作品データ
公開年月 | 2013/10/03 |
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ジャンル | パニック/コメディ |
原作 | なし |
監督 | マーク・ピロー |
脚本 | マーク・ピロー |
製作 | マーク・ピロー、ジム・レイネイ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
バカンスで訪れたメキシコのティファナで青年ヴォルドーは、シリクイウシガエルにレイプされ、肛門科の医者から前立腺に毒が浸食している事実を告げられる。
ヴォルドーは日本人の医者ワンサムサキによる日本に伝わる呪術を頼りに治療を試みるが、それが原因で尻が彼の体を離れ、意思を持つようになる。
ロサンゼルスを飲み込むほど巨大化したヴォルドーの尻に対し、ワンサムサキは従兄弟の怪獣退治の専門家タシラを日本から呼び寄せるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
某動画サイトでネタにされ、一部では有名になったクソ映画。
残念ながらまったく知らなかったので、当然のように借りたのは言うまでもない。
もうタイトルからにじみ出るクソ映画感だが、これが果たしてバカ映画としてレベルアップしているのか気になるだろう。
本作は確かにバカさ加減が全体を支配しているが、どうにもバカ映画としては不完全である。
製作側はストーリーや登場人物の設定で遊んでいるけど、なんだかバカに徹しきれない部分があったように感じられた。
そもそもスタートがバカすぎるけど、あくまで製作側が楽しんでいるのであって、それは決して観ている側を意識しているワケじゃない。
この違いによって本作がバカ映画になり損なった大きな原因だと感じました。
バカ映画というのは基本的に設定や物語がぶっ飛んでいるが、その根底には観ている側を楽しませようという工夫が随所にみられる。
しかし、単純に製作側のおふざけだけで作った映画では観ている側に退屈さを与えてしまう。
いわゆる芸人の内輪ネタトークと同じで、本人たちが楽しんでいるだけで、第三者である観ている側が蚊帳の外にいる。
そうなってくると、現場と作品を観ている側との熱量に差が生じ、結果として一番優先するべき箇所を喪失している。
本作は製作側だけが楽しんでいるように見え、後半で盛り上がるはずなのにグダグダとなったのはかなり痛いです。
バカにバカを重ねてとんでもない展開になるべきだが、本作では予定調和になりすぎて面白味に欠けてしまっている。
製作側は整合性を取ろうとした結果、このような事態を引き起こし、更に内輪ネタで盛り上がった要因も加わって、なんだか微妙な流れになった。
その根底にあるのは怪獣映画だからどうしてもベースを崩したくなかったのだろう。
でも、そこを破壊してこそバカ映画なので、この微妙なバランスが悪い方に出てしまったのは非常に残念であった。
ただし、ここまで下ネタを堂々と怪獣映画にしたのは素晴らしい試みだと思います。
クライマックスでの失速、内輪ネタで満足した点などを鑑みても、本作の設定や構成は決して悪いモノではありません。
何より珍しく配給元であるアルバトロスがちゃんとした邦題をつけたのは素晴らしい。
原題は『Rectuma』で意味は「直腸」だが、邦題はちゃんと『怪獣アスラ』となっている。
多分だが、アスラは英語で尻を意味する「ass」からもじったセンスのある邦題です。
更にキャッチコピーにも「世界に“明日”はない」と何かと尻にかけています。
このように本作はアルバトロスも本気を出した文字通りのクソ映画と言えるだろう。
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