作品データ
あらすじ
東南アジアの海域で調査団の乗った船が猛烈な嵐に巻き込まれ、とある小島に漂着する。
そこには人の体内に入り込む吸血ヒルや人喰い花が咲き乱れ、その背後に人間の武器など通じない巨大なメガ・クロコダイルが君臨する。
財閥グループの若き女会長コン・ミンジュー行方不明となった弟を探す為、中国人居住区に住むルオ・ハンに調査を依頼するのだった。
登場人物&出演者
・ルオ・ハン(演:リ・グアンピン)
代表作に『血证1928』、『龍吟詔』などがあります。
主人公。アジアを代表する生物学者で探検家。過去に調査している時に恋人を失って世捨て人になる。
弟の救出にミンジューから依頼され、一度は断るも強い意志を感じ取り仕方なく引き受けた。
島での危険をスティーヴたちに話し、文句を言うパンを制しながら巨大ワニの存在を知った。
弟を救出してミンジューが捕まり、恋人のような失敗をしないと決め助ける作戦を展開する。
最後は巨大ワニを誘い出す作戦で見事に燃やして、迎えのヘリがやって来て生還を果たした。
・コン・ミンジュー(演:グオ・シーウェン)
代表作に『特种保镖2』、『筒子楼超人』などがあります。
ヒロイン。「財新グループ」の若き女会長。地獄島に弟が遭難した事でルオ・ハンに道案内を求める。
ルオ・ハンの素性を知っていて、地獄島で恋人を助けられなかった過去を遠慮なく抉った。
島の危険な生物でボディガードがケガし、スティーヴが逃げようと宣言してブチ切れていた。
ようやく弟と再会を果たすも、直後に巨大ワニの襲撃で洞窟に連れ出されスティーヴを発見。
最後はルオ・ハンたちの作戦によって救い出され、迎えのヘリがやって来て生還を果たした。
・コン・ズーハオ(演:シュンチェン)
代表作に『带你飞之断片』、『爆裂拳手』などがあります。
ミンジューの弟。大学生。生物学を専攻している。会社を継ぐのがイヤで姉に任せて世界へ飛び出した。
地獄島の近くまでやって来るが、地形のせいで船が座礁して他の調査員と上陸していた。
待ち構えていたワニたちに襲われるが、なんとか逃げ出して島にあった研究室に避難した。
ルオ・ハンたちと合流して救出され、再会した姉を巨大ワニに連れ去られ助けようとした。
最後はルオ・ハンの作戦に乗じて巨大ワニを協力して倒し、迎えのヘリがやって来て生還。
・パン・アン(演:グアン・シェニュン)
本作が長編映画デビュー作となります。
「財新グループ」の会長補佐。弟を探したいミンジューの代わりにルオ・ハンの交渉役をしていた。
金を積んでもまったく興味を示さないルオ・ハンにブチ切れるが、ミンジューに代わられる。
一度断られ他の探検家を探すが、ルオ・ハンが引き受けるとボロい飛行機に文句を口にした。
島に到着して文句ばっかりを口にしたが、ズーハオを助ける事やミンジューを守ろうとした。
最後は一度逃げようとするも戻ってきてルオ・ハンたちを助け、最終的に生還を果たした。
・スティーヴ(演:トーマス・フィケ)
代表作に『Yi bu zhi yao』、『1921』などがあります。
ミンジューのボディガード。元軍人で昔の仲間とミンジューに雇われている。何があると暴力を使う。
地獄島の道案内にミンジューたちがルオ・ハンの元を訪れ、失礼な態度からイライラする。
ルオ・ハンの案内で地獄島にやって来ると、凶暴な生物たちの脅威に対してブチ切れていた。
ワニに仲間たちが食い殺され、自分の命を第一に優先していてミンジューが怒られていた。
最後は巨大ワニの襲撃に応戦するも捕まり、洞窟でミンジューと会うも静かに死亡した。
・リュー・チー(演:チェン・リンシェン)
代表作に『Yao gun shui guo』などがあります。
調査隊の船の機関士を自称する。ちょうどワニに囲まれていたところをルオ・ハンたちに見つかった。
ミンジューのボディガードたちがワニを追い払い、ロープを使って自力で上がって失神した。
目を覚ました時にパンを襲ったが、冷静さを取り戻してズーハオを探す為に行動を共にした。
その正体が地獄島にあるガンの治療薬を研究する施設の出資者で、ルオ・ハンたちを裏切る。
最後はワニの血液を採取する為にミンジューたちを利用し、最終的に襲撃を食らい死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆるアニマル・パニックで中国製作のワニ映画となります。
近年では中国映画が豊富な資金を使って多くの作品を作り、更に香港映画からのノウハウも使っています。
ただ、個人的なイメージとしてCGなどには金を使って一流レベルだが、肝心のストーリーや演出などが三流レベルとなっている。
あまりにも多くの中国映画が出ているので、どうしても借りてしまうが、そのほとんどが上記のズレがあります。
そんな本作はワニ映画となりますが、残念ながらCGの方はお世辞にもレベルは高くなく、ストーリーも特筆したところがない。
中国映画の良いところは出演する女優はみんなキレイな方が多いけど、本作に関してメインは一人しかおらず微妙な感じでした。
モンスター級のワニについてだが、7種の生物を遺伝子的にかけ合わせた新種だが、CGのレベルがアレなので怖さはあまりなかったです。
主人公はいつもながらチートな設定となっていて、単なる生物学者の探検家で、銃が通じないワニにクロスボウで戦ってもかすり傷程度で済んでしまう。
しかし、本作で一番ヤバい登場人物だったのは、弟を助ける為に地獄島へ行かせるヒロインの考え方でした。
明らかに命の危険があるような任務でヒロインはボディガードを金で雇っているが、逃げようとする彼らをありえないぐらい侮辱していた。
普通に考えれば、いくら金をもらているとは言え、自分の命が一番のは当然で、それを守ろうとする行動に文句を言うのは明らかにおかしいです。
なので、本作で一番ヤバいのは弟の為に他人を犠牲にする精神で、さすがは大企業をまとめる会長と言えるだろうと思います。
もうファンタジー系の中国映画は借りるつもりはないが、本作がワニ映画という事で借りたが、二度と借りたいとは感じないレベルでした。
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