作品データ
あらすじ
キンバリーはこの日、友人たちとドライブ旅行に出かけるが、彼女の運転する車がハイウェイに差しかかった時、突然恐ろしい予知夢を見る。
それはハイウェイ上を疾走する大型トラックの荷台から落ちた巨大な丸太が後続車に激突したのを皮切りに、連鎖的な事故を引き起こすという夢。
そして、我に返ったキンバリーは事故を未然に防ぐ為、周りを顧みずに突然自分の車でハイウェイの入り口を封鎖するのだった。
登場人物&出演者
・キンバリー(演:A・J・クック)
代表作に『ヴァージン・スーサイズ』、『マザーズデイ』などがあります。
主人公。学生。友人たちと海へ遊びに行こうとして車をハイウェイで走らせて白昼夢を見る。
180便のアレックス同様に大事故を予知し、それを回避して後続車の人間も救った。
しかし、同乗していた友人たちは突っ込んできたトラックに追突されて彼女以外死ぬ事に。
死亡したトッドのニュースを見ていたおかげで、母親が身代わりとなって殺された。
最後は「新しい命」を正しく解釈し、一度心肺停止させて蘇生した事で死を回避した。
・バーク(演:マイケル・ランデス)
代表作に『ウォッチャーズ』、『シャッフル2/エクスチェンジ』などがあります。
保安官。ハイウェイで立ち往生していたキンバリーを助けて順番を変える事になる。
本来ならハイウェイ事故で最初の犠牲者だったが、キンバリーのおかげで助かる。
積極的に死を回避するべく立ち回り、保安官としての権限を最大限に活用していた。
実はビリーが死亡した現場に駆けつけたおかげで、同時刻で起きた事件で死を回避した。
キンバリーが「新しい命」の正しい解釈をして、彼女のおかげで生き延びる事ができた。
・クレア(演:アリ・ラーター)
近年の出演作に『バイオハザードⅣ/アフターライフ』、『オブセッション/歪んだ愛の果て』などがあります。
180便最後の生き残り。現在は精神医療センターへ自主的に入院して死を回避している。
訪れてきたキンバリーに協力を求められるが、死を回避する為に拒否してしまう。
それでも友達を助けられなかった後悔からキンバリーたちと死に立ち向かおうと協力する。
死のリストを回避する方法として「新しい命」を授けるイザベラを探すが間違っていた。
最後は病室でユージーンの様子を見ようとドアを開けた瞬間に爆発し、その衝撃で死亡した。
・ユージーン(演:T・C・カーソン)
代表作に『JUSTICE/必殺』、『AFRO SAMURAI/アフロサムライ』などがあります。
六番目の犠牲者。教師。180便について知っていたが、まったく信じていない。
実はヴァレリーの後任教師になる為に転任した事で、錯乱した生徒に刺し殺されずに済んだ。
当初は信じておらず、目の前でノラが死んでパニック状態になって自殺を図るも許されず。
その後、車の衝突で肺を負傷し、入院先で酸素吸入器から酸素が漏れて危うく窒息死する。
最後はクレアが酸素が充満した病室を開けた影響でコンセントがショートして爆発して死亡。
・ローリー(演:ジョナサン・チェリー)
代表作に『インプラント』、『ハウス・オブ・ザ・デッド』などがあります。
五番目の犠牲者。コカイン中毒者。物事を軽く考えていたが死の恐怖で態度を改める。
命が助かって家で友達とコカインを楽しむが、エバンの死を知って顔色を変えていた。
保安官の家に集まった時に命の危険を察知し、すぐにノラの死を予知していた。
実はパリで劇場に行くはずが、ラリって行けずに命が助かるもカーターの死を目撃した。
最後は爆発した車の爆風で飛んできた有刺鉄線によって胴体を切断されて死亡した。
・キャット(演:キーガン・コナー・トレイシー)
代表作に『カオス』、『ザ・インターネット2』などがあります。
四番目の犠牲者。キャリアウーマン。恋人を見つけ、家まで購入して順調な生活を送る。
ハイウェイでは仕事に急いでいたが、キンバリーの予知によって助かっていた。
実は泊まろうとした宿にチェックインできず、その原因がテリーのバス事故だと判明する。
バークの家に集まって最初は信じなかったが、ノラの死を目の当たりにしてパニックになる。
最後は車のエアバッグが作動してヘッドレストを突き破っていたパイプに頭を貫通して死亡。
・ノラ(演:リンダ・ボイド)
代表作に『ミッション・トゥ・マーズ』、『アイ・スパイ』などがあります。
三番目の犠牲者。4年前に父親を亡くしている。女手一つでティムを過保護に育てた。
ハイウェイでは息子と一緒にドライブしていたが、キンバリーのおかげで助かった。
歯医者で息子のティムを亡くし、4年前にも夫も亡くしていて絶望に浸っていた。
バークの家に集まっていたが、いつでも死を受け入れると話して立ち去ろうとした。
最後は息子の葬儀をしようとエレベーターに乗るが、首をドアに挟まれて切断されて死亡。
・ティム(演:ジェイムズ・カーク)
代表作に『X-MEN2』、『ドクター・ドリトル3』などがあります。
二人目の犠牲者。15歳の少年。シングルマザーのノラに甘やかされて育っている。
ハイウェイでは母親と一緒にドライブしていて、キンバリーの予知によって助かった。
キンバリーの証言を聞いても信じておらず、家に帰って母親にジョークを飛ばしていた。
歯医者で虫歯の治療をしていたが、実は隠れてタバコを吸っていた事を指摘される。
最後は外に出て鳩を追いかけた際、クレーンに吊ったガラス板に押し潰されて死亡する。
・エバン(演:デヴィッド・バートコー)
代表作に『ダイナマイト・グラフティ』、『AVP2/エイリアンズvsプレデター』などがあります。
最初の犠牲者。25万ドルの宝くじを当てて、幸運な男として周囲からチヤホヤされる。
ハイウェイでは宝くじで買ったカスタムカーを乗りこなし、キンバリーの予知で助かった。
警察から事情聴取されると不満を漏らし、一刻も早く帰りたいと担当者に話していた。
宝くじで当てた金で欲しいモノを買っていたが、自宅で火災が起きて慌てて外に出る。
最後は降りた先で捨てたスパゲティで転び、非常梯子が目に刺さって頭部を貫通して死ぬ。
・イザベラ(演:ジャスティナ・マシャド)
代表作に『A.I.』、『フル・フロンタル』などがあります。
配達員で臨月の妊婦。ハイウェイの事故現場に居合わせ、その様子を見ていた。
ハイウェイでの事故で事情聴取されるが、臨月という事で他の人より早く解放される。
キンバリーたちがウィリアムからのヒントで、赤ん坊で死を回避できると判明する。
盗難車の疑いで逮捕されると、出産する状態になって警察官によって病院へ運ばれる。
最後は実はハイウェイでの事故で死ぬ事はなく、死のリストにないと判明してしまう。
・ウィリアム・ブラッドワース(演:トニー・トッド)
代表作に『プラトーン』、『クロウ/飛翔伝説』などがあります。
葬儀屋。クレアがキンバリーたちと協力するべく、その道しるべを助言している。
死のリストを回避する為にキンバリーやクレアが来ると、すでに知っていていた。
ちょうどエバンの死体を処理していたところで、笑みを浮かべながら説明を始める。
最後は死の筋書きに精通するが、前回同様に回りくどい言葉でヒントを与えていた。
感想
[個人的な評価]
前作では衝撃的な内容とインパクトのある死亡シーンで大ヒットしました。
その続編という事でちゃんと前作と繋がりのある構成になっているのが最大の特徴である。
大抵の場合だと間違った方向性に突き進むが、本作はちゃんと理解した内容となっています。
前作は旅客機だったが、本作では普通にありそうなハイウェイから物語が始まります。
登場人物たちが本来死ぬはずだったシーンはかなりの強烈なインパクトでした。
本作はピタゴラ装置の如く、連動した何かが死に繋がっていくパターンが毎回凝っている。
前作ではそこまで派手じゃなかったが、本作ではかなりパターンを明確にしています。
これによって後続の作品に法則性を与えて、シリーズ化しやすくしてくれています。
もちろん、続編という事で前作の生き残りとしてクレアが登場するが、彼女は死に勝ったワケじゃなく逃げ回っているだけ。
あれだけ奮闘していたアレックスが写真一枚で片付けられるのはちょっと寂しいが。
本作の肝となっているのはピタゴラ装置のような死に方で、一度安心させておいてからの唐突な死はインパクトがあります。
しかも、その死に方には容赦なく、キレイに死んだ登場人物はいないぐらい、みんな原形を留めていません。
やり過ぎるぐらいがちょうどいいと思えるぐらい、本作には一切の遠慮がない。
順番に死んでいくのはいいが、中盤過ぎまで丁寧に描いていたのに、終盤で時間が足りなくなって雑になったのは残念すぎました。
特に前作から登場しているクレアの死に方が呆気なく、なんだかついでに処理された感じがして非常にもったいないと思った。
前作同様に生存者は二人となったが、今一つ納得できる感じではなかったです。
それでも、死ぬと分かっているのに楽しめるのは、ピタゴラスイッチのようなパターンを確立した本作の貢献度は大きいと思いました。
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