作品データ
あらすじ
会社の同僚とバスに乗っていて、巨大吊り橋に差しかかった時、それが崩壊する予知夢を見て仲間と慌てて一緒に避難したサム。
予知夢は現実となってサムのおかげで幸運にも8人の男女が大事故から生き延びた。
しかし、本来は死ぬはずだった彼らを死神は見逃さず、リストに入っている者を一人ずつ死の運命の餌食にするのだった。
登場人物&出演者
・サム(演:ニコラス・ダゴスト)
代表作に『デスバーガー』、『俺たちチアリーダ!』などがあります。
主人公。リストの十番目。セールスマンとして働いて、プロの料理人を目指している。
突然、巨大吊り橋が落ちると予知して、モリーを連れてバスを降りて同僚数人を助けた。
パリに行く事が決定していたが、別れ話を持ちかけたモリーも一緒に連れて行こうとした。
身代わりを強く信じていたピーターがモリーを殺そうとするが、鉄串で突き刺して阻止した。
最後はパリ行きの飛行機に乗るが、予兆を感じ取るも手遅れで爆発炎上する中で焼死する。
・モリー(演:エマ・ベル)
代表作に『フローズン』、『最狂トワイライト』などがあります。
サムの恋人で同僚。研修へ行く前にサムの夢を邪魔しないように別れ話を持ちかけた。
サムが事故を予知して、彼が必死に懇願してそれを信じてバスを降りて助かった。
料理人としての修行を応援する為に別れていたが、サムの誘いに対して考えを改める。
唯一予知夢で死なない未来がなく、その為に身代わりを信じたピーターに狙われる。
最後はパリ行きの飛行機に乗るが、それが180便で外に投げ出され翼で体を切断し死亡。
・ピーター(演:マイルズ・フィッシャー)
代表作に『スーパーヒーロームービー!!/最‘笑’超人列伝』、『J・エドガー』などがあります。
リストの六番目。サムの同僚。デニス部長に取り入って昇進をしようと考えている。
サムが事故を予知してバスから離れるが、部長の命令で連れ戻すように出て助かる。
目の前で恋人のオリヴィアが死んで、それまでの温厚な性格が一変してしまう。
ブラッドワースの言葉を信じて身代わりを探し、それがモリーとして標的を定めた。
それでモリーを殺そうとするが、サムの正当防衛による反撃で鉄串に突き刺され死亡。
・デニス(演:デヴィッド・ケックナー)
代表作に『俺たちニュースキャスター』、『スネーク・フライト』などがあります。
リストの五番目。部長。サムの名前を覚えず、ピーターをこき使う権力主義者。
サムが事故を予知してバスから離れ、責任問題として外に出て様子を見て助かる。
恋人を亡くして気が立つピーターについて、捜査官のブロックに報告していた。
最後はロイが死んだ工場の現場に来て文句を言うが、飛んできたスパナが頭部にめり込み死亡。
・ネイサン(演:アーレン・エスカーペタ)
代表作に『13日の金曜日/2009年版』、『血と銃/BROTHERHOOD』などがあります。
リストの四番目。サムの同僚。副工場長をしているが研修による休暇でロイと揉めた。
サムが事故を予知してバスから離れ、他の人たちと様子を見に行った事で助かる。
命の危険を察知して注意するが、反射的に避けるもロイが身代わりになって順番が飛ぶ。
最後は死の運命から逃れたと勘違いして
・オリヴィア(演:ジャクリーン・マッキネス・ウッド)
代表作に『女子高生ミステリー・ナイト』などがあります。
リストの三番目。サムの同僚。色気があって、外でも平然と下着姿になるほどの自信家。
サムが事故を予知したおかげでバスから離れ、ネイサンとともに様子を見て助かった。
葬式で笑ったり、キャンディスが死んで笑ったりなど、かなりの自己中な性格を出していた。
最後は視力開腹手術中にマシンが暴走し、逃げ出すもパニックで窓から飛び出して落下死する。
・アイザック(演:P・J・バーン)
代表作に『僕らのミライへ逆回転』、『モンスター上司』などがあります。
リストの二番目。サムの同僚。何度も携帯電話が鳴って常に女の子と話している。
サムが事故を予知してバスから離れ、なぜか電話をかけながら外に出て助かった。
死んだ同僚の机から私物を勝手に持ち出し、中国のマッサージ店で針治療を行った。
最後は火災が発生して一度は助かるが、次の瞬間に落下した置物で頭部を潰され死亡。
・キャンディス(演:エレン・ロー)
代表作に『The Etiquette Ninjas』、『The Food Ditty』などがあります。
リストの一番目。ピーターの恋人。見習いとして働き、器械体操に励む女子大生。
サムが事故を予知して馬巣から離れ、ピーターの後に手伝う為に降りて助かった。
最後は平行棒をやっている時に滑り止めの粉が目に入り、落下で全身骨折をして死亡する。
・ブロック捜査官(演:コートニー・B・ヴァンス)
代表作に『ハンバーガー・ヒル』、『レット・イット・シャイン』などがあります。
巨大吊り橋での大事故の調査を担当する。予知夢を見たサムに疑いの目を向ける。
事故の生存者が次々と不可解な死を遂げる中で、調査を進めて怪しい人物をマークする。
最後はピーターが暴走してモリーを殺そうとして駆けつけるが、背後から撃たれて死亡。
・ウィリアム・ブラッドワース(演:トニー・トッド)
近年の出演作に『SUSHI GIRL』、『トランスフォーマー/リベンジ』などがあります。
検死官。死についての知識が豊富で、サムたちが巻き込まれている事を示唆した。
感想
[個人的な評価]
本作はついにシリーズの五作目となり、一作目との繋がりを意識した作品である。
一作目で衝撃的なインパクトを与え、二作目でピタゴラスイッチの仕掛けで発展しました。
三作目でなぜかマイルドな調整をされて失速するが、四作目でなんとか盛り返しました。
ついに五作目となってシリーズの定番であるピタゴラスイッチの仕掛けによる死が健在である。
本作ではミスリードをかなり強調していて、どれだけ外して死を演出するにポイントが置かれている感じでした。
二作目まで登場した検死官のウィリアム・ブラッドワースを演じるトニー・トッドが再び出ているのが大きい。
以前までは謎に包まれた人物であったが、本作では検死官として素性が分かります。
もちろん、大事故から助かった主人公たちに回りくどい助言を与える役目を果たします。
シリーズの定番で主人公が死の回避を考え、恋人が手伝うというパターンはそのままです。
ただ、本作では予知夢で死なない人物が登場して、新たな要素を加えていました。
これによって以前と違った形の緊張感を生み出そうとしているが、どうにもシリーズの中では浮いてしまっていると感じました。
その方向性は明らかに間違っていて、最大の恐怖が死のリストではなく、人間になったのは違うような気がした。
やはり、素直に死のリストを確実に実行される展開が本シリーズの魅力である。
この一人だけの暴走でおかしくなった展開だが、ラストでは懐かしい映像が観られます。
そう、上述にもあるように本作は一作目と繋がっていて、サムの乗った飛行機こそがアレックスたちが降りた180便という事実。
これはシリーズを長らく観てきた人たちに対するファンサービスだと言えるだろう。
さすがに一作目の衝撃を超える事はなかったが、過去作を彷彿とさせるギミックは非常に良かったと思います。
トニー・トッドは続編についてコメントをしたが、今のところ製作は未定となっている。
まだまだ作れるかもしれないが、本作のような方向性だけは勘弁して欲しいです。
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