【ザ・ターニング】VD-644

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2020/01/24
ジャンル ホラー
原作 ヘンリー・ジェイムズ 『ねじの回転』
監督 フローリア・シジスモンディ
脚本 チャド・ヘイズ、ケイリー・M・ヘイズ
製作 スコット・バーンスタイン、ロイ・リー
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

メイン州の田舎にある大邸宅で、ケイトは住み込みの家庭教師として両親を亡くした兄妹と一緒に暮らす事になる。
兄妹はどこか近寄りがたい雰囲気を漂わせ、ケイトはいつしか不可解な減少に襲われ、精神的に追い詰められていく。
更に兄妹には暗い秘密を抱えていると考えるようになり、ケイトは二人に対して疑問を抱いていくのだった。

登場人物&出演者

ケイト・マンデル(演:マッケンジー・デイヴィス)

代表作に『フリークス・シティ』、『ターミネーター:ニューフェイト』などがあります。

主人公。家庭教師。小学校で教鞭を執っていたが、両親を亡くしたフローラに同情して引き受けた。

当初は巨大な屋敷に圧倒されていたが、家庭教師としての責任を果たそうと出しゃばる。
マイルズが退学させられて疑いを持つと、それ以上に嫌われて一度断念するもなぜか帰った。
過去に起きた事と兄妹の不審な行動から疑心暗鬼になり、幻覚を見て勝手に暴走していく。
最後はグロースの警告を無視し、兄妹を連れ出そうとしたが、最終的に精神的に崩壊をした。

マイルズ・フェアチャイルド(演:フィン・ウルフハード)

代表作に『IT/イット』シリーズ、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』などがあります。

両親を亡くした大富豪の兄妹の兄。寄宿学校に行っていたが、問題を起こして退学となって屋敷に戻ってきた。

入ってはいけない部屋にケイトがいると、音もなく近寄って注意して立ち去っていた。
同級生に父親の写真を焼かれたせいで首を締めて、それを先生に見られて退学させられた。
ケイトに厳しい態度を取っていくが、過去にいた男のせいだと思われるも逆に彼女を疑った。
最後は精神崩壊しそうなケイトの危険な言動を見て、妹を遠ざけて彼女の前から立ち去る。

フローラ・フェアチャイルド(演:ブルックリン・プリンス)

代表作に『フロリダ・プロジェクト/真夏の魔法』、『ゴリラのアイヴァン』などがあります。

屋敷に住む兄妹の妹。前任者の家庭教師が辞めていたが、代わりに来たケイトを歓迎していた。

広い屋敷の中を説明しながら、知識を披露していくが、ケイトに正されて少し不機嫌になる。
戻ってきたマイルズと仲良く遊んでいて、兄と違ってケイトが辞めないように約束をした。
極度に外へ出る事を怖がっていて、ケイトに連れ出される時に泣き出して口を利かなくなる。
最後は勝手な妄想で自滅するケイトに恐怖を持ち、兄に助けられてそのまま立ち去った。

ミセス・グロース(演:バーバラ・マーテン)

代表作に『ハムレット』、『誘拐交渉人/裏切りの陰謀』などがあります。

長年に渡ってフェアチャイルド家に仕えている使用人の老女。フェアチャイルド家のルールを固く守っている。

新しく家庭教師として赴任してきたケイトを案内し、フェアチャイルド家のルールを教える。
あくまで使用人の立場を守っていて、マイルズやフローラが一般人とは違うと強調していた。
勝手に自滅していくケイトを怪しく見て、母親からの手紙を見てから病気だと知り警戒する。
最後は亡霊を見るようになったケイトの影響で、実際に目撃して高所から落ちて死亡した。

ローズ(演:キム・アディス)

代表作に『007/スペクター』、『インビジブル/暗殺の旋律を弾く女』などがあります。

ケイトとルームメイトをしている女性。ケイトが家庭教師として出ていく事に不満を漏らしていた。

唯一、ケイトの悩みを聞いてくれる貴重な存在として、家庭教師をする彼女に電話をした。
慣れない状況で電話を受けると、辞めたいと話すケイトに賛同して帰ってくるように話した。
最後はケイトが戻ってくると思ったら、なぜかフローラとの約束を優先されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はヘンリー・ジェイムズの小説『ねじの回転』を基に実写映画化しています。
この作品は過去に三度の映画化と一度のドラマ化とオペラ化しています。
以前にジャック・クレイトンが監督を務めた『回転』を鑑賞しているので、今回はそれとの比較となります。
大まかな設定は同じであるが、主人公が家庭教師となる描き方が少し違っていて、これは時代に合わせていると思います。
『回転』ではなかなか就職できなかった主人公がようやく手にした仕事だが、本作は単純に主人公と似た境遇と上層部からの指示となっている。
そのせいで本作における主人公が家庭教師に固執する理由が薄くなって、明らかに行動が少しおかしい状況になっています。
以前鑑賞した『回転』では徐々に主人公が依存体質を発揮して、最終的に勝手な暴走でとんでもない状況を招いていくのです。
それに対して、本作の主人公は同情だけで自分の能力以上に干渉して、結果的に自滅していくような印象しかなかったです。
つまり、本作の主人公はとても頭が悪く見えてしまい、一人でヒストリーを起こして意味もなく暴走しているようにしか見えない。
一度は家庭教師を止めるチャンスがあって、留まる理由がないのに、そこに固執するところに説得力を感じられなかった。
結局、本作ではより主人公の目線で物語が展開していくので、勝手に狂った人間の視点だと支離滅裂な状況になるのは当然だろうと思えます。
ホラー色を出そうと音や急に人が現れるビックリ演出についても、どれも似たようなパターンで逆にうるさく感じる。
そんな細かい演出しているクセに、物語の核心に迫る説明がほとんどなく、もう主人公の妄想ですべて片付けようとするのはダメだと思いました。
確かに『回転』でも主人公の暴走が悲劇を起こすが、本作は単純に主人公が自滅しただけだから何を伝えたいのか分からなかった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました