作品データ
あらすじ
あの世の世界を見る事ができるサードアイに開眼したアリアとアベルの姉妹。
二人は両親が遺した豪邸に棲み着いた悪霊一家を追い払うが、二度とサードアイは開眼する事ができなかった。
霊媒師のウィンドゥを師にして、姉妹は悪霊の未練を解消して昇天させる仕事に励むのだった。
登場人物&出演者
・アリア(演:ジェシカ・ミラ)
代表作に『サードアイ』、『Imperfect』などがあります。
主人公。サードアイに開眼して一年が経過し、ミラとの交信を試みる間に妹のアベルが殺されてしまう。
豪邸を売ってラクシュミたちの児童養護施設へ来るが、サードアイを持つナディアに出会う。
ミラの娘であるダルマから真実を聞かされ、ファドリが妹を殺したとしてあの世で見ていた。
天国から妹が来てファドリを許した事で認めて、この世に帰る時にダルマに取り憑かれた。
最後はファドリを殺してしまうが、ダルマが地獄行きになって正気を取り戻して無罪になる。
・アベル(演:ビアンカ・ヘロ)
代表作に『サードアイ』、『Makmum: The Movie』などがあります。
アリアの妹。姉がサードアイに開眼して一緒にミラの正体を明かそうとするも何も見えず。
姉がバスタブに水を張って交信を試みる間、部屋に来たミラによって殺されてしまう。
あの世で罰を受けるファドリに復讐心を持っていた姉の元に来て、彼を許すべきだと説得。
ファドリへ許しの言葉を実際に与えると、ようやく復讐心に駆られた姉が目を覚ました。
最後はファドリを解放して逃げるラクシュミたちを見て、姉を行かせて見送っていた。
・ブ・ウィンドゥ(演:チトラ・プリマ)
代表作に『鮮血のレイトショー』、『サードアイ2』などがあります。
霊媒師。サードアイに開眼したアリアとアベルたちの師匠となる。姉妹に霊的な修行をさせていた。
妹に対する思いを持つアリアの相談相手となって、過去は忘れて前に進むべきだと助言する。
児童養護施設で強力な邪心を持つダルマの霊を相談され、急いで向かってアリアを助けた。
あの世のドアを開けてアリアたちを連れ戻させるが、閉じるのが遅くてダルマが出てくる。
最後はダルマを地獄送りにするが、トアに気付いた悪霊たちの危険性をアリアに説明した。
・ナディア(演:ナビラ・ラトナ・アユ・アザリア)
代表作に『Viva JKT48』、『Sunshine Becomes You』などがあります。
児童養護施設に住んでいる少女。両親が亡くなって児童養護施設に来て二週間経過している。
幼い頃からサードアイに開眼していて、怖くなったらノートに絵を描いて気を紛らわせる。
児童養護施設にいるダルマの悪霊を感じ取り、真実を探るうちにアリアと封印を解いた。
取り憑かれたファドリに腹部を刺され、生死の境をさまよう中であの世にラクシュミと行く。
最後は天国からやって来たアベルによって生気を与えられ、ラクシュミの容姿となった。
・ラクシュミ(演:ソフィア・ラチュバ)
代表作に『Bilur-bilur penyesalan』、『Dignitate』などがあります。
ファドリの妻。夫とともに児童養護施設を経営している。以前は妹とその娘と一緒に住んでいた。
アベルを失い心機一転の為に来たアリアを歓迎したが、ナディアの言動について頭を悩ます。
夫が妹と不倫してショックを受けるが、ウィンドゥをサードアイを開眼させて助けに行く。
死にそうなナディアとあの世へ行くと、罰を受けていた夫を助け出して、この世に戻った。
最後は夫がダルマに殺され、妹を許すと、命が助かったナディアを養子として認められた。
・ファドリ(演:ジェレミ・トマス)
代表作に『Diva』、『ヴァレンタイン/ヒーロー誕生』などがあります。
ラクシュミの夫。仕事の収入と資金援助によって児童養護施設を経営する。車のいじるのが趣味。
ダルマの霊を追っていたアリアたちが封印を解いてしまい、サードアイである事がバレる。
アリアたちが交信を試みると、ラクシュミの妹と不倫してダルマが子供だとバレてしまう。
真実を知ったアベルを殺害して、ダルマに取り憑かれ、ナディアを刺して殺そうとした。
最後はあの世から助け出されるが、ダルマに取り憑かれたアリアによって首を切断され死亡。
・ミラ(演:ジェリータ・カレボー)
代表作に『Gentayangan』、『Inem Pelayan Seksi New』などがあります。
ラクシュミの妹。以前は児童養護施設に住んでいたが、強盗によって娘のダルマとともに殺されている。
何度もアリアやアベルたちの前に出現して、一年に渡って交信を持ちかけられるもできず。
ついにアベルを殺害してしまい、アリアから問い詰められるも悲鳴を上げて消えてしまう。
アリアとナディアが真実を知ってファドリに復讐心を持つが、なぜか彼を許して天国に行く。
最後はファドリに罰を与えていたダルマの説得に失敗し、ラクシュミに謝罪をしていた。
・ダルマ(演:ハディジャ・シャハブ)
代表作に『99% Muhrim: Get Married 5』ー、『Sebelum Iblis Menjemput: Ayat Dua』などがあります。
ミラの一人娘。父親が誰なのか分からず何度も母親に聞いていた。強盗によって母親と殺されている。
児童養護施設にやって来たナディアの前に何度も現れ、新しく来たアリアの前にも現れる。
二人の力で封印が解かれると、ファドリと母親が不倫した末に生まれた娘だと暴かれる。
父親に強い復讐心を持ち、あの世に連れて行くと罰を与え、アリアに共有しようと画策する。
最後はアリアに取り憑いて父親を殺害するが、ウィンドゥによって地獄送りにされてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
前作に引き続いてロッキー・ソラヤが監督と共同脚本を務めています。
『ザ・ドール』シリーズと共通する部分となりますが、ロッキー・ソラヤ監督は続編の意味が分かっていないと思います。
なぜなら、『ザ・ドール』の一作目と二作目は同じような流れになっていて、今回の続編に関してもほぼ一緒でした。
続編というのは一作目で作り上げた土台を基礎にして、世界観を広げていったり、登場人物を深堀りしたりするのが当たり前でした。
しかし、ロッキー・ソラヤ監督は予算が多くなったせいで、同じような流れの作品を作り上げているのでリメイクと言った方が正解かもしれない。
少しだけ違うだけで根本的な構造がまったく同じなので、ロッキー・ソラヤ監督にはもう少し続編の意味を知って欲しいです。
前作では古き良き古典的なホラー映画として悪くなかったですが、また同じ事を繰り返されても面白さは半減します。
何より前作で姉妹の絆を深めるドラマが展開されるのに、冒頭でいきなり否定するような展開は正直言って萎えてしまいます。
そうなってくると、前作のドラマは一体なんだったのかと思ってしまうし、それをやるなら説得力を持たせないといけない。
ロッキー・ソラヤ監督はやりたい事を実現する為に強引な展開にしてしまうので、そのせいで作品の良さを自分で潰しているような印象があります。
一番気になったのは、前作で主人公のアリアは庭師を殺害しているが、なぜか捕まる事なく普通に暮らしていました。
警察が幽霊に取り憑かれたから仕方ないで許されるはずもなく、本作でも人を殺しているのにお咎めなしなのは違和感しかない。
そもそも、このシリーズの世界に警察や法律が存在しないのかと思うしかないファンタジーな点をどうにかして欲しい。
どうやら三作目を意識したラストとなったが、どうせならファンタジー路線にシフトして思い切った感じにした方がいいかもしれないだろう。
コメント