作品データ
あらすじ
水深100メートルの海王深海ステーションにて、サメの脳内物質にガンを治療できる効果があると発見されて研究していた。
多くの脳内物質を手に入れる為、ミミズの遺伝子を組み込んで人工的に巨大化させる事に成功していた。
しかし、巨大化したサメは無性生殖を獲得し、凶暴化して防弾ガラスの水槽を体当たりで破壊して研究所を襲撃するのだった。
登場人物&出演者
・ソンイ(演:リクン・ルオ)
代表作に『Kill My Brother』、『绝地狙杀』などがあります。
主人公。「海王深海ステーション」で保安警備として勤務している。元々はサメハンターとして活躍していた。
5年前にイェシンの父親とサメを追跡していたが、襲われて結局は助けられず後悔している。
サンティたちがサメを変異させて凶暴化した事にブチ切れ、彼をビビりだと罵倒を浴びせる。
社長から脅迫を受けて逃げ出したサメを捕獲する事になるが、反撃を受けるも勇敢に戦う。
最後はパンユーの援護でサメの口内にグレネードをぶち込んで、内部破壊して見事に倒した。
・イェシン(演:シー・メイリー)
代表作に『シン・アナコンダ/捕獲領域』、『The Flower and The Empress』などがあります。
ヒロイン。「海王深海ステーション」の研究員。亡くなった父親の研究を引き継いでサメの遺伝子を組み換えた。
人類を救う為に研究していたが、遺伝子組み換えで無性生殖ができるようになったと判明。
サンティが他の研究員を犠牲にしてブチ切れ、正義感を出すソンイの賛同で正論になった。
社長から脅迫を受けて逃げ出したサメを捕獲に向かうが、船ごと引きづられるも軽傷で済む。
最後は身を挺してサメを倒そうとしたソンイを援護し、内部破壊をさせて見事に倒させた。
・パンユー(演:タン・シン)
代表作に『シン・アナコンダ/捕獲領域』などがあります。
「海王深海ステーション」で飼育員と研究所の食事係を担当する肥満体の男。ソンイを兄貴として尊敬する。
社長がプレゼンをして酒浸りのソンイを起こし、サメをお客たちに披露する為にエサを出す。
凶暴化したサメが研究所に侵入して襲われてしまうが、ソンイのおかげでなんとか助かった。
社長の脅迫に反抗するソンイを説得して、穏便に済ませて協力すると高らかに宣言していた。
最後は独自理論を使ったエサを放り出し、サメを引きつけソンイに倒させるお膳立てをした。
・サンディ(演:リウ・ハンギュウ)
代表作に『A Wonderful Stranger』、『The Eight Hundred』などがあります。
「海王深海ステーション」の研究員。社長の指示でサメにミミズの遺伝子を組み込んで人工的に変異させた。
サメの脳内物質がガンの治療薬となる事をイェシンと発見し、更に変異させる薬を投与する。
凶暴化したサメが研究所を襲撃して侵入すると、自分の命を優先し別の研究員を犠牲にした。
地上に出て逃げていると、ケガした研究員を囮にするべきと主張するが、ソンイに睨まれる。
最後は社長の娘を身代わりにするが、血を流していたせいで優先して襲われて食い殺された。
・シャンチェン社長(演:ヨン・ヤン)
代表作に『River and Lakes』、『sword breaker the dragon’s gate』などがあります。
製薬会社の社長で実業家。「海王深海ステーション」を作り、サメからガンを治療する薬の開発を進めていた。
世界からガンを撲滅できるとしてプレゼンするが、段取りの悪いソンイに不快感を示した。
サメが凶暴化して娘をソンイに助けられるが、ビジネスを優先して彼らを脅迫し協力させた。
私設部隊がサメに集中砲火して気絶させ、ソンイと新たなサメを作ろうと話しを持ち出す。
最後は協力を拒んだソンイたちに銃を向けたが、復活したサメによって一口で食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はサメ映画好きの有志たちによってDVDが発売されています。
この作品はいわゆるサメ映画の一本で、まさかの中国産というのは珍しいだろう。
物語としては完全に『ディープ・ブルー』のパクリと言っても過言じゃないぐらい似ています。
研究所が海底にあって、サメを人工的に変異させて脳内物質を抽出し、凶暴化されて襲われる流れがそのままでした。
前半部分は『ディープ・ブルー』のパクリとなっているが、後半になると『ビーチ・シャーク』や『ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲』になりました。
サメにミミズの遺伝子を組み込んだだけでパワフルになりすぎていて、もはや設定を完全に凌駕しているようにしか見えなかった。
本作のサメに水中で動くという固定概念が通じず、逆に陸で動いている方が自然になっているのは上手く演出していると思いました。
CGについては低予算の中国映画のワリには頑張っていて、サメの造形に関しては『ディノシャーク』っぽい印象がありました。
このように本作はあらゆるサメ映画からアイデアを集結しており、それを中国の役者たちがなんとなく演じていました。
圧倒的に悪いワケじゃないし、サメの造形も悪くないが、意味もなく子供を登場させる安易な演出はとても萎えてしまいました。
こういう作品では主人公とヒロインは無敵であり、コミックリリーフも死なず、子供なんてかすり傷一つもつきません。
食い殺されるのは黒幕や卑怯な行動を取った登場人物と、その他大勢という頭数を揃えた端役ぐらいになります。
なので、すべてが予定調和に見えてしまい、何ひとつ驚くような展開がなかったので、個人的には新鮮味は一切なかったです。
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