【ヘルマザー/鮮血の愛】RE-3498

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洋画

作品データ

公開年月 1988/10/26
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 チャック・ヴィンセント
脚本 クレイグ・ホーラル
製作 チャック・ヴィンセント
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

弁護士として何不自由なく生きてきたテッドは、ある画廊で自分そっくりの肖像画を見つける。
大富豪のアマチュア芸術家のアーリーンが20年前に描いた夫の肖像画で、テッドは生き別れた息子だと判明する。
こうしてテッドは実の母親であるアーリーンと再会を果たし、彼女の豪邸に招かれるも妻のイブは急に具合が悪くなってしまうのだった。

登場人物&出演者

テッド(演:ランディ・スピアーズ)

代表作に『Space Nuts』、『2040』などがあります。

主人公。弁護士をしている。何不自由なく育ってきた。両親と仲が良く週末はいつも出かけている。

ジョギング中に画廊に自分そっくりの肖像画があると知って、母親から事実を説明された。
アーリーンが狂気に囚われ、睡眠薬を盛られ、朦朧としている時に目の前でイブを殺される。
目を覚ますと監禁状態になって、アーリーンから夫のジョーとして自由を奪われてしまう。
最後は助けに来た両親たちがアーリーンを倒し、生還を果たすも悪夢を見るようになった。

イブ(演:リンダ・ブレア)

近年の出演作に『アメリカン・ニューシネマ/反逆と再生のハリウッド史』、『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』などがあります。

テッドの妻。不動産業で家を売っている。ちょうど仕事中にテッドが来て無理やり連れ出される。

画廊に飾っていた肖像画がテッドそっくりで、その謎について彼からも疑問を投げかける。
確かめる為に画廊へテッドと行くと、そこでアーリーンが実の母親として挨拶をした。
アーリーンに誘われて彼女の豪邸に来るが、知らないうちに毒を盛られ、食中毒を起こす。
最後はテッドを誘惑するアーリーンに声をかけると、邪魔という事で彼女に殺されてしまう。

ワンダ(演:キャロリン・ヴァン・ベリンゲン)

代表作に『Bedroom Eyes II』、『Enrapture』などがあります。

テッドの母親。週末はいつもビーチでイブを交えて楽しむほど家族を大切にしている。

画廊で自分そっくりの肖像画を見たと話すテッドに、ようやく自分が育ての母親と告白する。
子供を産めない体で、どうしても子供が欲しいばっかりにテッドの父親と肉体関係を結ぶ。
テッドの父親がおらず、赤ん坊だったテッドだけがいて、彼を自分の子供にして育てた。
最後はアーリーンの豪邸に監禁されていたテッドを助け出し、元の生活を取り戻す事になる。

ジャック(演:トロイ・ドナヒュー)

代表作に『ゴッドファーザーPARTⅡ』、『コックファイター』などがあります。

テッドの父親。弁護士。妻のワンダやテッドに彼の妻のイブたちと週末ビーチで楽しむほど仲が良い。

実はワンダが子供を産めない体で彼女が負い目を感じていて、悩んでいた時期があった。
ワンダがテッドに一目惚れして、彼の父親と浮気していた事を許して二人を家族に迎えた。
テッドから連絡がなくアーリーンの豪邸を訪れるが、怪しいと睨んで侵入を試みるも失敗。
最後は結婚式の日に来ると、狂気のアーリーンを倒して、息子を助け出して日常を取り戻す。

クリスタル(演:クリスティーナ・ヴェロニカ)

代表作に『セックス・ポット/男狩りの女』、『パーティ・ガール』などがあります。

アーリーンのメイドをしている若い娘。高校を卒業して歯科技師の試験に落ちてアーリーンの元で働く。

三年に渡ってアーリーンから夫のジョーについて聞かされ、テッドがやって来ると興奮する。
何かとテッドたちに話しかけると、ジョーがどのようにして亡くなったのか話していた。
テッドが豪邸の持ち主になると分かっていて、肉体関係を求めるも拒否され不本意に終わる。
最後はテッドに色目を使ったとしてアーリーンに殺され、翌日に遺体として見つかった。

アーリーン・ベリングス(演:ジョージナ・スペルヴィン)

代表作に『ミス・ジョーンズの背徳』、『ポリスアカデミー』などがあります。

アマチュアの芸術家。大富豪で郊外に大きな屋敷に住んでいる。金にモノを言わせて個展を開いていた。

一番の自信作である肖像画にテッドが描かれ、それこそ亡くなった夫のジョーだと話す。
豪邸にテッドとイブを招くが、息子を夫のように見てしまい、自分のモノにしようとする。
邪魔になったメイドやイブを殺害すると、テッドをベッドに縛り付けて監禁していた。
最後はテッドとの結婚式を挙げようとしたが、育ての両親に邪魔され、結局は撃たれて死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作は『クレオ/レオ』のハードコアで知られるチャック・ヴィンセントが監督を務めています。
序盤からのスロースタートで眠気を誘うほどの退屈さで、物語としてまったく動かず回想で30分を使います。
一応、メインとなる登場人物たちが出てきますが、過去の話しばっかりで現状のテーマが見えてくるまで時間がかかります。
上映時間が100分を超えていますが、どう考えても80分に収められるぐらいの尺でした。
序盤のダラダラとした展開が致命的で、ガマンできない人はここで離脱する可能性が非常に高いです。
あくまで説明しているだけで物語としての面白さはなく、だからと言って終盤にかけて効果的でもなかった。
この序盤の描写が半分以下であってもラストとの関係性はそこまでなく、ただ作っている側の自己満足にしか感じられなかった。
何を描きたいかよりも、何が面白いのか素直に選択して欲しい印象しかなく、最後まで鑑賞すると序盤が丸ごといらない気がしてきます。
あれだけ丁寧に描写しているならば、終盤に大きな意味をもたらすと信じたけど、残念ながらそれがなかったです。
ただ、ようやく物語のテーマとなる異常な母親の行動で面白くなるが、どうにも突ききれていないような印象を持ちました。
一瞬だけ『ミザリー』のような雰囲気があったけど、それと比べると狂気が演技すぎてホラーとしての怖さはなかったと思います。
しかし、状況からの怖さとして、実の母親なのに息子を夫のように見えていて、そこで“女”を惜しみなく出すところはなかなか強烈です。
母親が女として息子の前に軽い感じで踊っている姿は、まさにホラー以外の何者でもない恐ろしさを感じました。
それ以外はすべての演出が悪い意味でクドさがあったので、もっと編集して切れの良い構成になったら面白く感じたと思えます。
鑑賞している間にずっと思っていたのは、なぜこのようなゴミレベルの映画を借りてしまったのかという後悔だけです。

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