作品データ
あらすじ
女子大生の平井由梨は日々、趣味のカメラで幼馴染みの真人と日常の風景を撮影していた。
そんなある日、由梨は自宅に差出人不明のパーティの案内が届き、真人にも届いた事から二人は軽い気持ちで参加した。
集合場所には同世代の男女5人と1人の中年男性がいて、会場となるキャンプ場に向かうも彼らは引き返す事ができないパーティに参加するのだった。
登場人物&出演者
・平井由梨(演:小坂菜緒)
アイドルグループ「日向坂46」のメンバーで、映画の代表作に『ヒノマルソウル/舞台裏の英雄たち』などがあります。
主人公。女子大生。カメラが趣味。真人と幼馴染みで写真をコンテストに出すほどの実力を持っている。
謎の招待状を受け取るが、奨学金の為に参加する真人が心配という名目で一緒に向かった。
出発前に見た日本人形からサマーキャンプの思い出が蘇り、次第にヨシコの事を思い出した。
巨大化した日本人形に招待された人間が殺されていくと、真人のおかげで無傷で逃げ出す。
最後は猟銃でヨシコの父親が撃退され、真人と日常を取り戻して再び写真を撮っていた。
・中川真人(演:萩原利久)
代表作に『イノセント15』、『十二人の死にたい子どもたち』などがあります。
ヒロイン。由梨の幼馴染み。奨学金の返済に困っている。由梨とは幼馴染みでいるが、実際は両想いでなかなか伝えられず。
謎の招待状を受け取って、奨学金を返す為に参加を決意すると、由梨も一緒に来てくれた。
キャンプ場に到着して早々、涼太が由梨を気に入って口説こうとすると微妙な気持ちになる。
巨大化した日本人形に招待された人間が殺されていき、当然のように由梨を助けていた。
最後は麻生のおかげで助けると、地元に帰って写真を撮っていた由梨の荷物を持っていた。
・涼太(演:黒羽麻璃央)
代表作に『宇田川町で待っててよ。』、『広告会社、男子寮のおかずくん』などがあります。
パーティに招待された男性。チャラチャラした態度。剣道初段の腕前を持っていると豪語していた。
似たような頭が空っぽの玲奈と並んで口達者で良くしゃべっていて、由梨が気になっていた。
真人が恋人じゃないと分かってアピールするも失敗し、巨大化した日本人形に襲われた。
コテージに逃げた由梨たちに助けを求めたが、背後から日本人形に包丁で刺されて倒れた。
最後はヨシコの誕生日パーティに強制参加させられるが、目を覚ましたせいで撲殺された。
・美咲(演:水上京香)
代表作に『ドクムシ』、『不能犯』などがあります。
パーティに招待された女性。キャバクラで働いている。参加料に興味がなく、キャンプ場に興味を持っていた。
謎の招待状について思い当たる節があって、それを確かめる為に参加を決めていたという。
実は過去に来ていた記憶を持っていて、その時にいたヨシコについて気になっていた。
同じくヨシコの事を覚えていた由梨に対して、精神を病んで一年前に亡くなったと話した。
最後は巨大化した日本人形から逃げるが、熊の罠で足が取られ、そのまま串で刺されて死亡。
・徹(演:近藤雄介)
代表作に『東京ワイン会ピープル』、『ある用務員』などがあります。
パーティに招待された男性。調子が良く変な髪型をしている。オシッコが近くて遅れそうになっていた。
ギリギリでなんとか車に乗り込んでくると、それを見ていた涼太からツッコミを入れられる。
キャンプ場に到着すると、コテージの屋根裏にあったオモチャを見つけてみんなで川に行く。
日本人形が玄関に置いてあって気持ち悪いと思ったが、バーベキューで気晴らしをした。
最後はまたもオシッコをしようするが、巨大化した日本人形に背後から首を絞められ死亡。
・まどか(演:石川瑠華)
代表作に『希望のゆくえ』、『うみべの女の子』などがあります。
パーティに招待された女性。留学の資金を得る為に参加した。口達者な玲奈に依存するような態度。
過去に来ていた事を思い出すと、出発前に見た日本人形で取り乱して外に出ようとしていた。
コテージの玄関で日本人形を見て驚いてしまい、それを見ていた玲奈に安心させられていた。
実は玲奈と同じくレズビアンで、コテージに二人で残っているとイチャイチャしていた。
最後はシャワーを浴びて出てくると、玲奈の死体を見て逃げ出すが、日本人形に殺された。
・玲奈(演:福島雪菜)
アイドルグループ「劇団4ドル50セント」のメンバーで、本作が長編映画デビュー作となります。
パーティに招待された女性。SNS中毒で何も考えていない。親に借金がバレて返済の為に参加していた。
涼太と同じく思った事をすぐ口に出すタイプであり、何かと目立つような言動をしていた。
日本人形がコテージの玄関にあると、完全に怯えていたまどかを心配して一緒にいた。
実はまどかと同じくレズビアンで、みんなバーベキューに行っている間にイチャイチャする。
最後は服を着て寛ぐが、チャイムが鳴って玄関に行くと、巨大化した日本人形に殺された。
・和田教授(演:粟根まこと)
代表作に『ローレライ』、『シン・ゴジラ』などがあります。
呪いについて研究している大学教授。呪いの研究をバカにされていて、それを証明する為に日本各地を探し回っていた。
なぜか由梨たちがいたキャンプ場にやって来て、大きな日本人形の呪いについて説明した。
宿泊客じゃないと麻生から注意されるが、宿泊すると宣言して日本人形を持ち出した。
呪いを増幅させようとするもスタンガンで感電し、そのまま失神して日本人形が消えた。
最後は巨大化した日本人形の呪いが本物と喜んでいたが、由梨に逃げられて代わりに死亡。
・麻生(演:黒沢あすか)
近年の出演作に『リスタート』、『樹海村』などがあります。
キャンプ場の管理人。無愛想で宿泊を提供しているだけで、誰が招待したのか知らない。
招待した者からお金を預かっていて、キャンプ場に到着すると参加者たちに封筒を渡した。
山に近いせいで規制前に熊を捕まえる罠が仕掛けられており、由梨たちに注意していた。
通信ができなくなってしまい、電気関係の仕事をする北沢に配線を見せる為に連れ出した。
最後は暴走する北沢に捕まっていたが、猟銃を取り出して数発で倒し、由梨たちを助けた。
・北沢(演:萩原聖人)
近年の出演作に『ひらいて』、『劇場版 打姫オバカミーコ』などがあります。
パーティに招待された中年男性。参加料である10万円が目当て。タバコを吸う美咲に何かと頼んでいた。
キャンプ場に到着して参加料を受け取って帰ろうとするが、駅まで遠いせいで一夜を過ごす。
日本人形がコテージの玄関に現れ、涼太に処理を頼まれるも怖くなって逃げ出していた。
通信ができなくなって麻生に本館へ連れられるが、その正体がヨシコの父親で復讐をする。
最後は日本人形として次々と殺害するが、由梨と真人を前に麻生の猟銃に倒れて燃えて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はアイドルグループ「日向坂46」のメンバーである小坂菜緒にとって映画初出演、初主演となります。
他にアイドルグループ「劇団4ドル50セント」のメンバーである福島雪菜も出演しています。
つまり、本作はよくあるホラー映画とアイドルのコラボ作品になっていますが、久しぶりに笑う事ができました。
もう今のジャパニーズ・ホラーに怖さやストーリー性はなく、逆に本作のようなコントみたいに振り切った方がいいと思います。
タイトルに嘘偽りはなく、日本人形は昔からホラー的な要素があって、それを使おうとして逆にコメディとなりました。
やはり、ホラー映画というのは一歩間違えてしまうと、ギャグのようなコメディ映画になってしまうパターンを見事に再現しました。
確かに外へ出たらドアの前にいきなり日本人形が立っているだけで充分に怖さが伝わります。
なので、現場までのちょっとした恐怖演出はそれなりにやっていたので、一応はホラー映画と言えるだろう。
そこからキャンプ場に一同がたどり着くところから、悪い意味で不穏な空気が漂ってくると、裏切る事がなくて期待に応えてくれました。
日本人形が徐々に巨大化していくのはギャグとしか思えないが、人間並みに大きくなって動き出すと、笑いしか置きませんでした。
明らかに被り物で日本人形が追いかけてくるシュールすぎるなシーンは、コントと言っても差し支えないです。
アイドルのホラー映画のワリに演技が素人レベルよりも良かったし、萩原聖人や黒沢あすかという手練が出ているおかげで助かっていました。
多分、本作の巨大化した日本人形にジェイソン・ボーヒーズやマイケル・マイヤーズを意識しているだろうが、正体が暴かれるとショボかったです。
本当なら、そこにすべての力を使ってもいいぐらい、重要な正体をなんの捻りもなく、中学生でも思いつくような設定に落ち着いたのは残念としか言えない。
ホラー映画として怖さと対極的なコメディ映画になってしまったが、追いかけてくる人間大の日本人形は楽しませてくれました。
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