作品データ
あらすじ
アメリカのとあるビーチで人間の死体が発見され、当初はサメによる被害と思われていた。
しかし、検死の結果で焼死である事が判明し、その被害者は宇宙人によって殺害される事実が発覚する。
本格的な地球侵略を開始した宇宙人はマインドコントロールでサメを操り、町の住民は次々と犠牲になるのだった。
登場人物&出演者
・ケイ・ラドキ(演:ジェニー・ルッソ)
代表作に『ハウス・シャーク』、『モンスターモーテル』などがあります。
主人公。セラピスト。同じくセラピストだった父親が亡くなって、“アブダクションの会”の患者を引き継ぐ。
父親がいなくなった事でセラピーが受けられない患者に話しを聞いて、親身に治療を施した。
海辺で人間の頭部と思われる物体を発見し、すぐにアランへ連絡して調査を依頼していた。
宇宙人にマインドコントロールされた母親に襲われるが、ネズボに助けられアランと合流。
最後はマークとスローンが宇宙船を破壊し、サメも宇宙人を倒し、アランとともに生還した。
・アラン・カーソン(演:タイタス・ヒムルバーガー)
代表作に『フランケンジョーズ』、『Noah’s Shark』などがあります。
水上警察の警察官。アフガニスタンの戦場でも戦った元兵士。あと3日で仕事を辞めて大学へ通う予定。
ケイから連絡を受けて、海辺で人間の頭部を発見すると、調査の為にボートで海へ出ていく。
検屍官からの結果をケイに伝えると、ネズボが宇宙人の襲来を言われて海へ調査に向かう。
海でマークとスローンたちが宇宙人に襲われるところを見て、ケイと対応しようとした。
最後はマークとスローンが宇宙船を破壊しサメたちに助けられ、彼らと約束して海から出た。
・ミュリエル(演:ヨリエ・カナレス)
代表作に『フランケンジョーズ』、『ビッグ・クラブ・パニック!』などがあります。
ケイの母親。夫を亡くした事でケイがセラピーを引き継ぐ為に新しい家にやって来ようとした。
電話から娘のセラピーについて文句を言っていたが、実は自身も精神に問題を持っていた。
車を運転しているところで宇宙人によってマインドコントロールされ、ケイの家を目指した。
道中に歩いていたネズボをはね、ケイの家に到着するとなぜか彼女を殺そうと襲いかかった。
最後は急いで追いかけてきたネズボに止められ、ナイフで彼を刺すも銃を食らって死亡した。
・ネズボ(演:スティーヴ・ディアスパラ)
代表作に『ナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョン』、『猿の帝国/女囚戦記』などがあります。
ケイの父親がやっていたグループセラピー“アブダクションの会”で治療を受けていた一人。
過去に宇宙人によって誘拐され、体中を調べられたトラウマから悪夢に苛まれる日々を送る。
父親の急死でセラピーの引き継ぎをするケイと話し、宇宙人の悪夢が酷くなっていると話す。
実際に宇宙人が来ていて、侵略が始まるとして信じないケイとアランに話してどこかへ去る。
最後はマインドコントロールされたミュリエルを止めて、ケイを助けるも相討ちで死亡した。
・ベネット(演:ティム・ハッチ)
代表作に『London After Midnight』、『Noah’s Shark』などがあります。
スローンとマークに雇われたダイバー。過去にサバイバル番組に出演したが、すぐに脱落している。
実際は金玉をヘビに噛まれてしまい、契約書のせいで訴える事ができず番組から去っていた。
地元のバーでビリヤードを楽しんでいて、スローンの話しを聞いてダイバーとして雇われる。
Uボートの金塊を見つける為に早速と海へ潜り、操られるサメと宇宙船を見てすぐに逃げた。
最後は信じないスローンとマークに説明するが、背後から宇宙人に襲われ抵抗できず死亡。
・スローン(演:ジェフ・カーケンドール)
近年の出演作に『フランケンジョーズ』、『ビッグフットVSゾンビ』などがあります。
トレジャーハンターの一人。祖父から金塊を積んだUボートが沈んでいる話しを聞いて発見しようとする。
最初に雇ったダイバーがなかなか帰って来ず、マークから裏切られたと言われ次の人を探す。
ベネットを雇って再び海へ出ると、今度は宇宙人の襲撃を受けてマークと慌てて逃げ出した。
お宝の発掘を邪魔されたくない為に、持っていた爆雷を海中へ放り出し急いで陸へ向かった。
最後はマークが宇宙人によって消滅させられ、爆雷が起動して宇宙船を破壊して助かった。
・マーク(演:マーク・ポロニア)
近年の出演作に『ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲』、『ジュラシック・ビースト』などがあります。
トレジャーハンターの一人。スローンの話しを聞いて、ボートを出して金塊を積んだUボートを探していた。
一時間以上も潜っていたダイバーが帰って来ない事から、裏切られたと話して立ち去った。
次のダイバーとしてスローンがベネットを雇うが、過去に彼がサバイバル番組に出たと話す。
宇宙人によってお宝発掘の邪魔されるとして、片付ける為に用意していた爆雷を設置する。
最後は陸に上がって宇宙人に攻撃され、銃で応戦するもビームを食らって消滅してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きマーク・ポロニアが監督を務めたサメ映画となります。
もちろん、今回もサメ映画好きの有志たちによってDVD化した作品となっています。
いつもながら強引にストーリーを進める為に登場人物を動かしますが、今回も例に漏れずやってくれました。
明らかに意味のない行動から無理やり物語を展開させるところは、さすがにマーク・ポロニア監督の演出と言えるだろう。
不自然すぎる動きであっても、違和感をまったく意に介さず貫き通すマーク・ポロニア監督の凄さを実感できます。
当然ながら、マーク・ポロニア監督と言えば、電撃や炎の合成シーンであって、本作でもしっかりと使ってくれました。
そこら辺はファンたちにとってのサービスであり、これこそマーク・ポロニア監督の演出だと感じさせるシーンです。
何度も使われるフリーで使える資料映像も随所にねじ込んで、尺稼ぎをしながら宇宙人の侵略とサメの脅威を同時に描いています。
宇宙人の造形は頑張って作った感じで、一人がメタボ気味な点では愛らしい部分があります。
どうやら宇宙人たちの目的は地球の生態を調査して、成功しているか失敗しているか確認する為にサメなどを操っていた感じです。
ただ、真の目的についてはちゃんと説明されていないので、実際は何しに来たのかよく分からないとしか言えません。
そんな本作ではマーク・ポロニア監督が自らトレジャーハンターになって、常連であるジェフ・カーケンドールと一緒に演技をしていました。
いつもはすぐに退場する役でしたが、なぜか今回はかなり物語に食い込んでくるキャラクターになっていて、ラストでのバトルは印象深かったです。
しかしながら、いつものマーク・ポロニア監督の作品なので、彼を知っている人は楽しめるが、知らない人には地雷映画にしか感じられないはず。
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