作品データ
あらすじ
近未来、殺人鬼ジェイソンを捕らえ超低温室に隔離するも惨殺を繰り広げ、唯一の生存者ローワンとともに冷凍されてしまう。
400年後の西暦2455年、考古学者ロウが率いる研究チームは、崩壊した地球を訪れると偶然にもローワンとジェイソンを回収する。
ローワンは蘇生に成功したロウ教授は、彼女の反対を押し切ってジェイソンを生き返らせて金儲けを企むのだった。
登場人物&出演者
・ローワン(演:レクサ・ドイグ)
代表作に『コードネーム:フェニックス』、『ストーム・ゴッド』などがあります。
主人公。クリスタル・レイクの調査するチームの主任。ジェイソンを殺す方法を模索した。
ジェイソンに対する研究に反対するが、移送する時に脱出されて一緒に冷凍されてしまう。
ロウ教授たちに発見されて455年ぶりに蘇生されるが、同時にジェイソンも蘇り窮地に立つ。
経験者だけにジェイソンを第二地球に行かせないように奮闘し、なんとか倒そうとする。
最後はツナロンやKM、ブロッドスキーの協力により第二地球の大気圏に飛ばして倒した。
・ツナロン(演:チャック・キャンベル)
代表作に『スーパースター/爆笑スター誕生計画』、『アイスフォール』などがあります。
ロウ教授が率いる研究生の一人。データ・ドロイドであるKMをプログラミングしたオタク。
崩壊した第一地球では400年前の装置を言い当て、ジェイソンのホッケーマスクまで当てた。
同じ研究生のジャネッサに何かとオタクとして弄られるが、余裕の態度でかわしていた。
追いつめられてジェイソンに対抗するべく、KMを戦闘用にプログラミングして圧倒する。
最後はジェイソンを足止めする80年代の仮想現実を出現させ、KMやローワンと助かった。
・KM(演:リサ・ライダー)
代表作に『City of Dark』、『Secret Lives』があります。
ツナロンがプログラミングした女性型のアンドロイド。現場では細かい情報を教えていく。
輸送船では常にツナロンを弄っていたジャネッサに対抗心を持ち、乳首を欲しがっていた。
ジェイソンが輸送船内で惨殺を始めると、兵士たちが倒されて戦闘用に改造される。
圧倒的な戦闘力でジェイソンを倒すが、復活した彼の前ではパンチ一発で首が飛んだ。
最後は首だけの状態でジェイソンを足止めして、ツナロンやローワンとともに保護された。
・ブロッドスキー軍曹(演:ピーター・メンサー)
代表作に『300<スリーハンドレッド>』、『インクレディブル・ハルク』などがあります。
ロウ教授が率いる研究生たちに同行していた兵士。退屈な任務に不満を持ちながらも遂行。
ロウ教授たちが持ち帰ったジェイソンを見て、蘇生させない方がいいと助言していた。
ジェイソンが輸送船内で惨殺を始めると、軍人としてのプライドを優先して狩りに出る。
部下たちが全員倒されて腹を刺されて倒れれるが、ローワンたちに発見されて治療を受けた。
最後は船外から襲うジェイソンを抑え、そのまま第二地球の大気圏に突入して燃え尽きた。
・ジャネッサ(演:メリッサ・エイド)
代表作に『シークレット・ファイル2/ハイブリッド・ベイビーズ』などがあります。
ロウ教授が率いる研究生の一人。400年前の装置やホッケーのマスクが分からなかった。
輸送船に帰ってからはKMの回路をチェックするツナロンを小バカにしていた。
中間テストの点数が悪かった事により、個人的にロウ教授と会って見事に合格を勝ち取る。
ジェイソンが輸送船内で惨殺を始めると、怯えながらもローワンに冗談を口にしていた。
最後は脱出を目前でジェイソンが輸送船に穴を開け、漏れた小さな空気穴に吸い込まれ死亡。
・ウェイランダー(演:ダーウィン・ジョーダン)
代表作に『ボディ・バンク』、『ホスタイル・グラウンド』などがあります。
ロウ教授が率いる研究生の一人。ロウ教授から高く評価されて作業を任される優等生。
輸送船で待機していた時に冷凍状態のローワンが運ばれると、蘇生の為に作業を始める。
蘇生手順を踏むが、ローワンの服を脱がす時に手を上げるもジャネッサが注意をした。
ジェイソンが輸送船内で惨殺を始めると、基地を破壊してしまい、その様子を映し出した。
最後はジェイソンを右舷とともに吹き飛ばそうとして、そのまま一緒に爆破して自爆した。
・ロウ教授(演:ジョナサン・ポッツ)
代表作に『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』、『ドリームハウス』などがあります。
研究生を率いる旅行の責任者。第一地球にやって来て、ジェイソンやローワンを発見する。
これまで何千人も蘇生作業をしてきたが、400年前の人間であるローワンは初めてとなる。
あくまで金儲けを第一に考えていて、ジェイソンに高い値がつくと知って大喜びした。
ジェイソンが輸送船内で惨殺を始めると、パニックになっていた生徒たちを一喝していた。
最後はやって来たジェイソンに驚いて逃げられず、ナタを取りに来た彼に殺されてしまう。
・ジェイソン・ボーヒーズ(演:ケイン・ホッダー)
代表作に『ベスト・オブ・ザ・ベスト』シリーズ、『ハチェット』シリーズなどがあります。
クリスタル・レイクの連続殺人鬼。調査団によって捕縛され、あらゆる研究をされる事に。
移送されるところで惨殺を繰り広げ、ローワンの活躍よって一緒に冷凍されてしまう。
400年後にロウ教授たちが発見し、輸送船に冷凍状態のまま運ばれて調べられる。
当然のように復活して船内で惨殺を始めると、迎え撃つ軍人たちをあっさりと片付けた。
最後は輸送船の爆発でローワンたちを追うが、ブロッドスキーとともに第二地球へ墜落した。
感想
[個人的な評価]
本作はシリーズの10作目となっていて、タイトルの「X」はそれを意識しています。
これまではクリスタル・レイクを舞台にしてきたが、本作は思い切って宇宙まで飛んで行く超展開となります。
そもそも、シリーズが10作も続いている時点でマンネリ化は否めず、ナンバリング作品でありながらスピンオフのような内容になっています。
あのジェイソン・ボーヒーズが400年後の未来で蘇って、惨殺を繰り広げていくシリーズのパターンをきちんと踏んでいます。
本作の見どころはジェイソンの惨殺シーンであるが、個人的に未来の技術にも注目して欲しいです。
今でこそ未来の描写は少しばかり古臭いように感じるが、公開当時はなかなか目を見張るようなギミックが多くあります。
その中でも「アリ」と模したナノ技術による治療や蘇生はなかなか面白いと思いました。
これが後々にシリーズ最大の衝撃である「メタル・ジェイソン」を生み出すとは誰も予想もしなかったのでしょう。
物語は基本に忠実で若者たちがいけない事を始めると、それを許さないジェイソンが復活するシーンは過去作へのオマージュでした。
そういう淫らな行為によって自分が命を落とした経験で、近くで始められると察知して殺しに行ってくるのです。
とにかく、本作から伝わる過去作へのオマージュが強くて、そこに未来の描写が上手く融合しています。
こういう場合だとギャグになってしまうが、ギリギリのところで踏み留まっているのは素晴らしいバランスだと思います。
そこにジェイソンを倒す圧倒的な戦闘力を魅せたデータ・ドロイドのKMの見せ場もシリーズとして意外な展開でした。
そして、なんと言っても「メタル・ジェイソン」が登場して、個人的にはもの凄く盛り上がりました。
ただでさえ、弾丸を食らっても死なないジェイソンだが、メタル化によって弾丸を弾いてパンチ力も強化される凶悪なパワーアップが面白い。
従来からのファンにとって気に食わない作品かもしれないが、個人的には素晴らしい良作だと思っています。
リンク
コメント