作品データ
公開年月 | 2009/05/30 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | スティーヴン・ランベロウ |
脚本 | スティーヴン・ランベロウ |
製作 | アントン・ブレヤク、ジョン・ダンロップ、ほか |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ある日突然、人々は口から大量の血を吐いて謎の死を遂げる出来事が起きる。
その中で生き残った人々は流れる音楽を頼りにシェルターへ集まり、何が起きたのか分からないまま怯えていた。
死体だらけの町から脱出するべきと提案するマイケルやカールと、残るべきとして生存者の間で意見が別れてそれぞれの意見に従っていくのだった。
登場人物&出演者

代表作に『DOOM/ドゥーム』、『キック・アス』などがあります。
高校の教師。歴史の授業中に生徒たちが次々と血を吐いて謎の死を迎え、状況が分からずシェルターまで来た。
救助も来ず飛行機と列車の音も聞こえない事から、世界中に広がっていると推測を立てた。
死体が動き出した事で安全じゃないと判断し、カールやエマたちと人が少ない田舎へ出た。
しばらく安泰に暮らすが、動く死体が凶暴になっても希望に未来がないとして悲観的な考え。
最後はカールのせいで動く死体が家に侵入し、エマと仕方なく車で未来のない旅に出ていく。

本作が長編映画デビュー作となります。
薬学部の女子大生。買い物している時に他の人間が血を吐いて死ぬと、外に出て絶望的な状況を見てしまう。
シェルターを確保すると音楽を流して生存者を呼び出し、マイケルと意見を交換していた。
歩き出した死体から状況を冷静に分析して、安全な場所を探すマイケルたちと同行していく。
農場で平穏な生活を送るが、未来に希望がないマイケルの悲観的な考えに不満を持っていた。
最後はカールのせいで動く死体が家に侵入し、彼の犠牲でマイケルと行く宛のない旅に出る。

代表作に『ワイルド・ビル』、『イーグル・ジャンプ』などがあります。
若い青年。車を運転している途中で血を吐いて死ぬ人を見かけ、家に帰ると妻と娘も死んでいて悲しんでいた。
音楽を頼りにシェルターまで来ると、外に出て生存者や物資調達をするべきだと主張をした。
安全な場所に行くべきと主張するマイケルと同行するが、未だに妻や娘の死が忘れられない。
人間らしく生きたいという希望で町に戻り、フィリップに会うも結局は農場へ戻っていく。
最後は引き連れた動く死体が押し寄せ、マイケルたちを逃がす為に囮となって食い殺された。

晩年の出演作に『ダーク・スウォード/テンプル騎士団の復讐』、『コーマン帝国』などがあります。
町で生き残っていた老齢の男。カールがバイクで走っている音を聞いて、慌てて外に出て声をかけていた。
久しぶりに生きた人間に会った事で興奮をしていて、カールの話しを聞く為に家へ入れた。
ゴミ屋敷の状態でカールを歓迎したが、外の状況を把握しておらず社会の崩壊を認めない。
寝室に腐った状態の母親を縛り付けていて、カールに死んでいると言われても決して信じず。
最後は無理やり連れ出そうとしても拒否して、動く死体を見て動揺して家に残る事になる。
感想
[個人的な評価]
本作は超低予算で作られたゾンビ映画となります。
この作品は『King Lear』や『Covenat』などで知られるスティーヴン・ランベロウが監督と脚本を務めています。
非常にゆっくりとしたテンポで進んでいくゾンビ映画であるが、徐々に死体が動き出す様子を描く意味では非常に面白いと感じた。
とにかく、テンポが遅く何か起きるワケじゃないので、途中までゾンビ映画だという事を忘れてしまうほど退屈です。
ようやく死体が動いても生存者を襲うワケじゃなく、ただウロウロしているからゾンビ映画に置ける死の緊張感がまったくありません。
結果的に三人だけが田舎の農場で暮らしていくが、そこには希望も何もないから退屈な時間しか過ぎていきません。
ここら辺は大ヒットしたテレビドラマ『ウォーキング・デッド』と比べ、登場人物や会話に魅力がないから飽きてしまう。
それに主人公たちには絶望感しかないので、無意味に時間が過ぎていく描写をずっと見せられても面白味がない。
やっとの思いで物語が動いても、ほとんど意味がなく、ベテラン俳優のデヴィッド・キャラダインがなんの為に出てきたのか分からないぐらい。
一度農場を出ていく登場人物がゾンビを引き連れて戻ってくる迷惑な行動も、自己犠牲でごまかしているが、明らかにテロリストと変わらないような感じでした。
ラストに関しても結局は序盤からやっていく事と何も変わらず、そもそも主人公たちは成り行きに任せると宣言している以上、最初から面白味がないという感じです。
せめて、口先でもいいから希望を持った前向きな考え方ならばいいけど、ずっと後ろ向きだからラストのオチも曖昧で、この映画で何がしたいのかまったく分からなかったです。
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