体化して事で危険を感じて、一緒に逃げ出していた。
バーナードのせいだと分かって、エイミーに警告をして、なんとかしようと逃げ回っていた。
最後は脚本の結末を書いてサメを消滅させ、兄が作ったポスターを見て二人で喜んでいた。

代表作に『Potluck』などがあります。
マシューの兄。ニートで夢想家。子供の頃からマシューとサメ映画を作ろうとした夢をずっと持っている。
両親から家を追い出されると、遠くに住む弟の元に来てサメ映画の脚本を完成したいと話す。
ちょうど仕事をクビになった弟と運命のめぐり合わせで、サメが実体化して興奮していた。
ビーチに行けば問題解決だと考えて、弟と仲違いしてたどり着くも両腕を噛まれていた。
最後は弟が結末を書いてサメを消滅させ、夢から目を覚まして映画のポスターを手にした。

代表作に『狂気の行方』、『サケボム』などがあります。
マシューが働いているサメ映画製作会社のシステムエンジニア。マシューのイラストの才能を高く評価する。
昇進をしたいマシューが面接に行く前、彼の描いたサメのイラストについて褒めていた。
サメが実体化して、大切な人が襲われるとバーナードから聞いたマシューに確認を取られる。
実際にサメがやって来ると、パソコンを壊され、融合して知能が芽生えて会話していた。
最後はマシューたちと連絡を取ると、小さいデジタルのサメを捕まえようとしていた。

本作が長編映画デビュー作となります。
マシューの隣に住んでいる暇人。性転換のドキュメンタリーを作りたくてマシューを毎度誘っている。
当然のようにマシューは何度も断り続けているが、それでも諦める事なく誘い続けている。
ホームレスのような身なりのジェイソンが玄関にいると、帰ってきたマシューに伝えた。
実体化したサメを見かけてテニスラケットで応戦し、家に帰ると襲われて大ケガを負った。
最後は兄弟をビーチへ連れて行く為に召喚され、夢から覚めると届け物を持ってきてくれた。

代表作に『Italian Fast Food』、『羊たちの沈没』などがあります。
魔法使い。メタ的な存在でマシューとジェイソン兄弟の脚本を使い、実際に彼らのサメ映画を実体化させる。
カチンコを使ってマシューとジェイソンのサメ映画を実体化させ、その様子を遠くから見る。
次に起きる出来事を観客に説明していくが、カチンコが壊れたせいで兄弟と行動していた。
マシューに邪魔者扱いされて立ち去ってしまうが、それでも兄弟の動きをずっと見ていた。
最後はジェイソンが望んでいたサメを爆発四散させると、彼らを夢から目覚めさせた。
感想
[個人的な評価]
本作は『ハウスシャーク』で知られる「SRSCinema」が製作した作品となります。
『ハウスシャーク』は手作り満載で、サメ映画に対する愛情のみで作られた低予算の作品でした。
今回もまた低予算のサメ映画となりますが、今回はかなりのメタ的な要素を取り入れているのが最大の特徴と言えます。
簡単に言ってしまえば、出演者が実際に鑑賞している側に話しかけるというスタイルです。
ただ、それは特定の人物になっていて、物語を進める主人公たちにとって現実で観客の存在なんて知らないという仕掛けです。
物語のナレーションでメタ的な存在となる魔法使いにより、子供の頃に兄弟が書いたサメ映画を現実化する内容です。
低予算なのでできる事は限られるので、メタ的な存在を出して、それを演出の一部にしようとする工夫が見られる。
ですが、これが面白い方向に働いていればいいのですが、元の映画があまりにもつまらないから逆に邪魔としか思えない。
だからと言って、そのまま映画にしても面白くない事を考えれば、邪魔だと思われるメタ的な存在は少しだけ貢献しているかもしれない。
もうサメが海にいるという常識が当たり前のようにぶち破られていて、宙に浮いている事すら違和感を持たせない。
魔法という便利な言葉を使う事によって、サメが当たり前のように宙を浮いて主人公たちを追いかけるシュールすぎる展開がずっと続きます。
結局は兄弟たちの脚本が元になっているから、普通に結末さえ書いてしまえば、サメも消えるという感じになりました。
本作はサメ映画に対する愛情は充分に伝わりましたが、もうこのアイデアが使えないので、次はまた違うタイプの作品を作ってくるだろうと思います。
たまにはこういう頭の悪いサメ映画を鑑賞して、ゼイタクにお金がかかった超大作のスゴさを改めて認識させる為に必要不可欠だと感じました。
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