作品データ
あらすじ
都会からバカンスに出かけるジョージたち男女グループは、途中で車が故障して訪れた村は異様な雰囲気を漂わせていた。
噂ではこの村は食人鬼が住み着いており、村人たちはすべて餌食になったという。
異様な気配の中、ジョージの仲間が一人また一人と姿を消し、村からの脱出を図った彼らの前に食人鬼ニコスが登場するのだった。
登場人物&出演者
・ジョージ(演:オリヴァー・サウアー)
代表作に『スウィンガー・クラブ』、『Leg ihn um!/Ein Familienfilm』などがあります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。待っていたみんなに遅れやって来た。
なぜか運転手として車を村まで運転していたが、途中でガス欠になって一人でブチ切れていた。
村に誰もいないと気付き、ケガしたマークの為に薬を見つけるも二人の情事を知って切れていた。
ニコスが現れて昔話を聞かされるが、なんとかリタと逃げ出すも彼女を目の前で殺されてしまう。
最後はニコスと対決して銃弾を食らわせ、首をスコップで切断するも、その後は行方不明となる。
・リタ(演:コーネリア・デ・パブロス)
代表作に『Workaholic』、『Na lepom plavom Dunavu』などがあります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。マークの恋人で短髪の女性。
電車でやって来たジョージを出迎えると、先に来ていた友人たちがイチャイチャしていると話す。
道中でガス欠になると、ジョージやマークたちとガソリンなど助けを求める為に村へ向かう。
マークと民家でバラバラの死体を見つけて呆然として、不安からケガした彼とイチャイチャする。
最後はニコスに追いかけられて逃げ出すが、結局は捕まって腕力によって首を切断されて死亡。
・キャロル(演:ブリット・B)
本作が長編映画デビュー作となります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。スタンの妻で妊娠している。
電車でやって来たジョージを出迎えると、先に来ていた友人たちについてリタと説明していた。
道中でガス欠になると、気分が悪くなったとして吐いていて、ヴィンスと一緒に残る事になった。
ヴィンスがニコスに殺されているのを発見し、そのまま抵抗できずに洞窟まで連れ出される。
最後はスタンがやって来るも目の前で殺されてしまい、赤ん坊を取り出され食われて死亡した。
・スタン(演:アヒム・コールハース)
本作が長編映画デビュー作となります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。医者でキャロルの恋人。
緊急の手術が入ったせいでみんなと合流するのが遅くなると電話を入れて、キャロルに謝罪する。
ようやく手術を終えて村の方まで向かい、レンタカーで家まで行く際に新聞で異常者を知った。
マークがやって来てキャロルが洞窟にいると言われると、すぐに迎えに行こうとして見つける。
最後はニコスが姿を現して正体を知っていると言うが、そのままナタによって殺害されてしまう。
・マーク(演:アンドレアス・ストエック)
代表作に『ミュラー探偵事務所』、『ティコ・ムーン』などがあります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。リタの恋人で呼吸器系の病気を持つ。
電車でやって来たジョージを出迎えると、すぐに挨拶を交わしてリタとイチャイチャしていた。
道中でガス欠になると、助けを求める為にキャロルたちを置いてジョージたちと向かっていった。
先に来ていた知り合いの攻撃を誤って食らって肩をケガし、なぜか死にそうな状態になっていた。
最後はスタンと合流してキャロルの居場所を教え、休憩しているとニコスに串刺しにされて死亡。
・ヴィンス(演:アンドレ・ソボトカ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ボルゴ・サン・ロレンツォにバカンスへやって来た男女グループの一人。ギターを片手にする長髪の男。
電車でやって来たジョージを出迎えると、ギターを大事そうに抱えながら丁寧に挨拶をしていた。
道中でガス欠になると、気分が悪くて歩けなかったキャロルの面倒を見るとして一緒に残った。
車の外に立ってギターを弾いていたが、キャロルに氷が欲しいと言われるも何もないと答えた。
最後は車のエンジンを見ようとフロントを開けたが、背後からニコスに殺されて首を切断された。
・ニコス・カラマンリス(演:アンドレアス・シュナース)
代表作に『Violent Shit』、『Freak in the Basement』などがあります。
ボルゴ・サン・ロレンツォで島を所有する名家の大黒柱。過去に妻と娘を遭難事故で亡くして行方不明となる。
村を訪れたジョージたちを一人ひとり襲っていき、殺害した後に彼らの人肉を軽く食らっていた。
新聞では異常者が村に出て住民を全員虐殺した記事があって、実はその張本人で暴走していた。
過去に家族で島を目指してボートで出かけたが、嵐のせいで娘を亡くし、そのまま食べてしまう。
最後はジョージによってスコップで頭部を切断されるが、調査に来た警察官たちを襲っていた。
感想
[個人的な評価]
本作はかつて地雷映画を多く配給したJVDディープレッドから配給された作品となります。
この作品は『悪魔のえじき』などの大ファンであるアンドレアス・シュナースが監督を務めています。
アンドレアス・シュナース監督はドイツのスプラッター映画で有名らしく、本作もそのような期待感を持たせます。
ストーリーとしては村を訪れた男女グループが食人殺人鬼に殺されるパターンだが、テンポが悪く抑揚のない展開で非常につまらない。
とにかく、平坦なストーリーのせいで何度も睡魔に襲われるが、食人殺人鬼によるグロテスクなスプラッター描写は強烈です。
とは言っても、明らかに人形を使っているので怖さはないが、容赦ない殺人のシーンにこだわりを感じさせます。
物語の中心人物である食人殺人鬼についても、ちゃんと回想を置いてそのような状況になった説明をしていました。
ただ、全体的に面白い映画を作ろうとする気持ちがなく、あくまでグロテスクなスプラッター描写をやりたいだけでした。
登場する男女グループも頭数を揃えるだけで特徴的なところがなく、意味のないエロシーンを挟むところも程度が知れています。
食人殺人鬼の成り立ちは一応説明していますが、撃たれて内蔵が飛び散っても生きている理由をちゃんと語らないのは愛嬌だろう。
そして、ラストで事件現場を調査していた警察官の頭が吹き飛ばされるが、誰がやったのかちゃんと見せない演出に意味はなかったです。
新たな食人殺人鬼として描こうとしている気持ちは伝わるが、基本的な映画で楽しませようとする実力がないのは残念です。
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