【シャン・チー/テン・リングスの伝説】VD-634

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アクション

作品データ

公開年月 2021/09/03
ジャンル アクション
原作 スティーヴ・エングルハート、ジム・スターリン 『シャン・チー』
監督 デスティン・ダニエル・クレットン
脚本 デスティン・ダニエル・クレットン、デヴィッド・キャラハム、ほか
製作 ケヴィン・ファイギ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス(購入Blu-ray)

あらすじ

アメリカのサンフランシスコ、平凡なホテルマンとして暮らすシャン・チーだったが、彼は犯罪組織を率いる父から武術を叩き込まれた。
しかし、シャン・チーは組織の後継者になる運命を拒絶し、父と袂を分かつと、自分が持つ力を封印してひっそりと生きていた。
父が伝説の腕輪“テン・リングス”を操り世界を脅かすと、シャン・チーは封印していた力を解き放ち立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ショーン/シュー・シャン・チー(演:シム・リウ)

代表作に『Kung Fu Cops』、『Women Is Losers』などがあります。

主人公。サンフランシスコで駐車係をしている。父親のウェンウーから暗殺者になる訓練を受けている。

母親を失ってから父親から厳しい訓練を受け、最初の暗殺を遂げるも家に帰らずアメリカに行く。
ペンダントを狙われてケイティに正体がバレると、妹の危険を察知してマカオへ助けに行った。
ター・ローの村で伯母から母親について話しを聞き、封印を解こうとした父親に止めようとした。
最後は父親から腕輪を託され、闇の生き物を倒し、ウォンに呼びされて新たな世界に踏み込む。

ケイティ(演:オークワフィナ)

近年の出演作に『フェアウェル』、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』などがあります。

ヒロイン。ホテルの駐車係。シャン・チーとは高校時代からの友人で、家族ぐるみの付き合いをしている。

運転に自信を持っていて、シャン・チーや弟からも褒められるほどの腕前を持っている。
レーザー・フィストの襲撃でシャン・チーの正体を知って、一緒にマカオまで同行していた。
ター・ローの村では弓矢の扱いの訓練を受けて、闇の生き物の親玉に一撃を加えて助けた。
最後は友人たちとター・ローでの出来事を話すと、ウォンがやって来て違う人生を歩むと知る。

シュー・シャーリン(演:メンガー・チャン)

本作が長編映画デビュー作となります。

ウェンウーの娘でシャン・チーの妹。一流の暗殺者に育てられた兄と違って武術を一切教えてもらえなかった。

母親が亡くなって父親がテン・リングスを立ち上げると、訓練を受ける兄の影で独学で体得する。
兄が帰らず誰も頼れないと悟って、16歳の時に逃亡してマカオでナイトクラブの闘技場を開く。
ペンダントを奪いに来た父親と再会すると、母親の助ける声の可能性を信じてター・ローに行く。
最後は兄と協力して闇の生き物を倒し、テン・リングスの新たなリーダーとして再建させた。

イン・ナン(演:ミシェル・ヨー)

近年の出演作に『コンティニュー』、『ラスト・クリスマス』などがあります。

ター・ローの守護者。イン・リーの姉でシャンチーとシャーリンの伯母。一族とともに扉を守っている。

トレヴァーの友人の案内でター・ローへたどり着いたシャン・チーたちを温かく出迎えていた。
妹が遺した息子と娘の為に作ったター・ロー製の衣服を渡し、村の歴史について説明していた。
ウェンウーの襲撃を予想していて、闇の生き物たちを封じる扉を死守する為に準備をさせた。
最後は闇の生き物を撃退し、シャン・チーたちが親玉を倒した事で平和が訪れて感謝していた。

トレヴァー・スラッタリー(演:ベン・キングズレー)

近年の出演作に『ロックダウン』、『紅海リゾート/奇跡の救出計画』などがあります。

テロリスト集団「テン・リングス」のリーダー“マンダリン”を名乗った男。リバプール出身の舞台役者。

アイアンマンによって組織が崩壊し、連邦刑務所に服役していたが、ウェンウーが脱獄させた。
当初は偽物を騙った事で処刑されるはずが、咄嗟にマクベスの演技をした事で命が助かった。
捕まったシャン・チーたちと会うと、ター・ローの生き物の代弁者で村へ連れて行くと話した。
最後は闇の生き物が襲撃すると、死んだふりをしてやり過ごし、そのまま留まっていた。

ウォン(演:ベネディクト・ウォン)

近年の出演作に『どん底作家の人生に幸あれ!』、『ジェミニマン』などがあります。

「カマー・タージ」で図書館の司書をしていた魔術師。ドクター・ストレンジの良き相談相手で盟友。

シャーリンが運営するナイトクラブの闘技場でアボミネーションと対決して勝利を手にした。
控室ではアボミネーションと親しげに会話し、彼の家に送り届ける為に扉を開いて去った。
ター・ローでの戦いを終えたシャン・チーとケイティの前に現れ、二人を図書館へ連れて行く。
最後は腕輪の分析をするもよく分からず、シャン・チーたちを歓迎して一緒にカラオケで楽しむ。

イン・リー(演:ファラ・チャン)

代表作に『テイル・フロム・ダーク2:奇幻夜』、『恋するパイロット』などがあります。

ウェンウーの妻でシャン・チーの母親。元々はター・ローの村に入る門を守っている女戦士。

世界のすべてを手に入れたウェンウーがやって来ると、腕輪を繰り出した攻撃を難なく捌いた。
ウェンウーに惹かれていくと、ター・ローからの許しを受けず、力を置いて村を立ち去った。
シャン・チーとシャーリンを産んで家族で平穏に過ごし、子供たちにペンダントを託した。
最後は夫に恨みを持つ組織の襲撃を受けて、子供たちを守る為に挑むも圧倒的な数に倒された。

レーザー・フィスト(演:フロリアン・ムンテアヌ)

代表作に『クリード/炎の宿敵』、『ヴァイオレンス・オブ・アクション』などがあります。

犯罪組織「テン・リングス」のメンバー。大柄で右腕に特殊な熱を帯びるブレードを装着している。

ター・ローの村を示すペンダントを奪う為、カリフォルニアにいるシャン・チーを襲った。
狭いバスの中でブレードを振り回すも当てる事ができず、逃げられるもペンダントを手に入れる。
ター・ローの村でテン・リングスの兵士と村人を襲ったが、闇の生き物に恐れて共闘を受けた。
最後は村人と闇の生き物と戦い、新たなテン・リングスのリーダーになったシャーリンに従う。

デス・ディーラー(演:アンディ・リー)

代表作に『Luc Van Tien:Kungfu Hustlel』、『The Paper Tigers』などがあります。

犯罪組織「テン・リングス」のメンバー。ウェンウーに長らく仕えてきた暗殺者で特徴的な覆面をしている。

妻を失って息子を鍛えようとするウェンウーに代わって、シャン・チーを鍛錬する師となった。
当初は圧倒的な力でシャン・チーを叩きのめすが、成長した彼に追い詰められて負かされる。
シャーリンのペンダントを奪う為にマカオへ来ると、シャン・チーと互角の戦いを演じる。
最後はター・ローの村で闇の生き物が襲撃して、シャーリンに攻撃しようとして魂を奪われ死亡。

シュー・ウェンウー(演:トニー・レオン)

近年の出演作に『モンスター・ハント/王の末裔』、『レイダース/欧州攻略』などがあります。

シャン・チーの父親で犯罪組織「テン・リングス」のリーダー。10個の腕輪で1000年間も生きている。

世界のすべてを手中に入れたが、ター・ローの門でイン・リーと出会って心を入れ替えていた。
妻を失ってからテン・リングスを組織して、助ける声を聞いて息子と娘を家に呼び寄せた。
ター・ローの村で妻が囚われていると信じて、闇の生き物を封印する扉の破壊を行ってしまう。
最後は妻じゃなく闇の生き物を解放したと理解し、魂を寸前に腕輪を息子に託して死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第25作目となります。
この作品はフェーズ4における2作目の映画となり、初のアジア人を主人公となっています。
原作におけるシャン・チーはフー・マンチューというキャラクターの息子で、これには様々な権利の問題がありました。
その為、マーベル・シネマティック・ユニバースにおいても、オリジナルの設定に変更されていました。
『アイアンマン』の宿敵であるマンダリンの設定を引き継いで、アレンジした上でシャン・チーの父親かつ宿敵に設定されました。
更にマンダリンの象徴でもある10個の指輪から、腕輪に変更されているが、これは偽物と被らない事を避けたからだという。
同時に10個の指輪が持っていた力も変更されており、エネルギーの放射よりも物理的な攻撃になっていました。
『ブラックパンサー』では初の黒人スーパーヒーローが主人公となり、良く分からない大ヒットをしていました。
それに対して、本作はほぼアジア人で固めたキャストでも、大ヒットを記録して、見事にMCUの仲間入りをした。
何より中国の要素を多く取り入れた本作では、それまでなかった雰囲気でMCUに新たな世界観を広げてくれました。
それと、超大作で初の主演に抜擢されたシム・リウは正直知らなかったが、シャン・チーとしての説得力があったと思います。
ただ、どうしても今までのMCUとはまったく違う雰囲気なので、このまま素直に溶け込むような印象は正直ないと感じます。
今後の展開次第でシャン・チーがMCUの一員に溶け込んでいくだろうが、どのような方向性で行くかで変わっていくだろうと思います。
それと、『アイアンマン3』で不評を買ったベン・キングズレーが演じたマンダリンを救済する措置は素晴らしかったです。
マーベルはディズニーと組んで本当に良かったと思える部分で、不遇なキャラクターも救うだけの余裕があるから安心して鑑賞ができます。

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