作品データ
あらすじ
オンボロ船“ラ・キーラ号”で観光客相手にクルーズ・ツアーを行う船長のフランク。
どこか胡散臭いところを見せるが、フランクは危険なアマゾンのジャングルを知り尽くした頼れるガイドとして評判を持つ。
そんなフランク船長は今回乗せたのは、父親の汚名を晴らせたい植物博士のリリーで“不老不死の花”を探し求めるのだった。
登場人物&出演者
・フランク・ウルフ船長(演:ドウェイン・ジョンソン)
近年の出演作に『レッド・ノーティス』、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』などがあります。
オンボロ船“ラ・キーラ号”の船長。アマゾンのジャングルを隅々まで知り尽くしている。つまらないジョークを口にする。
ニーロから多額の借金をしてエンジンを取られるが、リリーたちを案内役として奪って逃げた。
ヨアヒム王子からの攻撃を受けて逃げ出し、矢じりを狙っていてリリーにブチ切れられてしまう。
その正体はアギーレと兄弟同然に育ち、呪いを受けるも裏切って花を求めて400年生きていた。
最後は自己犠牲でアギーレたちと封印されるが、リリーから花をもらい復活してロンドンに行く。
・リリー・ホートン博士(演:エミリー・ブラント)
近年の出演作に『クワイエット・プレイス/破られた沈黙』、『メリー・ポピンズ/リターンズ』などがあります。
ヒロイン。植物博士。行動的で走りながら物事を考えるタイプ。アマゾンにある“月の涙”を探し求める。
王立人類学冒険協会から矢じりを持ち出し、ヨアヒム王子から奪ってアマゾンへと向かった。
フランクを案内役にして目的地を目指し、彼が地図を書いた測量士と知って親近感を覚えていく。
サムから大木の場所を聞いて、ヨアヒム王子に弟を人質にされて謎を解いて花びらを見つけた。
最後は人類の為より封印されたフランクの為に花を使い、彼とロンドンで自動車を運転していた。
・マクレガー・ホートン(演:ジャック・ホワイトホール)
代表作に『マザーズ・デイ』、『くるみ割り人形と秘密の王国』などがあります。
リリーの弟。行動的で暴走する姉と違って消極的。7歳の時に凍傷で足の指を二本失っているらしい。
父親から聞いた物語を実現させたい姉に振り回されるが、危険な冒険でも仕方なく付いて行く。
アマゾンでの粗暴で不衛生な状態に呆れているが、フランクとは次第に気が合うような仲になる。
プカ・ミチュナ族から情報を得るが、アギーレの襲撃で足を骨折してヨアヒム王子に捕まった。
最後はヨアヒム王子にパンチを繰り出して倒し、ロンドンに戻って協会の支援を断っていた。
・サム(演:ベロニカ・ファルコン)
代表作に『パージ:フォーエバー』、『ムクドリ』などがあります。
アマゾンのジャングルに暮らすプカ・ミチュナ族の酋長。訪れる外部の人間を捕まえて食べるという噂を持つ。
実際は長らくアマゾンにいるフランクと友人で、バイト料をもらって彼の演出を手伝っている。
“月の涙”の場所を記す文字が読めて、リリーたちに道しるべの言葉を教えてくれた。
アギーレたちの襲撃を受けて部族で反撃をして、リリーに矢じりを渡して弱点を教えた。
最後はケガしたマクレガーをカヌーで送るが、ヨアヒムの潜水艦に遭遇して一目散に逃げた。
・ニーロ(演:ポール・ジアマッティ)
近年の出演作に『孤独なふりした世界で』、『プライベート・ライフ』などがあります。
ポルト・ヴェーリョで酒場と船会社を経営している。川でフランク以外の船を所有している。
フランクに多大な借金を負わせていて、ジャングル・クルーズをする彼に返済を求める。
遠く及ばない金額を渡されると、すべて返してもらう為に船のエンジンを取って担保にする。
マクレガーに案内役を交渉されて承諾するが、リリーを騙すフランクに遭遇していた。
最後はヨアヒム王子から逃げるフランクたちに巻き込まれ、すべての船を壊されてブチ切れる。
・ヨアヒム王子(演:ジェシー・プレモンス)
代表作に『バトルシップ』、『ザ・マスター』などがあります。
ドイツ帝国の王子。アマゾンのジャングルにある“月の涙”を手に入れて世界征服を企んでいる。
王立人類学冒険協会でリリーに矢じりを奪われ、正体がバレた事でその場の人間を殺害した。
リリーが矢じりを持っていると知って、アマゾンに行くと分かって潜水艦で追っていった。
アギーレとその部下と取引をして復活させ、マクレガーを捕まえて大木のある場所へ向かう。
最後は花の独占しようとアギーレに攻撃され、マクレガーのパンチと岩の下敷きになって死亡。
・ドン・ロペ・デ・アギーレ(演:エドガー・ラミレス)
代表作に『ドミノ』、『YESデー/ダメって言っちゃダメな日』などがあります。
400年にアマゾンを訪れたスペイン人の征服者。病気の娘を治す為に“月の涙”を部下たちと探し求めた。
瀕死状態で花を守る部族に助けられるが、大木の場所を強引に聞き出そうと村を破壊していた。
族長の魔術で川から離れられない呪いを受け、裏切ったフランクによって洞窟に封印された。
ヨアヒム王子によって復活すると、部下を引き連れて矢じりを一度手に入れるもまた奪われた。
最後は大木の場所で花びらを手に入れようとして、フランクの自己犠牲でまたも封印された。
感想
[個人的な評価]
本作はディズニーランドのアトラクション『ジャングルクルーズ』を実写映画化した作品です。
この作品は新型コロナウイルスの影響を受けて劇場公開と同時にディズニープラスで同時配信公開が行われています。
今回はディズニープラスから早くも動画配信にて鑑賞ができたのは素晴らしく、その懐の深さに感心しています。
ディズニーランドのアトラクションの実写映画化と言えば、以前に『パイレーツ・オブ・カリビアン』もそうでした。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは全5作で大ヒットしており、それに続けるような作品だと感じました。
しかも、本作は『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊』に似ていて、なんだか連想させるような構成でした。
主人公であるフランク船長はジャック・スパロウを彷彿とさせるクセのあるキャラクターで、不老不死の点でも共通していました。
更にディズニー・ヴィランズとなるアギーレやその部下についても、ジャングルと同化したせいでモンスターになった点も似ていました。
ヒロインが無鉄砲という点も似ていましたので、これは製作側が意図的に似せているような印象を持ちました。
しかし、決定的にジャック・スパロウを演じたジョニー・デップと、本作の主人公フランクを演じたドウェイン・ジョンソンでは差が付きました。
なんと言っても、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを支えたジャック・スパロウというキャラクターはあまりにも濃かったです。
ドウェイン・ジョンソンも愉快なキャラクターを演じたが、ジョニー・デップと比べてしまうと個性が弱いように感じました。
それに世界観としても、ファンタジーな世界観の『パイレーツ・オブ・カリビアン』の方がずっと魅力的でした。
シリーズ化を狙うならば、本作では少し力不足であり、残念ながら『パイレーツ・オブ・カリビアン』ほどにはならないと思いました。
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