作品データ
あらすじ
アジアの密輸ルートを牛耳る巨大犯罪組織の幹部イトウは、一人の少女を見逃した事で組織から追われる身になる。
逃亡生活を送る中で、イトウは次々と襲ってくる敵を圧倒的な戦闘力で容赦なく倒していく。
そんなイトウの元へ殺し屋として差し向けられたのは、三年前に一緒に組織へ入った幼馴染みのアリアンだった。
登場人物&出演者
・イトウ(演:ジョー・タスリム)
代表作に『ザ・レイド』、『モータルコンバット』などがあります。
主人公。トライアッドの幹部“6つの大海”の一人。レイナを助けた事で組織から追われる身になる。
逃走する際に負傷を受けるが、昔の仲間に匿ってもらって外国へ高跳びしようと準備する。
金を取りに行く時に仲間が襲撃を受け、アリアンに関わらせたくないと思いながら逃走する。
一番の親友だったアリアンとタイマン勝負して勝利して、レイナを一人だけ旅立たせた。
最後は“6つの大海”であるチェン・ウーに向かって、車を発進させて銃弾の雨を食らう。
・レイナ(演:アシャ・クニェリ・ベルムデス)
代表作に『Danur』、『ザ・ドール』などがあります。
とある村に住んでいた少女。村人がトライアッドのブツに手を出したせいで幹部によって皆殺しにされる。
一人だけ生き残っていたところで、トドメをされそうになってイトウに助け出されていた。
イトウに連れられて仲間の家に匿われると、フェティたちに面倒をみてもらって安心した。
フェティたちが殺されてしまい、今度は女殺し屋に守られる事になってなんとか助かった。
最後はアリアンに勝ったイトウと再会するが、彼に言われて一人で外国へ高飛びをした。
・フェティ(演:アビマナ・アルヤスティア)
代表作に『レボリューション・ティガ』、『グンダラ/ライズ・オブ・ヒーロー』などがあります。
イトウと過去にギャングをしていた。仲間の中では面倒見がよく、イトウたちが去った後にまとめ役を担う。
組織を裏切って逃げてきたイトウの元に来ると、数少ない味方として彼を助けようとする。
ボビーがブチ切れた態度になるが、二人の間を取り持って、外国への高飛びの準備をした。
イトウが組織から指名手配され、肉屋の手下がやって来るとボビーたちと迎え撃つ事になる。
最後はボビーがロータスの殺し屋に殺され、レイナを隠して銃弾の雨を浴びて死亡した。
・ボビー(演:ザック・リー)
代表作に『ヘッド・ショット』、『鮮血のレイトショー』などがあります。
イトウと過去にギャングをしていた。荒々しい性格で、トライアッドのクスリに手を出して問題となった。
トライアッドとの話し合いで解決する為、イトウとアリアンが入った事で無事に和解させた。
組織を裏切り頼ってきたイトウと出会うと、キレた態度で接するも片足が義足となっていた。
イトウからレイナを頼まれていたが、居場所が組織にバレて出かけようとして察知した。
最後は敵を迎え撃って多くを殺害するが、
・女殺し屋(演:ジュリー・エステル)
代表作に『ザ・レイド/GOKUDO』、『フォックストロット・シックス』などがあります。
トライアッドに雇われた殺し屋。サイレンサー付きのマシンガンと、全身黒でバイクのヘルメットを被っている。
フェティたちの家を襲撃しようとした肉屋の手下を見つけると、邪魔者として排除していた。
すべての仲間を失ったイトウが家に帰ってくると、待ち構えて互角の対決をして事情を聞く。
イトウの頼みでレイナを守る事になって、アルマとエレナのコンビを小指の喪失だけで始末。
最後は外国へ高飛びする船がいる港へレイナを連れていき、何も言わずにそのまま立ち去る。
・アルマ(演:ディアン・サストロワルドヨ)
代表作に『囁く砂』、『ビューティフル・デイズ』などがあります。
“ロータス”という組織の殺し屋。順位として5番目。同じく殺し屋のエレナとは同性愛の関係を持つ。
黒いボブの髪型に白いシャツを着て、人体を切り裂く重りの付いた糸を自由自在に操る。
裏口から逃げようとしたレイナたちを見つけると、守っていた青年を糸であっさり殺害した。
なぜか来ていたアリアンが乱入され、戦おうとして糸を振り回すも一方的な展開で倒された。
最後はレイナを守っていた殺し屋と対決するが、自分の糸によって指と首を切られて死亡。
・エレナ(演:ハナー・アル・ラシード)
代表作に『Aruna & Lidahnya』、『The Queen of Black Magic』などがあります。
“ロータス”という組織の殺し屋。順位として3番目。同じく殺し屋のエレナとは同性愛の関係を持つ。
金髪の独特な髪型をしていて、くの字に曲がったククリというナイフを使って戦っている。
肉屋の手下を一瞬で片付けると、ボビーと対決して彼の執念によってレイナを逃してしまう。
レイナを守っていた女殺し屋とアルマとともに勝負を挑み、そのまま殺されて本気を出す。
最後は女殺し屋と激闘を繰り広げて小指を切断するが、逆に腹と喉を切られて死亡した。
・アリアン(演:イコ・ウワイス)
近年の出演作に『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』、『トリプル・スレット』などがあります。
トライアッドのマカオ支部の店を任されている。以前はイトウと同じくギャングをしていてトライアッドに入った。
誰よりも野心を持っていて、仕方なくトライアッドに入ったイトウと違って上を見ている。
イトウが組織を裏切ったと知って、チェン・ウーから次の“6つの大海”になれると乗り出す。
どうしてもイトウとの対決が避けられないと分かって、野心をむき出しにして戦いを挑む。
最後はイトウとのタイマン勝負に負けてしまい、結局はチェン・ウーによって始末された。
・チェン・ウー(演:サニー・パン)
代表作に『大英雄・小男人』、『ヘッド・ショット』などがあります。
トライアッドの幹部“6つの大海”の一人。組織を裏切ったイトウを倒す為にアリアンを呼び出した。
一番の親友であるアリアンが適任だと認めていて、席が空いた“6つの大海”の候補と話す。
アリアンが一度イトウを逃してしまった理由を聞いて、次はないとして圧力をかけていた。
イトウとのタイマン勝負で負けたアリアンにガッカリして、手下たちに始末をさせた。
最後は手下たちを従え、車に乗り込んで突っ込んでくるイトウに銃弾の雨を降らせていた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はインドネシア映画で、『ザ・レイド』などのスタッフが集結して作られています。
アクション映画であるけど、本作は上記の作品の系譜となっているので、とにかくバイオレンスがスゴイです。
普通のアクション映画だと血が出る程度に留まるが、本作は痛々しい描写をハッキリとやっていて素晴らしいと感じました。
なぜか主人公の名前が日本人っぽいが、その理由が良く分からないけど、そこにはあまり意味はありませんでした。
そもそも、本作のストーリーにそこまでの深みはなく、あくまでアクションを際立たせる為の添え物だと思いました。
やはり、圧倒的なバイオレンスが一番の魅力であり、生々しいまでの人体破壊を普通のアクション映画でやっています。
その為に何度でも繰り返されるアクションだが、何が起きるのか予測できないだけにずっと楽しめる部分がある。
そして、なんと言ってもインドネシア出身で世界的に有名となったイコ・ウワイスの存在もまた大きいです。
今ではアジアを代表するアクションスターの一人であるが、本作では主人公ではなく、その敵になっているのは珍しいです。
それでも、イコ・ウワイスの存在感があって、彼がアクションで負けるところが想像できないから主人公との対決もハラハラさせられる。
本作は主人公に頼り切った内容じゃなく、彼の仲間が襲撃した殺し屋たちと戦うシーンもバイオレンスすぎて面白いです。
あとは殺し屋たちも個性的であって、特に女性の殺し屋が目立っていて、彼女たちの対決もまた見ものでした。
とにかく、本作はバイオレンスなアクション至上主義とも言えるような作品で、それがダメな人だと厳しいかもしれません。
ただ、普通のアクション映画に飽きた人間ならば、本作の徹底したバイオレンスなアクションは気に入る事は町がないだろう。
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