作品データ
あらすじ
ハイスクールの卒業イベントとしてやって来たアミューズメント・パーク。
仲間たちと一緒にジェットコースターに乗り込んだウェンディは、その瞬間、壮絶な事故の予知夢を見てパニックに陥る。
結局ウェンディと仲間たちは係員によって降ろされ、その直後にジェットコースターは本当に事故を起こしてしまう。
九死に一生を得たウェンディたちだったが、免れたはずの“死の運命”は形を変えて彼女たちを狙うのだった。
登場人物&出演者
・ウェンディ(演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
代表作に『ザ・リング』、『スカイ・ハイ』などがあります。
主人公。高校卒業記念で遊びに来た遊園地で、ジェットコースターの大事故を予知する。
衝撃的なフラッシュバックに悩まされ、次々と写真に映った人物の死に疑問を持っていく。
ケヴィンの情報から180便での事故と同じルートと分かって、生存者を助けようとした。
妹もリストにいると知って、三百年祭に行ってなんとか助け出して死のルートを食い止める。
最後は5ヶ月に同じ電車で妹とケヴィンと再会するが、事故に巻き込まれて列車に轢かれた。
・ケヴィン(演:ライアン・メリマン)
代表作に『イルカがいた夏』、『ザ・リング2』などがあります。
リストの九番目。キャリーの恋人。ウェンディから性格が合わないと拒絶される。
ジェットコースターではコインによって仕方なくウェンディの隣に座る事になる。
ウェンディの予知に対して最も理解し、死のルートを回避しようと一緒に解決策を探った。
三百年祭で顔に花火が爆発寸前に間一髪でウェンディが助けられて死のルートを回避した。
最後は5ヶ月後、同じ電車でウェンディとジュリーに再会するが、事故に巻き込まれ死亡。
・ペリー(演:マギー・マ)
代表作に『The Hunters』、『The Invisible』などがあります。
リストの八番目。ジュリーの友達。セリフがほとんどなくオマケみたいな存在。
ジェットコースターではジュリーの隣に乗っていたが、花火ショーで初めて分かる。
最後は馬が暴走して折れた旗の棒が飛んできて胸部を貫通してオマケに死んだ。
・ジュリー(演:アマンダ・クルー)
代表作に『アメリカン・ピーチパイ』、『エクスプラズム/怨霊の棲む家』などがあります。
リストの七番目。ウェンディの妹。生意気で反抗的でウェンディが手を焼いている。
ジェットコースターに乗っていたが、ウェンディは写真に写った幸運の腕輪で気づく。
花火ショーでビックリした馬のロープが首に絡まり引きずられるが、ケヴィンが助ける。
最後は5ヶ月後、離れて暮らすウェンディと電車で再会するも、大事故に巻き込まれて死亡。
・エリン(演:アレックズ・ジョンソン)
代表作に『Falcon Beach』、『Devil’s Diary』などがあります。
リストの六番目。イアンの恋人。小難しい事を言うイアンと同じく知識は豊富。
ジェットコースターではイアンの皮肉に付け足す小難しい事を言っていた。
イアンと同じ仕事先でウェンディたちの警告を聞くが、まったく信じていない。
最後は死を回避したイアンの次で、倒れた拍子にネイルガンが暴発して頭部を貫いて死亡。
・イアン・マッキンレー(演:クリス・レムシュ)
代表作に『幸運という名の町』、『処刑・ドット・コム』などがあります。
リストの五番目。根暗で皮肉屋。名字が街や高校と同じでコンプレックスを持っている。
ジェットコースターでは怯えていたウェンディに対して小難しい皮肉を口にしていた。
仕事先であるホームセンターでウェンディたちから警告を受けるもまったく信用せず。
一度はウェンディにより死を回避するが、エリンの死で逆恨みをしてつけ回す。
最後は飛んできた花火がクレーンのアームのロックを解除し、落ちてきた看板に圧死する。
・ルイス(演:テキサス・バトル)
代表作に『コーチ・カーター』、『クライモリ/デッド・エンド』などがあります。
リストの四番目。アメフト部の有力選手。自信家で自分の力と才能を信じている。
ジェットコースターでは騒ぎ立てたウェンディに怒り、ケヴィンと取っ組み合いになる。
アメフトの合宿でトレーニングジムで体を鍛える時にウェンディたちの警告を無視した。
最後は自分だけは大丈夫だと思った矢先、マシンが壊れて両側から落ちた重りで頭部を破壊。
・フランキー(演:サム・イーストン)
代表作に『バタフライ・エフェクト』などがあります。
リストの三番目。二年前に卒業していたが、アシュレーとアシュリン目当てに来ていた。
ジェットコースターでは順番に割り込んで、アシュレーとアシュリンの後ろに乗った。
ウェンディとケヴィンがドライブスルーに来た時、その前でのんびりと注文した。
最後は無人のトラックが暴走し、追突した衝撃で飛び出したエンジンで頭を切断して死亡。
・アシュリン(演:クリスタル・ロウ)
代表作に『クライモリ/デッド・エンド』、『YETI/イエティ』などがあります。
リストの一番目。アシュレーとは親友。金髪はアシュレーでアシュリンは茶髪である。
ジェットコースターに乗る時に列を割り込んだ女好きのフランキーに呆れる。
最後は日焼けサロンに持ってきた飲み物のせいで電気がショートし、マシンの暴走で焼死。
・アシュレー(演:シャーラン・シモンズ)
代表作に『噂のアゲインに恋した!』、『アイス・ツイスター』などがあります。
リストの一番目。アシュリンとは親友。アシュリンと色違いのセクシーな服を好んで着る。
ジェットコースターではアシュリン同様に女好きなフランキーに呆れていた。
最後は日焼けサロンでマシンが暴走し、外に出られず高温になって体が燃えて焼死した。
・ジェイソン(演:ジェシー・モス)
代表作に『タッカーとデイル/史上最悪にツイてないヤツら』、『エクストラ/テレストリアル』などあります。
ウェンディの恋人。ケヴィンは親友。常にウェンディの事を第一に思っている。
ジェットコースターで揉めていたウェンディたちを見て降りようとするがそのまま出発。
最後はウェンディの見た大事故をそのまま実現し、呆気なく死んでしまう。
・キャリー(演:ジーナ・ホールデン)
代表作に『バタフライ・エフェクト2』、『ソウ/ザ・ファイナル』などあります。
ケヴィンの恋人。ウェンディの親友。卒業したらケヴィンと別れるつもりでいる。
ジェットコースターでは絶対に前の方に座りたいと譲らず結局は一番前に座った。
最後はジェイソンと同じくジェットコースターに乗ったまま大事故に巻き込まれて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はシリーズの三作目となったが、前作のようなインパクトがかなり薄くなっている。
どうやら前作ではやり過ぎたグロテスクな死を自重して、本作はかなり抑えめである。
そのせいか、訪れる死はピタゴラ装置のような面白さが半減し、ストレートになっています。
せっかく前作で確立した凝った仕掛けでの死が薄まった本作はパワーダウンしています。
特に予知する主人公であるウェンディの性格や行動があまりにも主人公っぽくない。
予知を見る事で主人公としての立場を保っているが、前作までの主人公たちと比べて自主的な行動は少なかったです。
結局、性格が合わないはずのケヴィンが物語を引っ張っているような感じで、主人公のウェンディはただ前触れを知らせる存在になった。
一作目のアレックスは死に立ち向かおうと試行錯誤し、二作目のキンバリーも自己犠牲で死を回避していました。
しかし、本作のウェンディはただ泣いて怯えているだけで周囲に振り回されている。
主人公ならば、自主的に状況を打破する行動があるべきで、それがなかった時点でお飾りになってしまっていた。
前作までの繋がりはかなり薄く、同じ状況でただ死を回避するだけで直接的な繋がりはない。
一応、前作では登場人物たちと一作目では繋がりがあって、必然性を感じさせました。
本作はそこら辺の繋がりが一切なく、ただ同じ状況に置かれているだけの共通性しかない。
一番ヒドイ演出はオマケで死ぬ登場人物で、マトモなセリフがないまま死ぬのは本作を象徴している気がしました。
一作目から良い部分を拡大した二作目だったが、本作はそこを捨ててしまっている。
この時点でパワーダウンしているが、全体的に緊張感が薄くなっているのはかなり痛い。
本作は正式な続編というよりは、スピンオフ的な位置づけでも違和感がないほど関係性が薄く、面白味もかなり落ちてしまっていました。
リンク
コメント